スリングとは?使い方と注意点のまとめ:赤ちゃんの横抱き、縦抱きが楽になる

安全情報の更新(2026年10月8日):本文の一人称は寄稿ライターの当時の体験です。園長本人の実体験ではありません。過去の方法をそのまま現在の推奨とせず、安全に関わる助言を修正しています。

第一子を妊娠中、既に子育てがひと段落した友人から沢山育児グッズを貰いました。

その中に見慣れない布切れが1枚入っていて、「これは何だろう?」と思ったのが私とスリングの出会いでした。

街中でスリングを使っているママを探してみると、まだまだスリングユーザーは少なく、使い方に悩んでも情報共有できるママ友が近くにいないと使うのをためらってしまうかもしれませんが、実はすごく便利なアイテムなのです。

 

今回は、抱っこが楽になるスリングの使い方と注意点を紹介します。

 

目次

スリングとは?

スリングとは?

スリングとは、片方の肩から斜めがけにしてママのお腹部分に出来た布の中に赤ちゃんを入れて使う育児アイテムです。

「スリング」と一言でいっても、実は種類が沢山あるんです。

 

バックルタイプ

1枚の布を斜めにかけた、バックルで筒状に止めるタイプです。

スリングの着脱がバックル1つで出来て、長さも丁度いい位置で固定したままにしておけるので、使い慣れていないママやスリングを兼用する予定がない方におすすめのタイプです。

 

リングタイプ

1枚の布をリングに通して筒状にするタイプです。

後ろに垂れる部分(テール)を引っ張るだけで簡単に長さ調節が出来るので、赤ちゃんの好みに合わせて微調節が出来ます。ママやパパが共用する場合にもおすすめのタイプです。

 

チューブタイプ

始めから筒状になっているタイプです。

バッグルやリングなどの金具がないため、比較的軽量でコンパクトに収納出来て、持ち運びに便利です。

サイズ調節が出来ないので、自分に合ったサイズを選ぶことが重要です。また兼用が難しくなっています。

 

スリングは上記のような形状が主なタイプですが、

  • 肩パッドがあるもの
  • 赤ちゃんを入れるスペースが始めから袋状になっているもの

などの特徴があるものや、素材や柄も種類が豊富に作られているので、自分好みのスリングを探すのもおすすめです。

 

いつから、いつまで?新生児にも使える?

 いつから、いつまで?新生児にも使える?

使用開始・終了は製品の型番、対象月齢・体重、赤ちゃんの状態で異なります。「ほとんど新生児から使える」と一律には判断できません。

旧記事の「2週間から16kgまで」という条件は、使用製品を特定できないため一般の使用条件として推奨しません。公式説明書を確認できない製品は使用を保留してください。

 

私も長女が新生児の頃からスリングを愛用し、2人目を妊娠中は腰ベルトタイプの抱っこ紐が使用出来なかったので、スリングはとても重宝していました。

その頃の長女は2歳で体重は約12kgくらいです。

16kgまで使用が出来るとしても、片方の肩で赤ちゃんを支えるスリングはママへの負担も大きくなり、スリングの使用はそろそろ限界かな、と思っていました。

 

使用者の疲れだけで使用期限を決めず、製品の対象体重・月齢などを超えたら使用をやめてください。

 

スリングを使うメリット

スリングを使うメリット 

  • コンパクトに収納出来る
  • 肩から下げるだけで手軽に使用出来る
  • 包まれる感覚と、ママの温もりを感じられ、赤ちゃんに安心感を与えられる。
  • サイズ調節が楽に出来るので、家族でスリングを共用することが出来る。

 

このようなメリットはスリングならでは!

ですが、赤ちゃんを抱っこする方法として多いのは抱っこ紐を使用しているママだと思います。

この2つの違いを見比べてみましょう。

 

スリングと抱っこ紐を比較した時の違い

 スリングと抱っこ紐を比較した時の違い

ママに密着した状態で移動出来る赤ちゃんの手段は、抱っこ紐かスリングになります。

スリングと抱っこ紐の違いを、2つのメリットデメリットからまとめてみました。

 

  • 長時間の移動が楽に出来るのは抱っこ紐

スリングは片方の肩で赤ちゃんを支えるので、長時間使用すると肩が凝る場合があります。

抱っこ紐は両肩と腰ベルトがあるものは腰で赤ちゃんの体重を支えられるので、長時間の移動も比較的楽にすることが出来ます。

 

  • 他に移動手段がある場合はスリング

赤ちゃんを歩かせる場合や、ベビーカーで移動する場合には抱っこ紐は意外とかさばり荷物になります。とは言っても、急に抱っこを要求されることもあるので、抱っこ紐がない外出は心配になるママも多いと思います。

こんなときはコンパクトに収納出来て手軽に使えるスリングが便利です。

 

  • 家族みんなで使うならスリング

抱っこ紐は長さ調節すると他の家族が使用するときにサイズが合わないことがあります。

スリングは初めから輪になっているタイプ以外は、使う人の体型に合わせて微調節が簡単に出来るので、1つのスリングをみんなで共用することが出来ます。

 

それぞれに特徴はありますが、価格や作りやすさだけで選ばず、使用条件と安全な装着を確認できる製品を選びます。自己流の手作りを安全な代用品としては推奨しません。

 

スリングの使い方、結び方

 スリングの使い方、結び方

一見難しく感じるスリングですが、紐をちょっと引っ張る、ちょっと引き出す、という微調整が可能なので、慣れてしまえばとても簡単に使うことが出来ます。

ここでは部位の名前を紹介します。特定製品の装着方法の代わりにはなりません。

 

スリングの部位

リング(輪っか部分)

テール(背中側に来る長さを調節する部分)

ポーチ(赤ちゃんを入れる部分)

 

装着は製品の公式説明書で確認する

旧記事にはリングの位置や月齢別の抱き方を共通手順として載せていましたが、製品が特定できないため手順の推奨は取り下げます。布の通し方、リングの位置、頭・首・足の支え方、縦抱き・横抱きの可否は、手元の型番の公式説明書に従ってください。

赤ちゃんの顔が見え、口や鼻が布や保護者の体に覆われず、あごが胸へ押し付けられない状態を保つことが重要です。顔が布に埋もれる、姿勢が崩れる、呼吸が確認できない時は使用を中止します。抱っこ紐やスリングは赤ちゃんの寝床の代わりにはしません。

未確認の自作スリングや、説明書のないお下がりをこの記事の手順だけで使用しないでください。低出生体重・早産・呼吸の問題がある場合や新生児の使用は、製品条件を確認し医療者に相談してください。

おすすめの使用場面

 おすすめの使用場面

  • 荷物が多い外出時や旅行のとき

スリングは赤ちゃんを入れるキャリアーが付いているタイプのものもありますが、基本的には大きな布1枚で出来ているタイプが主流です。

布なので簡単に折りたたむことが出来て、使用しないときはコンパクトに収納することが出来ます。

荷物が多くなる外出時や旅行にはとても便利に使用出来ます。

 

  • 歩きたがる赤ちゃんがいるとき

歩けるようになった1歳前後の赤ちゃんの中には、自分で歩きたがる赤ちゃんがいて、抱っこ紐やベビーカーを嫌がることがあります。

手をつないで歩いていても、途中で疲れてしまうこともあり、結局抱っこを要求されることがあるかもしれません。

そんなとき、ママバッグにスリングを入れておくといつでも抱っこが出来るので役立ちます。

 

  • 2人目以降の妊娠中

抱っこ紐を使用すると、お腹の前で抱える赤ちゃんがどうしても妊娠中のお腹にあたったり、腰ベルトがお腹を圧迫したりします。

それでも上の子がまだ抱っこが必要な年齢差で2人目以降を妊娠すると、外出時に困ることがあります。

寄稿ライターには妊娠中に使用した当時の体験がありますが、「お腹を圧迫しない」「注意すれば問題ない」と一般化できません。妊娠中の使用は個別の状態と製品の条件に応じ、担当医へ相談してください。

 

スリングは布で出来ているものが多いので、肌寒いときの簡易ブランケットや授乳ケープの変わりに使用するのもおすすめです。

 

スリングを使う時の注意点

 スリングを使う時の注意点

適切な装着と長さの調整は必要ですが、それだけで事故の可能性がなくなるわけではありません。使用中も顔・呼吸・姿勢・製品の状態を確認してください。

ただ、首の坐らない新生児のうちは特に使用に注意しなければなりません。

 

アメリカでは過去に10件以上の死亡例も報告されています。

赤ちゃんが正しい位置に置かれていないと、首が曲がって気道を抑えられ窒息したり、骨格形成に問題が起きたりする場合もあります。

また、新生児~生後1,2ヶ月頃の赤ちゃんの足の形は自然なM字と言われています。

赤ちゃんの股関節脱臼を防ぐために、スリングの中で不自然に足が曲がっていないかも確認しましょう。

 

スリングの注意ポイントをまとめました。

  • 赤ちゃんがすっぽり包まれているか(腰が座って上半身をスリングからのぞかせる場合は、腰~お尻が包まれているか)
  • 足の位置は不自然じゃないか
  • 首が曲がっていないか
  • 赤ちゃんが暑そう(寒そう)ではないか

 

長時間の抱っこは赤ちゃんにとってもママにとっても負担になります。適度に休憩を取りながら使用しましょう。

バックルやリングなど金具がある場合は、劣化していないか、布に破れている箇所がないかを定期的に確認しましょう。

 

慣れると横抱きや縦抱きなど赤ちゃんの抱っこが楽になる

 慣れると横抱きや縦抱きなど赤ちゃんの抱っこが楽になる

私がスリングを使用したのは、長女がまだ新生児の頃でした。

布1枚で出来ているリングタイプのもので、始めは付け方がしっくりこなくて、肩だけが痛くなり、「なんて不便な道具なんだ!」と思ったほどです。

使いこなせてなかったときに、支援センターの保育士さんから「長さがちょっと合っていないみたい」と言われ、紐の長さと赤ちゃんの位置を微調整されると、とても抱っこしやすくて、肩も痛くならず、今まで“なんとなく入れられている”といった赤ちゃんが、ぐっすりすやすや眠り始めました。

それからは抱っこ紐よりもスリングを使用することが増え、スリングがなければ生活出来ないほどになっていました。

 

確かに、スリングはバックルで止めるだけの抱っこ紐とは違い、少しだけコツと練習が必要です。

  • 紐の長さは合っているか
  • 赤ちゃんの位置をちょっと変えてみる
  • 別のタイプのスリングを使ってみる

何かを少し変えてみるだけで、自分にしっくりと合うところが見つかります。

そうなれば縦抱きでも、横抱きでもスリングでの抱っこが楽になります。

 

赤ちゃんと密着出来るのもスリングの特徴です。

安全にスリングを使用して、赤ちゃんの温もりを感じられるスリングライフを始めてみませんか?

一次情報:CPSCのスリングによる窒息事故への注意。個別製品の使用方法はメーカーの説明書で確認してください。

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