赤ちゃんが離乳食を食べられるようになってくると、「そろそろストローやコップの練習をしようかな」と考えるママが多いと思います。
赤ちゃんがストローやコップを使って自分で飲み物が飲めれば、外出先でのパパやママの負担が減ります。
でも、いざ練習をしてみようと思っても、一体いつからどうやって練習したら良いのか悩んでしまう事も多いのではないでしょうか。
- 赤ちゃんのコップ飲みはいつからできるようになる?
- コップ飲みの練習ってどうすればいいの?
- コップ飲みの練習をしているがうまくいかない。
そこで今回は、赤ちゃんのコップ飲みについて、適正時期や練習方法などについて紹介していきます。
赤ちゃんのコップ飲みはいつからできる?
離乳食が始まるまでずっと、おっぱいやミルクを飲み続けてきた赤ちゃんにとって、コップで水分摂取をする事は大人が考えている以上に難しいものです。
コップの練習時期や赤ちゃんの成長の度合いにもよりますが、早い子だと大体8ヶ月くらいから水分をコップで飲めるようになってくるようです。
ただ、個人差が非常に大きいため、コップでしっかりと飲めるようになるのは1歳から3歳頃までと、赤ちゃんによって差が出てきます。
「うちの子、遅いかも・・・」と思うママもいるかもしれませんが、赤ちゃんはみんな自分のペースで一生懸命成長しています。
どんな子でもきちんとコップで飲めるようになりますので、焦らないで下さいね。
- 早いと8ヶ月くらいでコップ飲みができる。
- こぼさずに上手に飲めるようになるは1歳過ぎてから。
赤ちゃんのコップ飲みの練習開始の目安
コップの練習を始める月齢としては、早い子で生後5ヶ月頃から始め、多くの赤ちゃんが生後6ヶ月から8ヶ月頃を目安に練習を開始しているようです。
ゆっくり1歳頃から取り組み始めるママもいますので、赤ちゃんの成長や家族のライフスタイルに合わせて検討すると良いと思います。
赤ちゃんは生まれたての頃から、舌の上にママの乳首や哺乳瓶の乳頭を乗せて吸います。
離乳食が始まる頃になると口を動かして食べる事を覚え、離乳食中期くらいになると上の唇と下の唇を使って水分を飲む事が出来るようになってきます。
離乳食を進めながらスプーンで汁物を飲めるようになったら、コップ飲みの練習を開始する目安です。
練習を始めるからといって、いきなりコップで飲ませるのではなく、まずは空のコップを持たせてみたり、子供が気に入るコップを選んだりしてコップに興味を持たせましょう。
- 離乳食が始まる生後5ヶ月くらいから練習開始できる。
- 1歳になってから練習を始めるママもいる。
- コップに興味を持ってから開始するのもあり。
赤ちゃんのコップ飲みの練習方法
多くのママが実践している方法としては、赤ちゃんの段階に応じて飲み口を乳頭やスパウト、ストローへと替える事ができるマグボトルを使用する方法が挙げられます。
これは、哺乳瓶からいきなりストローやコップへの移行はハードルが高いため、哺乳瓶の乳頭に似た形状のスパウトでワンクッションを置いてからストローやコップへと移行していくものです。
使用時期の目安としては、スパウトは生後5ヶ月頃から、ストローは生後8ヶ月頃から使用できるようになってきます。
大切なのは、スプーンやストローなどの哺乳瓶以外の感触に赤ちゃんが少しずつ慣れることです。
練習を開始する前の段階で、スプーンを使用したり、ストローをくわえたりして慣らしていきましょう。
はじめはストローを噛んでしまう事が多いかもしれませんが、噛むのもストローに慣れる第一歩です。
気長に練習をしましょう。
赤ちゃんによっては、スパウトやストローを嫌がり、いきなりコップ飲みに成功した子もいます。
我が家の長男は6ヶ月頃からマグボトルを使用しましたが、スパウトを噛んでしまい吸う事が出来ず、いつのまにかストローで飲み物を飲んでいて、気付いたらコップで飲めるようになっていました。
あまり熱心に練習をさせた記憶もないので、「いつかは出来るようになる」くらいの気楽な気持ちで臨んだ方がイライラしなくて済むと思います。
練習の進め方
まずはコップに興味を持たせる事からはじめます。
子供が気に入るコップを選んだり、ままごとなどの遊びにコップを取り入れたりして、コップを持つ事を嫌がらないようにしていきます。
同じくらいの月齢のお友達がコップで飲み物を飲むところを見せたり、お風呂でコップに水を汲むところを見せたりするのも良いようです。
赤ちゃんがコップを持つ事を嫌がらなくなったら、少しずつ飲む練習を取り入れていきます。
いきなりコップに飲み物を入れて渡しても、赤ちゃんは戸惑ってしまいますので、小皿やおちょこなどの小さめの容器に水や麦茶を少量入れて渡します。
ママが容器を支えながら赤ちゃんの口元に持っていき、飲み物と唇が触れる位置まで動かします。
赤ちゃんが自分でゴックンできたら成功です。
この時、ママが飲ませるのではなく、自分でゴックンするのを待つようにした方が赤ちゃんのペースで飲み込む事が出来ます。
ママのペースで飲ませようとすると、口を開けなかったり、うまく飲めずに飲み物がこぼれたりします。
赤ちゃんが上手に飲む事が出来たら、しっかりと褒めましょう。
大げさに思えるくらいに褒めると赤ちゃんは喜び、また次の意欲へと繋がっていきます。
上手に出来なくても、繰り返すうちに出来るようになりますし、ママが支えなくても自分で飲めるようになってきます。
うまくいかないからといって叱ったり、ママがイライラしたりすると、赤ちゃんはコップ嫌いになるかもしれません。
出来たり、出来なかったりを繰り返しながら、だんだんうまく飲み込めるようになってくるはずです。
嫌がったり、泣いたり、むせたりしたら一旦中止をして、時には1つ前の段階に戻ってみる事が必要な時もあります。
とにかく焦りは禁物です。
コップトレーニングを行ったママからは、
「ジュースなどはベタベタして大変だから、お茶や水で練習した」
「水やお茶は嫌がったけど、果汁やジュースで練習したら飲むことができた」
「濡れたり汚れたりするのが嫌で、湯上りに裸のままお風呂で練習した」
などの意見もありました。
- スパウト>ストロー>コップと段階的に進める。
- 最初は空のコップを渡して興味を持たせる。
- 次に小皿やおちょこで飲む練習をする。
- 最後にコップで飲む練習をする。
- 出来たら大げさなくらい褒める。
コップ飲みの練習に適した商品
ピジョン マグマグセット
「母乳実感」の乳頭、スパウト、ストロー、コップと赤ちゃんの成長に合わせて飲み口を変えられ、長く使用する事が出来ます。
ハンドルも持ちやすく、こぼれにくいように改良が重ねられています。
我が家の息子も長期間、愛用していました。
ディズニー柄も選べるようです。
コンビ テテオ teteo パーティマグ 離乳ナビセット Neo
哺乳瓶の乳頭タイプ、2種類のスパウト、マグカップ、ストローにスプーンがセットになっており、成長に合わせて長く使用する事が出来ます。
持ち手のハンドルは斜めで持ちやすく、飲み物がこぼれにくく、お手入れも簡単です。
リトルプリンセス ドイディー・カップ
一見すると斜めでバランスが悪そうに見えますが、赤ちゃんが1番飲みやすいように考えられて作られています。
中身が見えやすく、こぼれにくいように設計されています。
取り外すパーツがないため、洗浄やお手入れも簡単にできます。
レック アンパンマン ステップアップ コップ
赤ちゃんの成長に合わせて、取り外しの可能な飲み口サポートが付いています。
飲むことに慣れたらサポートを外して、取っ手付きのコップとして使用出来ます。
倒れにくく、底面で滑りにくいように作られています。
子供が大好きなアンパンマンが描かれており、意欲的にコップの練習に取り組めます。
シリコン製 たためるミニコップ 120ml OWN COLOR オウンカラー
硬いコップを嫌がる赤ちゃんは、柔らか素材のシリコンのコップを試してみてはいかがでしょうか。
収納ケース付で折り畳めるのでコンパクトに持ち運びが出来ますし、片側ですが取っ手が付いています。ただ、長男はシリコンのコップを愛用していて、子供の小さい手だと取っ手を使用せず本体を支える方が楽だったようです。
赤ちゃんのコップ飲みのコツ
コップで飲み物を飲むためには、下記の3つのコツが必要となります。
- 赤ちゃんが持ちやすいコップ
- 適度な飲み物の量
- コップを傾ける角度の調節
コップの練習を始めてみると、赤ちゃんがコップを嫌がる事が度々あります。
コップを持つ事自体が嫌なのか、うまく持てなくて嫌なのか、うまく飲めなくて嫌なのか、原因を探ってみましょう。
意外と多い原因としては、コップの重さが重すぎる事が挙げられます。
大人にとっては軽いコップでも、手の力も握力も弱い赤ちゃんにとっては重く感じる場合があるようです。
また、コップ自体は軽くても飲み物の量が多すぎて重くなっている可能性も考えられます。
逆に、練習だからといって飲み物が少量しか入っていない場合でも、赤ちゃんは手の力のコントロールが未熟でうまくコップを傾けられず、飲めない事もあります。
コップに入れる飲み物の量はコップの3分の2くらいが目安です。
ママは赤ちゃんが上手に飲めた時の飲み物の量やコップの角度を覚えて、繰り返し成功体験できるように工夫できるといいですね。
その時は、あくまでもママは見守る気持ちで少しだけフォローすることが大切です。自分で出来たと感じると笑顔になるので少し大げさに褒めたり、ママも一緒に喜んだりして楽しみましょう。
大人にとっては盲点かもしれませんが、硬いコップの感触を嫌がる赤ちゃんもいます。
そんな時は陶器やプラスチック製ではなく、シリコン素材や紙コップなどを試してみてください。
紙コップも一角に少し折り目を付ければ注ぎ口になって飲みやすいですし、シリコン素材のコップは軽くて折り畳みが出来るものもありますので、一つあると何かと便利です。
コップは、赤ちゃんが両手でしっかりと支えられるように、両方に取っ手が付いているとママも安心できます。
しっかりとコップで飲めるようになるまでは、床に防水素材のシートやマットなどを敷いておけばお掃除も簡単で、ママもイライラしなくて済みます。
- 赤ちゃんが持ちやすいコップを用意する。
- 適度な飲み物の量を見極める。
- コップを傾ける角度を調節する。
コップが難しい場合はストローで練習
「ストローは覚えたけど、コップで飲むのは難しい・・・」という場合は、コップにストローをさして飲む練習をしてみてはいかがでしょうか。
コップに直接ストローを入れる場合、ストローが不安定になるためママが支えるようにして下さい。
ストローを介して飲んでみて、うまくいったら一口コップで飲むようにしてみて、自信がついたらストローを外して試してみると良いようです。
マグボトルやストローマグを使用しても良いと思います。
ストローの練習に便利な商品がいくつかありますので、紹介します。
リッチェル アクリア いきなりストローマグセット
単品でも購入可能ですが、「コップでマグ」と「おでかけストローマグ」の2点セットがおすすめです。
「コップでマグ」は、6ヶ月頃から使用可能で、PUSHボタンを押すとストローから飲み物が出てくるため、ボタンを押して飲む動作を繰り返すうちにストローで飲めるようになってきます。
ストローで飲めるようになったら蓋を外して、普通のコップとして使用できます。
蓋はシリコン製で飲み物がこぼれにくく、パーツのお手入れも簡単に出来ます。
「おでかけストローマグ」は7ヶ月頃から使用可能で、「コップでマグ」と同じ吸い口なので、慣れた形状のストローで飲む事が出来ます。
圧抜き弁構造で飲み物が漏れにくく、ハンドルを外してコンパクトに持ち運ぶ事も可能です。
サーモス THERMOS ベビーストローマグ NPD-250 ライトブルー(LB) 250ml
9ヶ月頃から使用可能な冷飲料専用のストローマグです。
食洗器対応で丸洗いができ、スペアのストローセットが付属します。
簡単なワンタッチオープン仕様ですが、飲み物が漏れにくい構造になっており、ハンドルの取り外しも可能です。
テクセルジャパン ビタットマグ グリーン
8ヶ月頃から使用可能で大変画期的なアイディア商品です。
赤ちゃん専用ではなく、コップにかぶせるだけなので年配の方や体が不自由な人も使用できます。
シリコン製の蓋中央にストローの差し込み口があり、口径7から10cmのコップにかぶせれば、倒れてもこぼれないストローマグの完成です。
ストローは使い捨てでコップ自体も購入しなくて良いため、持ち運びがとても楽です。
サーモス THERMOS 真空断熱ベビートレーニングマグ FFH-290TM ブルー(BL) 290ml
プラスチック製のマグボトルに抵抗がある方には、魔法瓶タイプを検討してはいかがでしょうか。
別売りのストローマグキャップユニットを付ければ、ストローマグとして使用する事も出来ます。
しっかり保冷できるのに結露せず、丸洗いができる上に交換パーツも購入が可能です。
赤ちゃんでも比較的持ちやすい重さになっており、ストローを卒業したらそのまま水筒として使用する事も出来ます。
赤ちゃんのコップ飲みでのあるある
赤ちゃんがコップ飲みの練習を始めたり、コップで飲めるようになったりすると遭遇しがちなコップ飲みでのあるあるを集めてみました。
コップで飲み物を飲もうとした瞬間、飲み物が顔にかかる。
腕の力をうまく使えないので、力加減が分からずにコップを傾けすぎて顔にかかる事があります。
爆笑するか泣くかは、赤ちゃんの性格によります。
飲み物を口に入れた瞬間、滝のように口から出す。
何故かゴックンする前に口からダーッと出してしまう事があります。
遊んでいるのでしょうか。
コップを渡した瞬間に落とす。
うまくコップをつかむ事が出来ない時にありがちです。
渡した親は結構ショックを受けます。
「全部飲んだよ」を信じてはいけない時がある。
子供が全部飲んだと言うので片付けようとすると、中身が入っていて油断するとママにかかります。
底の方の飲み物が見えなかったり、コップと飲み物が同色系だったりするとありがちです。
飲めているけど、口の端から飲み物が垂れている。
子供本人は「飲めたよ」というドヤ顔をしていますが、口の端から飲み物が垂れていることもあります。
褒めて、という視線を感じるので怒れません。
口の端から飲み物がタラリとなっているところは、案外可愛いです。
赤ちゃんのコップ飲みは気長に練習しよう
赤ちゃんとのお出かけを考えると、早くストローやコップで飲めるようになって欲しいと思いますが、赤ちゃんなりのペースがあります。
ママも焦らず、気長に練習するようにした方が良いようです。
コップ飲みを意識しはじめたら、赤ちゃんに見えるようにママがコップで飲むところを見せるようにすると良いかもしれませんね。
赤ちゃんと一緒にティータイムが出来るように、気楽な気持ちでコップ飲みの練習をするようにしましょう。
赤ちゃんもいつかはコップ飲みができます。焦らず成長過程を楽しむ気持ちで取り組むと赤ちゃんもママも笑顔になる。
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