赤ちゃんが熱を出した時の脱水症状と対策

水分が足りているかどうかは外から見るだけでは判断が難しいので、高熱の時や、下痢や嘔吐が続くときなど赤ちゃんが脱水状態になっていないのかとても心配になりますね。大人でも脱水状態になると危険ですが、赤ちゃんの場合は大人よりも体内の水分割合が大きいので脱水状態になりやすいのです。

今回は、症状を見分けるポイントや予防方法、病院にいくべきタイミングについて解説します。

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赤ちゃんの脱水症状とは?

 脱水症状とは

人間の体には、血液やリンパ液などの様々な体液があります。大人の場合、約60パーセントが体液と言われますが、赤ちゃんの場合は約80パーセントが体液です。

脱水症状とは、体内の体液が失われることで、体温調整がうまくできなくなったり、酸素や栄養素が適切に体に行きわたらなくなったりすることです。

体液の割合が大きい赤ちゃんにとって、水分不足が体に及ぼす影響は大きくなります。また、人は呼吸や皮膚からも自然と水分を失っています。

大人の場合は体重1kg当たり15ml程度ですが、赤ちゃんは1kg当たり15~25mlと言われています。

そもそも赤ちゃんの場合体重も少ないですし、腎臓の働きも未発達で体液の調整機能も未熟ですから、大人の感覚でいると、気付いたときには脱水症状がかなり進んでいた、ということになりかねません。

熱を出したときは脱水症状になりやすい?

 熱の時は脱水症状になりやすい?

発熱した時は、汗を多くかいたり、熱が上がることで代謝が上がったりするので、脱水症状を引き起こしやすくなります。冷えないようにと布団をかけすぎてしまいがちですが、発熱時は赤ちゃんが自分で体温を調節する機能が低下していますので、暑すぎないか、汗をかいていないか赤ちゃんの様子をしっかり見て調節することが大切です。

おばあちゃん世代など、汗をかくことで熱が下がると言う人もいますが、それは間違いです。体が熱を下げようとする反応が正常に働くことで、自然と汗をかくのです。つまり、汗をかくから熱が下がるのではなく、熱が下がるから汗をかくのです。脱水にもつながりますから、無理に汗をかかせることはしないでください。

赤ちゃんが脱水症状になりやすい時

 脱水症状になりやすい時

発熱時の他にも、下痢や嘔吐の症状が出ている時、暑い日のお散歩時、また、冬でも暖めすぎた部屋にいる時などに、脱水状態になりやすくなります。赤ちゃんは自分で具合の悪いことを伝えることができませんから、こういったときには意識して水分を摂る機会を増やすことが必要です。

ベビーカーでお散歩に行くときに気を付けたいのはベビーカー内の温度です。暑い日は、日差しを避けていれば大丈夫と思いがちですが、地面に近い分照り返しの熱を受けるので、ベビーカーの中の温度が高くなります。気が付いたときには汗で背中がびしょぬれになっていた、などということがありますから、赤ちゃんの目線に立って調節をしてください。

いつもより元気がない、おしっこの量が少なかったり色が濃かったりする、という時にも積極的に水分を与えましょう。脱水の初期の段階では、赤ちゃんが水分を摂ることができていれば病院に行く必要はありません。両親でしっかり様子を見ましょう。

赤ちゃんの脱水症状が進むと出てくる症状

 脱水症状が進むと出る症状

脱水症状が進んでくると、次のような症状が出てきます。

  • 肌が乾燥し、押しても肌が元に戻りにくい
  • 脈や呼吸が早くなる
  • おしっこの量が極端に少ない、半日以上出ない
  • 目が落ちくぼむ
  • 口のなかや舌が渇いている
  • 大泉門がくぼんでいる

大泉門とは、赤ちゃんの頭にある柔らかい部分のことです。赤ちゃんは頭蓋骨が発達途中で、おでこと頭頂の真ん中あたりの骨が合わさっておらず、柔らかく「ぺこぺこ」した状態になっています。体内の水分が減少することで、この大泉門がくぼみ、へこんだようになります。これらの症状が出ていたら、すぐに病院を受診しましょう。

また、上記のような症状が確認できない時でも、具合が悪く水分を摂ることができない状態の時にも受診が必要です。

赤ちゃんの熱の対策と同時にできる脱水症状の予防法

 脱水症状対策

赤ちゃんが脱水症状になりやすい場合では、予防を心がけることが大切です。脱水の予防に必要なことはただ一つ、こまめな水分補給です。汗やおしっこなど、体液が失われる時には、水分だけでなく体のミネラルも同時に失っています。熱い夏の熱中症予防には、水分だけを摂るのではなく、塩をなめたり、イオン飲料を飲んだりするなど、ミネラル分を摂ることが必要だと言われています。赤ちゃんにも赤ちゃん用のイオン飲料や、一つまみの塩を入れた湯冷ましを与えることが効果的です。

ですが、普段飲みなれていないものを与えても、赤ちゃんが味に驚いて飲むのを嫌がることもあります。その場合は、いつも通りに母乳やミルク、湯冷まし、麦茶など水分でしたら何でもよいので、飲みなれているものを与えてください。

一度にたくさん飲むのではなく、少しずつでもこまめに飲むことが大切です。

それでも赤ちゃんに脱水症状が出てきた時の対策

 それでも脱水症状になったら

脱水症状が出ている時には、速やかに受診してください。症状が重症化すると意識がなくなったり、けいれんを起こしたり、唇や爪が紫になるチアノーゼが出たりします。また、元気のない赤ちゃんに無理やり水分を摂らせようとすることで、のどに詰まらせてしまうこともあります。そのような時にはすぐに救急車を呼びましょう。

熱対策だけでなく脱水症状予防をしっかりしよう

 脱水予防しよう

大人はのどが乾いたら自分で水分を摂ることができますが、赤ちゃんはのどが渇いていてもそれを自分で伝えることができません。

親が赤ちゃんの水分が足りているか、いつも気に掛けることが脱水症状の予防です。発熱時などの具合が悪い時には、目に見える症状に意識が向きがちですが、水分不足が深刻な症状を引き起こすことがある、ということをしっかり頭に入れておいてください。また、お風呂上りやお散歩中など普段の生活でも、汗をかきやすい時はどんな場合かを意識してこまめな水分補給を心掛けましょう。