子育て中のママがやりたいことと言えば、美容院に行く・美味しいご飯を食べる・自分のためのショッピングなどと同じくらい、「映画館で映画が見たい」と思っているママが沢山います。
映画館の特徴でもある真っ暗な空間や、上映作品の大きな音で赤ちゃんが驚くかもしれないし、何より上映が終わるまで何時間も静かにしなければいけない環境に赤ちゃんを連れていくことに不安や心配もあり、子育て中は映画館に行くことから足が遠のいてしまいがちです。
かといって、自分が映画を観るために誰かに赤ちゃんを預けるわけにもいかないし、私も映画館に行くことは当分出来ないだろうなと思っていました。
だけど、好きな映画は映画館で見たい!そんなときに知ったのが、ほっとママシネマでした。
今回は実際にほっとママシネマを利用してみた感想を紹介します。
ほっとママシネマって何?
松竹マルチプレックスシアターズが独自開発し、MOVIXで開催されるのが子育てママのための映画上映「ほっとママシネマ」です。
「ママだって映画館で映画が見たい!」
そんな思いを叶えてくれるのが、ほっとママシネマの特徴です。
ほっとママシネマは子育てママに特化した上映となっていて、子連れ映画に嬉しいサービスが詰め込まれています。
次の項目で細かくほっとママシネマのサービスについて詳しく紹介していきます。
ほっとママシネマの特徴
ほっとママシネマは通常の映画上映とは違い、子連れママ専用の上映会となっていて、ママに嬉しいサービスが充実しています。
・女性限定の上映会(会場によって子連れパパもOKな場合があるようです。要確認を!)
・赤ちゃんに配慮して音響が通常より控えめになっている
・劇場内の照明は通常より明るめになっている
・劇場内におむつ替えスペースや授乳スペースが用意されている
・スクリーン前に小さな子が遊べるキッススペースが設けられている
上記のような子連れに嬉しいサービスが充実しています。
また、通常は映画館で販売されている飲食物以外持込が禁止されている場合が多いですが、ほっとママシネマでは、赤ちゃん用のお菓子や飲み物だったら持込が許可されます。
私がほっとママシネマを利用したときには、赤ちゃん用のベビーフードを持参し、食べさせているママもいました。スタッフに確認したところ、ベビーフードのような食事も持参OKだそうです。
映画の時間が赤ちゃんの食事時間に重なることもあるので、ベビーフードが持参出来るのは助かります。調乳用のミルクポットが用意されている場合もあるそうです。
ほっとママシネマは子連れママばかりが集まる上映会なので、赤ちゃんが泣いてもお互い様というような雰囲気で、安心して映画を楽しむことが出来ます。
飽きてしまったらキッズスペースで遊ばせることが出来るのも嬉しいポイントだと感じました。
ほっとママシネマを利用したきっかけ
きっかけは「どうしても映画館で見たかった!」
私の娘が生後10ヶ月になる頃、丁度その時上映が始まったシリーズ物の映画がありました。
初回からずっと映画館で見てきた映画だったので、どうしても映画館で見たかったのです。
でも、10ヶ月の子供を連れて映画だなんて、そんな勇気が私にはありませんでした。人見知りが激しい娘を預けて映画に行くわけにも行かず、今回は諦めようと思っていました。
そんなとき、ママ友が「ほっとママシネマで映画見てきたよ!」と話してくれたのです。サービス内容を聞くと、それなら私も行ってみようかな、と思える程ほっとママシネマに魅力を感じました。
ほっとママシネマを知る前、実は1度普通の上映でも見られるのではないかと思ったことがありました。
娘はお昼寝の時間がほぼ毎日一緒で、抱っこをしていればある程度長時間であっても静かに出来て、落ち着きがなくなったら授乳ケープで授乳すれば静かになるので、通常の映画館でも見られるような気がしていたのです。
映画館デビューを目論んでいた頃に行ったテーマパークの劇場型アトラクションで、娘は大絶叫・ギャン泣き・大暴れを見事に決めてくれました。
どうやら大きな音と、真っ暗な空間が嫌だったようで、それもあり映画館デビューを諦めることになりました。
でも、ほっとママシネマは
・劇場内が明るめ
・音も小さめ
・遊ぶスペースもある
それなら、暗闇や大きな音で驚いていた娘も連れて行けると思いました。
ほっとママシネマの利用方法
まずは予約をしよう
①ほっとママシネマを開催している映画館を探す
②インターネット予約をする(窓口予約も出来る)
③当日自動発券機や窓口で支払いをする
ほっとママシネマを利用するには予約が必要になり、定員になり次第締め切られます。3歳未満の子供ならママの分の予約だけでOKです。
人気の店舗ではキャンセル待ちが発生する場合もあるようです。
私がMOVIX柏の葉を予約したときは、予約受付日から数日過ぎていましたが定員に達していなかったようで、スムーズに予約することが出来ました。
当日は30名程度の子連れママたちと子供たちで賑わっていました。ママ友同士で来ている人もいれば、1人で赤ちゃんを連れてきている人もいました。
ほっとママシネマの上映を行っている映画館は、MOVIXの中でも限られています。
公式ホームページに掲載される以外にも、それぞれのMOVIXで宣伝をしている場合があるので、最寄の映画館を直接チェックすることをおすすめします。
私が今回ほっとママシネマを利用したMOVIX柏の葉では、併設されているららぽーと柏の葉の館内でほっとママシネマを開催する日時の告知がされていました。
おすすめしたいところ
子連れママの痒いところに手が届くようなサービスが充実しているほっとママシネマですが、その中でも特におすすめしたいポイントを紹介します。
・料金がお得 大人1200円
・大人1人につき補助席が1つ付く
・アンケートに応えるとポップコーンを貰える
・劇場内に見守りスタッフがいる
ほっとママシネマの利用は3歳未満の子供は無料なので、補助席には子供を座らせることも出来るし、荷物を置くことも出来ます。
通常の映画上映では、劇場内にスタッフが常駐していることはほとんどないと思います。
ほっとママシネマの上映では、2~3名のスタッフが常に劇場内にいてくれるので安心して利用することが出来ます。
特に劇場内には授乳スペースやオムツ替えスペースが設置されていて、通常の仕様とは異なるので、分からない点をすぐに聞けるスタッフが近くにいることで、より快適に楽しむことが出来ます。
次はほっとママシネマのおすすめ出来ないところを紹介します。
おすすめ出来ないところ
・開催日が不定期、もしくは月1回1上映のみ
・開催場所が限られる
・映画に集中することはほとんど出来ない
利用してみて感じたサービス面でおすすめ出来ないと思ったところはありません。それくらい、子連れママにおすすめしたい上映会なのですが、残念なのは「行きたいときに行ける場所でやっていない」というところです。
上映作品も決められていて、その時に流行っているものや話題の作品が選ばれる傾向があるのですが、見たい作品がほっとママシネマではやらない場合のほうが多いです。
子供向け作品が対象になる場合が多いように思いますが、大人向け作品も上映があります。ですが内容が子供と見るのに差し支えのないものしか対象になりません。
子連れで行ける上映会ではありますが、やはり映画に集中することは出来ないと感じました。
自分の子供が寝ていたり、集中して見てくれる場合には、ある程度ママも映画に集中出来るとは思います。ですが、そうなると気になるのは劇場の明るさや音量の小ささです。
前方にキッズスペースがあることは嬉しいのですが、スクリーンを見る上で視界に入ってしまうので、集中するには難しい環境だと思います。
実際に利用してみた感想
映画館に行くことには不安も沢山ありましたが、「子連れで映画が見れるなんて!」とウキウキした気持ちで劇場に向かいました。
映画館で映画を観ること自体、すごく久しぶりだったし、映画館は子供がある程度大きくなるまで行けない場所だと思っていたので、純粋に嬉しかったです。
劇場内のサービスに驚き
劇場内に入ると、出入り口付近の通路には予備の椅子が用意されていました。通常の座席ではありませんが、この場所で観てもいいとのことでした。
中に進んでいくと中央通路の奥にはオムツ替えコーナーが設置されていました。
ふわふわのマットが敷かれ、2人分程のオムツ替えスペースがあり、横にはゴミ箱・ごみ袋・おしり拭きシートが用意されていました。ここまで設備が充実したオムツ替えスペース自体なかなかないので、サービスの良さに驚きました。
前方のスクリーン前にはジョイントマットが敷かれたキッズコーナーがあり、遊べるスペースがあるだけなのかと思えば、沢山のおもちゃが用意されていました。上映中はキッズスペースで遊ばせながら映画を観ることが出来ます。映画の終盤頃になると遊んでいる子たちが多かったです。
劇場内の上段には授乳スペースがあります。通常の座席を使用しているので、仕切りなどはありませんが、退席して授乳に行く必要がないので、映画を楽しみながら授乳出来るのが嬉しかったです。女性だけの上映なので、授乳ケープを使用して座席で授乳しているママたちも数名いました。
上映中の様子
初めて利用したのは、娘が10ヶ月の頃でした。
上映が始まるや否や、授乳するとすぐ寝てしまい、初めの1時間程は快適に映画を楽しむことが出来ました。
起きてからは、座席に座って抱っこしてじっとしていたのはほんの数分で、お菓子を食べたり、キッズスペースに遊びに行ったり、空いているスペースで歩いたりしながら過ごしていました。
2歳過ぎに利用してみた感想
2度目の利用は2歳過ぎたときでした。
観た映画は子供向けではなかったけど、大人も子供も楽しめるような内容のものでした。
初めて利用したときにすごくよかったので、今回も期待していましたが、子連れに嬉しいサービスが充実しているとはいえ、2歳を過ぎていた今回の利用時のほうが大変でした。
まず、遊べるスペースがあることに興奮して子供がじっとしていなくて、キッズスペースとお菓子が置いてある座席を行ったり来たりします。出口付近のスペースにいる子を見つけると、今度は「あっちに行きたい」となり、行ったり来たり落ち着きがありません。
そこまで自由に出来る環境であることは嬉しいのですが、映画の内容は全く頭に入ってきませんでした。
これなら家で観るのと変わらないなーと感じたのが本音です。
この時に感じたのは、「もしかしたら2歳くらいなら普通の上映会のほうが子供も集中出来るのではないか」ということです。
試しに、子供向けの映画を夏休みに見に行ってみました。
もし嫌がったり騒ぎだしたりしたときのために通路側の出口に近い座席を取り臨みましたが、周りのお兄ちゃんお姉ちゃんたちが席に座って集中して見ていたため、娘も最後まで座席に座って映画を見ることが出来ました。
赤ちゃん連れでほっとママシネマを楽しむコツ
快適にほっとママシネマを利用するコツを紹介します。
授乳、オムツ替えは上映前に済ませる
授乳スペースやオムツ替えスペースが用意されているとはいっても、いつもと違う環境に落ち着かない赤ちゃんもいるかもしれません。音量が小さめとはいえ、それなりに音の大きさはあるので、劇場内で授乳やオムツ替えをする場合も、開始前に利用することがおすすめです。
お気に入りのお菓子や飲み物を用意する
私は子供が大好きなフルーツをタッパに入れて持参しました。ボーロなどの細かいお菓子も食べるのに時間がかかるので、食べている間はお菓子に集中して静かだったので重宝しました。
席は事前に予約をする
キッズスペースやオムツ替えスペースに移動したり、立って抱っこをしたりすることもあり、移動に便利なのはやっぱり通路側です。
通路側の席は比較的早く予約が埋まりますので、なるべく早めの予約がおすすめです。
心も持ち物も準備万端で臨めば、より一層楽しめるのがほっとママシネマです。
子育てサービスを上手に利用して子連れ映画を楽しもう
ほっとママシネマはMOVIXの企画ですが、他のシネコンでも子連れママ向けの上映会があったり、上映中の託児サービスを行っている映画館もあるようです。
探して見るとママの「やりたい」を叶えてくれるサービスは色々あり、ほっとママシネマもその1つです。
子育て中は制限されることも沢山あり、もどかしい気持ちになることもありますが、映画を見ることもストレス発散の1つになります。子連れ映画が楽しめるのもこの子育て中の一時だけです。
上手にサービスを利用して、子連れ映画を楽しんでみましょう。
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