赤ちゃんの靴下って、小さくてとっても可愛いですよね。
出産前に赤ちゃんのものを用意していた頃、小さい赤ちゃんの洋服も可愛いと思いましたが、ころんと小さい赤ちゃんの靴下が特に可愛くて、ウキウキしながら3足セットを購入しました。
しかし、ずっと寝ている赤ちゃんに必要なのか疑問に思い、育児書や子育てサイトを見ていると、「赤ちゃんに靴下はいらない」というような内容が多く、私が長女を出産したときにも靴下はほとんど履かせずに過ごしていました。
靴下を履かせずに散歩したり、実家に娘を連れて行ったりすると、私のおばあちゃん世代からはよく「あら、靴下履かせないと可哀想。足が冷えているよ」と言われることもしばしばあります。
「今は履かせないほうが良いって言う人が多いんだよ」と言っても、なかなか理解してくれないこともあり、結局靴下は履かせるべきなのか悩んだこともありました。
- 靴下は何cmを買えばいい?月齢によるサイズの目安はどのくらい?
- 靴下はいつから履かせる?
- 足が冷たいときは靴下を履かせる?
- 寝ている時に靴下を履かせてもいい?
- 靴下がよく脱げるんだけど、脱げないようにする方法はある?
- 靴下を手作りする方法は?
赤ちゃんの靴下が必要な時
そもそもなぜ、赤ちゃんに靴下が必要ないと言われているかと言うと、
- 素足でいることで足の裏が刺激され、自立神経が発達する
- 足の裏の刺激は大脳の発達に関係しているため、脳の発達につながる
- 免疫力が上がる
- 足の感覚が鍛えられ、運動神経の向上に繋がる
このようなことから、赤ちゃんに靴下は履かせず素足でいたほうがいいと言われています。
ですが、靴下を履いて育った赤ちゃんと、素足で育った赤ちゃんのその後の成長に大きな違いはない、という専門家の意見もあるため、赤ちゃんに靴下を履かせるかどうかは、臨機応変に対応すればいいと思います。
履かせないほうがいいと言われている靴下ですが、もちろん履かせるべき場面もあります。
・寒い季節の外出で、抱っこ紐やベビーカーで足が出るとき
赤ちゃんは体温調節の機能が未熟なため、温度変化がストレスになる場合があります。靴下を履くことで保温することも出来るので、防寒ケープを使用せずに足が出てしまう場合には、靴下の着用がおすすめです。
・胴体を触ったときに冷たく感じたとき
手足が冷たい場合には問題ありませんが、胴体まで冷たく冷えているときは赤ちゃんが本当に寒いと感じているときです。
・靴を履くとき
ファーストシューズなど靴を着用する場合には、靴下を着用します。靴下を履くことで靴の摩擦から足を保護することが出来たり、足の汗を吸収したりします。
- 素足の方が成長や発達にいいことがある。
- 靴下は足を温める役割と守る役割がある。
赤ちゃんの靴下はいつから履かせる?
赤ちゃんに靴下を履かせる時期にとくに決まりはありません。
新生児サイズとして小さいものも売っているため、季節や状況に合わせて履かせるようにしましょう。
冬生まれの赤ちゃんは、退院のときから冷たい外気に触れることになるので、出産準備の1つとして用意するのもいいですね。
- 寒い日に足を温めたい時。
- 歩く練習を始めたら靴と一緒に履く。
室内で靴下をはくのは危ない?
つかまり立ちやよちよち歩きを始めた赤ちゃんが室内で靴下を履いていると、滑って転んでしまうことがあります。
歩き始めたばかりの赤ちゃんは、足の裏全体の神経を使ってバランス感覚を養っていくため、歩き始めは特に、室内では素足がおすすめです。
私は寒い時期に赤ちゃんの冷えが気になるときは、室内では足の裏に滑り止めがついている靴下を使用していました。
しかし、赤ちゃんが動くことで靴下がずれて、足にしっかりとフィットしていない状態になることも多く、あまり足の裏の滑り止めが効果を発揮することはなかったように思います。
滑って転んでしまうことも多かったので、床にはパズルマットを敷いていましたが、コルク素材のものの上では靴下を履いていてもあまり滑ることがなかったので、購入を検討している人におすすめです。
また、よちよち歩きの頃に室内で赤ちゃんの冷えが気になるときには、レッグウォーマーを使用していました。
- 室内では成長や発達を考え素足が基本。
- 寒い日に足が冷たい時は靴下を履かせる時がある。
赤ちゃんの手足が冷たい時は室内でも靴下をはく?
赤ちゃんの手足が冷たくなっていても、素足のままで大丈夫です。
しかし、室内にいても赤ちゃんの手足が冷たくなっていると、靴下を履かせるべきか悩みます。
素足がいいと言われても、こんなに冷えていて大丈夫?と心配になることもありました。それでも赤ちゃんの発達のため!と長女のときには、室内では靴下をほとんど履かせた記憶がありません。
実際に赤ちゃんの手足を触ってみて、「冷たい」と感じる程度なら素足でいて大丈夫ですが、冷たくて青くなるほどだったら、靴下の着用も効果的です。
ですが、そこまで冷たくなっているときは室温も低くなっているので、エアコンやストーブで室温を調節しましょう。
赤ちゃんも大人も足の裏は体温調節をする上で大切な場所です。
体温調節の機能が未熟な赤ちゃんですが、足の裏も使って一生懸命体温調節しています。赤ちゃんに靴下を履かせることで、熱がこもりやすくなり、気付かないうちに脱水症状になっている場合もあるため、冷えが気になって靴下を着用したときでも、こまめに赤ちゃんの様子を確認して着脱するようにしましょう。
- 赤ちゃんの手足が冷たいのは体温調整をしているから。
- 手足の冷たさだけで判断せずに皮膚の色やお腹が冷えているかで判断する。
赤ちゃんが寝ている時でも靴下をはく?
赤ちゃんが寝ているときに靴下を履かせる必要はありません。
寝ているときも、足の裏を使って体温調節をしています。靴下を履かせることで熱がこもりやすくなるのは、寝ているときも同じです。
寝ている赤ちゃんの手足が冷たいと感じたら、布団をかけたり、衣類で調節したりするようにします。
私の娘たちは寝相がとても悪いので、布団から飛び出した足がいつも冷たくなっています。私やパパが起きている間なら布団を掛け直すことも出来ますが、寝静まった夜間は心配なので、丈が長めのスリーパーを着用して寝かせています。
- 寝ている時に足が冷たくても靴下は不要。
- 布団やスリーパーでカバーする。
赤ちゃんの靴下が脱げる時の工夫
外出から戻ると、「あれ、靴下がない!」ということを経験した方もいるのではないでしょうか。
私も、お気に入りの靴下を履かせていたときに限って、「片方だけどこかに落とした」という経験が何度かあります。
歩かない赤ちゃんの足は、全体的にふっくらとしていて靴下が引っかからないのです。赤ちゃんに合わせて、ゴムが初めからゆるいものになっている場合もあり、より一層赤ちゃんの靴下は脱げやすいのです。
そこで、赤ちゃんの靴下を出来るだけ脱げにくくするためには工夫が必要です。
- 靴下とレッグウォーマーを組み合わせる。
- 靴下にズボンの裾をインする。
- 足のサイズに合った靴下を選ぶ。
- 履き口が幅広のリブ素材のものを選ぶ。
上記の方法は靴下を脱げにくくする方法で、特に裾をズボンにインしたり、レッグウォーマーと組み合わせたりしているママ友が多かったです。
私は上記の方法の他に、外出中には赤ちゃん用のブーティーを使用することが多かったです。靴下よりしっかりとした作りになっていて、履き口がマジックテープのものが落ちにくく気に入っていました。
赤ちゃんの靴下のサイズの目安
新生児:7~9cm(新生児用と記載がある場合が多い)
0~3ヶ月:8~11cm
3~6ヶ月:9~12cm
6ヶ月~1歳:10~13cm
1歳を迎える頃に歩きだす子もいて、ファーストシューズを履くようになります。
靴を履くようになると、靴下はより一層しっかりと足に合ったサイズがおすすめです。ぴったりフィットしていたほうが、靴の中で靴下がもたつかず、歩きやすくなります。
また、メーカーによってサイズ感が違うのは靴下も一緒です。
記載されているサイズより、大きく感じたり小さく感じたりすることもあるため、購入する前に確認しましょう。
赤ちゃんの靴下の手作りや手編みは簡単にできる?
手作りが大好きな私は、娘たちに色々な物を作っています。中でも簡単に出来て日常使い出来るので重宝しているのが、手作りの靴下です。
かかとからの切り返しがある靴下(しっかりとした靴下の形)だと形を考慮して編むことや、布を裁断するのに手間がかかり、育児に手一杯のママにはちょっと面倒かもしれません。
そこでおすすめしたい赤ちゃんの手作り靴下は、筒状に作ってするっと履かせる状態のものです。つま先を縫いとめれば靴下として履けるし、筒状のままならレッグウォーマーとして使用出来ます。レッグウォーマーはハイハイ時期の膝当てにも役立ちます。
手編みの靴下の作り方
かぎ針を使用して作る靴下です。かぎ針の基本の鎖編み・細編み・長編みの3つだけで簡単に出来る方法です。編み図が読めなくても大丈夫です。難しい増やし目や減らし目もないので、赤ちゃんに合わせてざくざく編み進めることが出来ます。
用意するもの
かぎ針:何号でもOKです。毛糸に合わせて選びましょう。初心者には5~6号が編みやすいです。
毛糸1玉:使用するかぎ針の太さを確認します。
ゴム:赤ちゃん用のソフトゴムがおすすめです。
作り方
1.赤ちゃんの足に合わせて鎖編みの作り目をします。
2.鎖の作り目が出来たら最初の1目を引き抜き、輪にします。
ここでねじれが出ないように注意しましょう。輪で編み進めることが不安だったら、長方形に編み進めて最後に縫いとめる方法もあります。
3.2~3段目は細編みで編むとしっかりします。何段か細編みをしたら、長編みで編み進めます。
4.赤ちゃんの足に合わせて丁度いい長さまで編みます。最後の2~3段も細編みをすると引き締まります。
5.足先になる部分は最後に縫いとめます。そのままだとレッグウォーマーになります。
ポイント
- 全部細編みで編み進めてもいいですが、長編みを入れることで早く進みます。
- 長編みと鎖編みを交互にしたり、長編みをクロスして編んだりすると、簡単な模様を出すことが出来ます。
- 脱げそうだったら、上下にゴムを通します。
- グラデーションのある毛糸やポンポンがまじる毛糸がおすすめです。チクチクしにくい赤ちゃん用の毛糸もあります。
布で作る靴下
ミシンを使用しても、手縫いでも出来ます。おすすめはニット生地ですが、ガーゼやボア生地など好みの生地で作れて、しかも材料も少なく済みます。
用意するもの
生地:お好きな柄、好みの生地で大丈夫です。
針と糸:布にあったものを用意します。
ゴム:赤ちゃん用のソフトゴムがおすすめです。
作り方
1.赤ちゃんの足に合わせて布を裁断します。
新生児~3ヶ月用で、片方が縦横20cm程度で作れます。
2.布の端をほつれないように処理します。ジグザグミシンでもOKですが、生地も少ししか使用しないため、ほつれ止めを使用したり、布用接着剤を使用したりして折り返しても大丈夫です。(接着剤は裁縫上手がおすすめです)
3.生地を中表に合わせて筒状になるように縫い合わせます。
4.上下を折り返して、ゴムを通します。
片側にリブニットを付けると一気に見栄えが良くなります。靴下にする場合はつま先部分を縫い合わせます。
5.裏返して完成です。
ポイント
- 靴下にする場合は、初めにつま先に合わせて丸みを付けて裁断するといいです。
- リボンやレースを付けても可愛いです。
- レッグウォーマーの状態で、上下のゴムを少しきついものを使用すると、抱っこ紐のよだれカバーとしても使用することが出来ます。
手編みでも布を使って作っても、小さい赤ちゃんの靴下は赤ちゃんのお昼寝中も利用して作成すれば、1日程度で出来上がるので、ぜひ試してみてください。
赤ちゃんの成長に合わせて適切に活用しよう
赤ちゃんにとって足の裏は、「第二の脳」と言われているくらい、色々な神経が通じている場所です。
一流スポーツ選手を育てたママが、常に裸足で過ごさせることが基本で、お風呂ではビート板を浮かべて赤ちゃんを支えた状態でサーフィンのように遊ばせて、バランス感覚のトレーニングをしていたというエピソードを聞いたことがあります。
室内だけでなく、外遊びも素足で行う保育園や幼稚園も存在して、「素足でいることはそんなに重要なのか」と思ったからこそ、長女のときは靴下の必要性をあまり感じていませんでした。
でも、体温を上げることで人は免疫力が上がることが実証されています。
それは赤ちゃんにも当てはまることで、乳児健診の際に、「裸足でいることも重要だけど、靴下を履かせて保温させることも大切」と指導されたことがありました。
室内は履かせない、外出中は履かせると分けてみたり、はいはいやつかまり立ちをして足を使う機会が増えたら履かせないようにしてみたり、状況に合わせて使用することも出来ます。
赤ちゃんの靴下でも、ファッション性が重視されているものも多く、靴下で赤ちゃんのおしゃれを楽しむこともいいですね。
結局、履かせるべきなのか、履かせないほうがいいのかというのは深刻に悩まず、その時々の親の判断でいいと思います。
赤ちゃんの成長に合わせたり、その時の気温や室温に合わせたり、時にはファッションとして楽しんだりして活用するようにしましょう。
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