赤ちゃんがハイハイしない原因や発達障害との関係性

赤ちゃんの活動の邪魔にならないようにいろいろ試してみよう育児の悩み
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ハイハイし始めた赤ちゃんはこれまで以上に可愛いですよね。ハイハイは赤ちゃんの成長がはっきりと分かります。

やっと自分の力で動き出すことができるようになった赤ちゃんも何だか嬉しそう。私も自分の子供がハイハイを始めたときは、なんだか感動して心が温まっちゃいました。その後、ハイハイが上手になった赤ちゃんのおかげで家の中が荒らされまわる日々が続くのですが・・・。

そんな子供の成長を感じることができるハイハイですが、「うちの子は生後10ヶ月たったのに、まだハイハイしない」や「ハイハイしないけどもしかして発達障害があるの?」等ハイハイに関して悩みを持つママも多いです。

今回は赤ちゃんのハイハイについて正しい知識を身につけましょう。

 

  • 生後10ヶ月たったのにハイハイしないのは遅すぎる?
  • ハイハイしない原因は何?
  • ハイハイしないと発達障害の可能性がある?
  • ハイハイしないとその後の成長に影響がある?
  • ハイハイしないのにつかまり立ちしたり歩きだしたりする子もいる?

 

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赤ちゃんの成長過程とハイハイする時期

 成長過程とハイハイする時期

赤ちゃんがハイハイをするまでにはちゃんとした過程があります。

 

骨の成長や筋肉が発達することによって、赤ちゃんは様々な行動をとります。

まずは寝返りです。赤ちゃんの首が座ってくると、赤ちゃんは寝がえりをして自分で移動しようとします。

その次はお座りです。基本的には8ヶ月を過ぎた赤ちゃんはサポートなしで上手にお座りをすることができるようになるのです。これは赤ちゃんの腕や足、そして背中に十分な筋肉がついて強くなってきた証です。またこのころから、ほふく前進をするようにずりばいを行います。

そうして、ついに赤ちゃんはハイハイをするようになるのです。

 

赤ちゃんがハイハイをする時期は8ヶ月ころからです。もちろん早くからハイハイを開始する赤ちゃんもいれば、11ヶ月ころからハイハイを開始する赤ちゃんもいます。同じ赤ちゃんがいないように、赤ちゃんの成長にも個人差があります。赤ちゃんが10ヶ月たってもハイハイしないからといって悩む必要は全くありません。

 

ネットや本で調べると、まるで赤ちゃんがハイハイを行わないと十分に発育していないとでも言っているかのような情報がたくさんありますよね。でも赤ちゃんが寝がえりをしたり、手で何か掴むこと等ができていたりしている限り順調に成長しています。心配する必要は全くありません。

 

赤ちゃんがハイハイしない原因とできること

 ハイハイしない原因

赤ちゃんがハイハイしない主な原因は筋肉が十分に発達していないからです。しかし何度もずりばいしているうちに自然と筋肉がついてくるので、ハイハイをするまでは時間の問題でしょう。

 

赤ちゃんはお座りが上手になったらハイハイをすることを学び始めます。はじめは座っている体勢から床に寝そべることから始まります。すると赤ちゃんは手足がまっすぐに伸びてお腹が床と平行になっていたら、お尻を前後に動かすことができると気づくのです。

そして8~9ヶ月ころに膝を上手に使えば前に速く大きく進めることを発見します。このころになるとハイハイの体勢から座ることもできるようになってきます。

このように赤ちゃんはハイハイを徐々に学んでいきます。でももしかしたら赤ちゃんがまだハイハイの魅力に気づいていないかもしれません。十分に筋肉が発達していないほかにも、ハイハイという行為に気づいていないのが原因でハイハイを行わないこともあります。

 

もし赤ちゃんがなかなかハイハイしないなと思ったときにできることはいくつかあります。今回は数ある中でも人気の3つの方法を紹介します。

 

タミータイム

これは海外ではとても一般的なものです。

タミーとは英語で「お腹」という意味の単語です。これは赤ちゃんを1日に1回うつぶせの状態にする時間のことです。タミータイムを行うことによってハイハイに必要な筋肉が鍛えられます。専門家もうつぶせで過ごすことが少なかった赤ちゃんはハイハイを開始する時期が遅れると指摘します。タミータイムは生後1ヶ月を過ぎたころから開始できます。赤ちゃんを置いたら自分もうつ伏せになって一緒に遊びましょう。

赤ちゃんがお腹いっぱいの時や疲れていたとき、もしくはお腹が空いていたときは行わないようにしてください。

 

やる気を引き起こす

赤ちゃんに「ハイハイしたいぞ」と思わせることはとても大切です。

そう思わせることができる1番の方法は、赤ちゃんの手が届かないところにお気に入りのおもちゃを置くことです。アメリカ小児科学会(AAP)は枕やクッションを障害物として置くことも有効であると指摘しています。そうすることで赤ちゃんの自信につながり、スピードや俊敏性が向上するそうです。何より赤ちゃんも障害物コースがあった方が楽しいですよね。

1つ注意することは、赤ちゃんから絶対に目を離さないことです。万が一、赤ちゃんが枕の下などに挟まると窒息する可能性があります。

 

素足にする

室内でも赤ちゃんに靴下をはかせているママは意外と多いです。しかし多くの家庭にはフローリングが採用されていて、靴下を履いているままだと滑って踏ん張りがききません。やはり素足の方が圧倒的にハイハイしやすいです。またフローリングをハイハイすると足が痛くなるので、100円ショップなどで買えるジョイントマットを敷いてあげると、赤ちゃんの足が痛むことはありません。

 

赤ちゃんがハイハイしないのは病気や発達障害?

 ハイハイしないのは病気や発達障害?

赤ちゃんが10ヶ月たってもハイハイしなかったら不安になりますよね。

私の子供もハイハイをしだしたのは11ヶ月ころと遅めでした。正直、他の赤ちゃんと比べてしまうときもありました。おそらく多くのママもなかなかハイハイをしない赤ちゃんとほかの子を比べて、「うちの子はもしかして発達障害なのかな?」や「もしかして何か病気があるのかな?」と思ってしまうかもしれません。

 

1つ絶対に覚えていてほしいのが、ハイハイができないから病気や発達障害である、というわけではありません。もしかしたら病気や発達障害を抱えているかもしれません。しかしその場合は他の行動にも特徴が現れます。もし赤ちゃんに何か問題があれば出産時や定期健診の時、お医者さんとの検診時に指摘されるはずです。

健康に過ごせているけどハイハイだけできないのであれば、全く問題ではありません。絶対にハイハイができない=病気・発達障害ではありません

2017/09/05 追加情報
発達障害はいくつかの障害に分かれますが、発達障害は生まれつき脳の一部の機能に障害があるのが特徴です。
厚生労働省の発達障害のページでもハイハイをしないといった肉体の成長に伴うことは発達障害のサイン・症状に該当していません。

赤ちゃんがハイハイしないと成長に影響がある?

 ハイハイしないと成長に影響がある?

「赤ちゃんがハイハイしないと成長に影響がある」とよく言われますよね。

 

これは古い考え方であり、間違っています。

そもそも赤ちゃんはハイハイしなければいけないというわけでもありません。赤ちゃんがハイハイを行うメリットはたくさんあるので、できることに越したことはありません。例えば筋肉の発達、バランス感覚を養う、そして好奇心が刺激される等がハイハイのメリットです。

でもこれらのメリットは別にハイハイをしなくても得ることができますよね。

 

もしハイハイを行わないならば、代わりに手足を使うような遊びをしたり、指先を使うおもちゃを与えたりしてあげることが大切です。特に現在は赤ちゃんの脳を刺激する知育脳シリーズのおもちゃがたくさん販売されています。ハイハイをしないからといって悲観的になるのではなく、他の方法で赤ちゃんの成長を促してあげることが大切です。

 

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赤ちゃんがハイハイしないと歩くようになってから転びやすくなる?

 ハイハイしないと歩くようになってから転びやすくなる?

これもまたよく言われることですよね。赤ちゃんがハイハイをしないと歩き始めたときに転びやすくなるということはありません。

 

そもそも「転びやすくなる」という定義も曖昧ですよね。

私の子供はハイハイをしましたが、歩くようになってからもよく転んでいました。他の赤ちゃんも同じです。歩行を開始し始めたばかりの赤ちゃんは何度も転びます。でもそれは歩行を行うための練習であり、必要なことなのです。最初はよく顔から転んでいた赤ちゃんも次第に転び方が上手くなってきます。顔をぶつける前に手を出したり、もしくは尻もちをつくように転んだりするようになります。

 

歩行ということは赤ちゃんにとって新たなチャレンジです。チャレンジは簡単にクリアすることはできません。何度も何度も転びながらバランス力・筋力を養い学習をして、ついに上手に歩くことができるようになるのです。赤ちゃんが転ぶこととハイハイには全く関連性がありません。

 

赤ちゃんがハイハイせずにつかまり立ちしたり、歩いたりする?

 ハイハイせずにつかまり立ちしたり、歩いたりする?

赤ちゃんの中にはハイハイをせずに、いきなりつかまり立ちをする子もいます。

私の子供もそうでした。ずりばいをして何とか動きたそうにしていたのですが、ある日急にソファや椅子につかまって立ち始めました。その後にハイハイをし始めたのです。実際につかまり立ちを先に始めてからハイハイを開始する赤ちゃんも珍しくはないです。

中には全くハイハイをせずに歩きだす赤ちゃんもいます。そのため赤ちゃんが健康に過ごしているのであれば、ハイハイをしなくても全く問題ありません。赤ちゃんは寝返りを繰り返したり、ずりばいやつかまり立ちをしたりしながら、しっかりと歩行に必要な筋肉と感覚を補っています。

 

赤ちゃんがハイハイしなくても問題ない

 ハイハイしなくても問題ない

赤ちゃんといえばハイハイというイメージがありますが、別にハイハイをしなくても全く問題ありません。

今回紹介した「ハイハイしないと成長に影響がある」や「ハイハイをしないと歩き始めたときに転びやすくなる」などの迷信には根拠が全くありません。

もしかすると知識がない方が、あなたの赤ちゃんを見て「発育が遅い」や「ハイハイさせないと将来歩行に影響する」等言われるかもしれませんが、そんな根拠のないアドバイスは無視しましょう。赤ちゃんの日々のお世話で大変なのに、迷信にまで頭を悩ます必要は全くありません。赤ちゃんが笑顔で毎日過ごしていればハイハイなんてしていなくても心配する必要はありません。

 

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 成長にも個性がある!悩むより楽しもう

同じ赤ちゃんはいませんよね。それぞれの赤ちゃんが異なった魅力的な個性を持つように、成長にも個性があるのです。ハイハイを早い時期から開始するという個性を出す赤ちゃんもいれば、まったくハイハイをせずに急につかまり立ちをするという個性を光らす赤ちゃんもいます。

 

子育てには悩みがつきものです。特に他の赤ちゃんと比べたり、発育の目安を気にしたりしてしまいがちですが、育児で大切なことは赤ちゃんにたっぷりと愛情を注いで楽しむことです。発育の目安はあくまでも目安。もう一度言いますが、赤ちゃんがハイハイをしないことは問題ではありません。あなたが毎日楽しみながら育児を行えることを心から願っております。

 

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