赤ちゃんが噛む原因と対処法、やめさせることは本当にできる?

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赤ちゃんの口元に小さく白いものが見えてきたらママとしては嬉しいはずです。それは赤ちゃんに歯が生えてきたということですものね。

でも歯が生えてきたら、なぜか赤ちゃんは何でも噛んでしまいますよね。おもちゃならまだいいけど、授乳中におっぱいを噛まれたらあまりの痛さに悲鳴を出すママも多いと思います。

実は赤ちゃんが噛む原因はちゃんとあるのです。原因をちゃんと知っておくと対処もできます。今回は赤ちゃんの噛むという行為について学んでいきましょう。

 

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赤ちゃんはいつから噛むようになる?

赤ちゃんはいつから噛むようになる?

赤ちゃんが噛み始めるのは成長の証です。上手に噛むことができれば、ミルクだけの食事から離乳食へと移ることができます。また、噛むという行為の始まりと共に、小さくて真っ白い歯が生えてきます。

 

多くの赤ちゃんは6ヶ月ころくらいには離乳食を食べることができるようになります。それは赤ちゃんが「吸う」という行為の他に「噛む」という行為ができるようになるからです。また同時期に歯が生え始めてきます。赤ちゃんは歯が生えてくると歯茎がむずかゆくなって、なんでも固いものを噛もうとするのです。

またこの歯茎がむずかゆくなるということはとてもストレスがたまるもので、新たに夜泣きの原因ともなります。少しでもむずかゆさをなくそうと、赤ちゃんも必死で何か固いものを噛むようになるのです。

 

赤ちゃんはいつまで噛む?

赤ちゃんはいつまで噛む?

赤ちゃんは6ヶ月ころから噛み始め、早ければ1歳頃には大分噛むことも収まります。

1歳を過ぎたあたりでは歯が生えるのも一時的に収まり、歯茎のむずかゆさもなくなります。また自分で動ける範囲が広がるので、様々なものに興味を持ち噛むこと以外に夢中になれるものができます。

 

赤ちゃんが噛む原因

赤ちゃんが噛む原因

 

赤ちゃんが噛む原因は歯茎がむずかゆい他にもたくさんあります。考えられる主な原因は以下の通りです。

 

感情を表現している

当たり前ですが赤ちゃんは大人のように言葉を使って上手に喋ることができません。でもママやパパに伝えたいことはたくさんあるのです。自分の感情を表現するために赤ちゃんが使用するのが「噛む」という行為なのです。

赤ちゃんは「噛む」という行為を通じて、「怒っているんだよ!」や「顔にチューいっぱいしないでよ」、もしくは「もっと一緒に遊んでよ」と言っているのかもしれません。

 

退屈してきた

赤ちゃんは簡単に他のことに夢中になります。多くのママが授乳中におっぱいを噛まれるという経験があると思います。それは赤ちゃんがもうお腹いっぱいで退屈してきたことを意味する可能性が高いです。もし赤ちゃんの舌がおっぱいから離れてきたことを感じたら、赤ちゃんに授乳を行うのをやめてみましょう。

 

眠りかけている

赤ちゃんは眠りに落ちるときに噛みつくこともあります。授乳中に赤ちゃんが眠そうにし始めたら、おっぱいから赤ちゃんを引き離した方がいいです。もし引き離したら赤ちゃんが起きるようならば、すぐにおしゃぶりを与えてみてください。おっぱいを吸うのと同じ感覚を得られるので、そのまますぐに眠りに落ちますよ。おしゃぶりを上手に使いましょう。

 

好奇心から噛みつく

赤ちゃんは特に理由もなく噛みつくこともあります。ただ噛んだ後にどんな反応が返ってくるのか見たいだけなのです。

 

風邪をひいている

もしかしたら風邪をひいていたり、耳の感染症にかかっていたりするのかもしれません。風邪をひいていたら、赤ちゃんは飲み込むことが難しくなるので授乳中に噛んでしまうかもしれません。赤ちゃんが風邪をひいているときには、いつもより赤ちゃんを垂直に抱えるようにして授乳しましょう。

 

なんでも口で確かめたいから

赤ちゃんは手と口を使って何でも確かめます。手で触るだけでは物足りないのです。口を使って舐めて味を確かめて、噛んで感触を確かめる必要があるのです。「こんなものまで口に入れるの!?」と驚いたママも多いのではないでしょうか?

 

注意を引きたいから

もしかしたら何かに夢中になっているときに、突然赤ちゃんに噛まれたという経験をしたこともあるのではないでしょうか?それは赤ちゃんがママに構ってほしいからです。そんな時はできる限り、やっていることを中断して赤ちゃんと遊んであげましょう。

 

赤ちゃんが噛むのに歯固めのおもちゃがいい?

赤ちゃんが噛むのに歯固めのおもちゃがいい?

歯固めとは、歯が生えてきたときのむずかゆさを減少させるために赤ちゃんに与える固いおもちゃです。「噛む」という行為を練習するためのおもちゃでもあり、乳歯や顎も発達します。「噛む」ことをやめさせるものではありませんが、赤ちゃんの苛立ちを抑えるためにも使用することをおすすめします。

 

歯固めを選ぶ際には考慮すべきいくつかのポイントがあります。

 

赤ちゃんが持ちやすいものを選ぶ

せっかく歯固めを購入したのに、赤ちゃんが使わなかったら元も子もありません。歯固めの握りやすさや持ちやすさは赤ちゃんにとって大切な要素です。持ち手がついていて、片手で持てる程度の大きさの歯固めを選ぶのがいいですよ。

 

凍らせることができるもの

凍らせることができる歯固めを選ぶのを絶対におすすめします。歯茎がかゆいときに冷たいものを噛むとかゆみがかなり治まるそうです。

 

デザインはシンプルなものを

お店に行くと様々なデザインの歯固めを見つけることができると思います。しかしあまりにもデザインが凝っていて装飾がたくさんついているものだと、赤ちゃんが口の中に入れづらいかもしれません。デザインはシンプルに噛むところが動物の姿になっているものなどを選ぶのがおすすめです。

 

赤ちゃんを叱ってやめさせることはいい?

赤ちゃんを叱ってやめさせることはいい?

赤ちゃんが噛んだときには叱ってもいいです。赤ちゃんは叱っても理解しないと思われがちですが、そんなことはありません。言葉の意味は理解できませんが、表情や声のトーンから「いつもと少し様子が違うな」と感じることはできます。

 

噛まれた時に怒鳴り散らすよりも、一旦痛いのを我慢して、ポイントを押さえて上手に叱りましょう。

 

まずは深呼吸

授乳中におっぱいを思いっきり噛まれたら、痛くってかカッとしますよね。赤ちゃんがわざとやっていたなら、なおさらだと思います。しかしカッとなる前に、まずは1度深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。気持ちが落ち着いたら赤ちゃんの目を見て叱りましょう。

 

怒鳴らない

赤ちゃんを怒る時は怒鳴るのではなく、目を見てきっぱりと「ダメ」と一言いいましょう。

前述したように難しい言葉は理解できませんが、赤ちゃんはママの声のトーンや表情を理解することはできます。最初は理解できないかもしれませんが、繰り返すことで必ず理解するようになります。きっぱりとした口調、短くはっきりした言葉で叱ることが大切です。

 

赤ちゃんが噛むのをやめさせるための対処法

赤ちゃんが噛むのをやめさせるための対処法

赤ちゃんが噛むのをやめさせる対処法もあります。大切なことは赤ちゃんが噛むからといって悲観的にならないことです。ママの中には「育児の仕方が間違っていたのでは?」と自分を責める方もいます。まず知っておくべきことは赤ちゃんが噛むということは成長の証だということです。いつか自然と治ることなので、焦って対処する必要はありません。赤ちゃんの負担にならない範囲でこれから紹介する対処法を実践してみてください。

 

何も反応しない

もし授乳中に赤ちゃんが噛んだら、痛みをぐっとこらえて何も反応しないようにしましょう。そして赤ちゃんに授乳をするのをやめてみてください。そして赤ちゃんの目を見てきっぱりと「ダメ!」と言いましょう。繰り返すことで授乳中にわざとおっぱいを噛んだら、授乳が中断されると赤ちゃんは分かってきます。おっぱいが大好きな赤ちゃんにとっては効果てきめんです。

 

授乳が終わるタイミングを知る

赤ちゃんがお腹いっぱいになっても、授乳を行うと退屈した赤ちゃんがおっぱいを噛んでしまうことがあります。そのため赤ちゃんの授乳が終わった合図というものを知る必要があります。1つの目安としては舌がおっぱいから離れたときです。当たり前ですが舌がくっついているままだと噛むことができませんよね。舌が離れたときにだけ噛むことができるのです。

 

眠り始めたら授乳をやめる

赤ちゃんが眠り始めたら授乳をやめましょう。そっとおっぱいから赤ちゃんを離して、代わりにおしゃぶりを与えるとすぐにそのまま眠りにつきます。

 

噛まれたら歯固めを与える

赤ちゃんが授乳中に噛んだら、授乳をやめて代わりに歯固めを渡しましょう。そして「ママを噛んじゃダメよ。でもこれは噛んでいいのよ」と言うことが大切です。

 

他にも対処法はたくさん考えることができます。例えば赤ちゃんが噛むことなく授乳を終えることができたら、褒めたりハグしたりしてもいいですよね。

 

もしかすると「赤ちゃんに噛まれたら噛み返したらいい」というアドバイスを聞いたことがあるかもしれません。しかしこれは大きな間違いです。赤ちゃんはママやパパの真似をして学習していきます。もしママが噛み返したら、赤ちゃんは「あっ、これはしてもいいんだな」と思って一層噛みついてきます。

 

また赤ちゃんが授乳中に噛んできたら、痛さのあまり赤ちゃんを引き離そうとしますよね。でもそれは逆におっぱいを傷つけるかもしれません。思いっきり噛まれている状態で赤ちゃんを引き離すと、擦り傷となる可能性が高いです。噛まれたときは引き離すのではなく、引き寄せるようにしてみましょう。鼻がおっぱいにくっつくほど引き寄せると、息をしようと赤ちゃんは口を開けます。これを応用して赤ちゃんの鼻を優しくつまむママもいます。そうすると痛むことなく赤ちゃんが噛むのをやめさせることができますね。気を付けるのは押し付ける時間、鼻をつまむ時間は1~2秒の一瞬です。

 

2歳前後の噛むはまた別の理由がある

2歳前後の噛むはまた別の理由がある

2歳前後の赤ちゃんが噛むということもあります。よく原因の1つで聞くのが「愛情不足」です。しかしこれは根拠のない原因です。そのため2歳前後の赤ちゃんが「噛む」という行為を行っても、悲観的になってはダメです。絶対に「私がちゃんと愛情をあげられなかったのかな?」等と思ってはいけません。2歳前後の赤ちゃんが「噛む」のにもちゃんと理由があります。主な理由は以下の通りです。

 

自分でしたいという表れ

2歳前後になると自分でできることがたくさん増えてくる赤ちゃん。そんな赤ちゃんはママの手伝いなく、自分で何でもしたがります。でも言葉で言えないから「噛む」ことによって「1人でできる!」と伝えているのです。

 

ストレスを感じる

赤ちゃんでもストレスは感じます。特に2歳頃になると友達と一緒に遊ぶことが多くなるでしょう。そんな時に遊びたいおもちゃで遊べなかったり、自分の思い通りにならなかったりしてストレスを感じて噛みつくかもしれません。またママやパパにもっと構ってほしい時にも噛むことがあります。

 

成長の過程と理解してゆっくりと対処しよう

成長の過程と理解してゆっくりと対処しよう

赤ちゃんの「噛む」という行為は悲観的に捉えがちです。でも見方を変えると、噛むことができるようになったという成長の証でもあります。赤ちゃんの噛み癖は時間が経つとともに、自然と治っていきます。

 

赤ちゃんの噛み癖がひどいようならば、一緒に遊ぶ時間を少しだけ増やしたり、お散歩に一緒に行ったりして、赤ちゃんと一緒に過ごす時間を増やしてみてください。赤ちゃんがまだ言葉を理解できないときには表情と声のトーンでのしつけをして、言葉を理解できるようになると「なぜ噛むことがいけないのか」を伝えましょう。そして忘れてはいけないのが愛情たっぷりのスキンシップ。赤ちゃんの「噛む」という行為にはのんびりと大らかに対処しましょう。

 

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