赤ちゃんが突然反りかえると、抱っこや授乳がしにくかったり、おんぶが危なかったりして心配になりますね。寝ているときに突然反りかえったり、強い反り返りが何度も続いたりすると、なにか病気があるのかと不安を感じるママもいるのではないでしょうか。
赤ちゃんがなぜ反りかえるのか、病気が隠れていることがあるのかについて説明します。
赤ちゃんが反り返って泣くことはよくある
自分の赤ちゃんが突然反りかえって大泣きすると、なにか問題があるのかと不安になりますが、赤ちゃんの反り返りはごく当たり前のことです。
理由は様々ですが、どの赤ちゃんも多かれ少なかれ反り返ります。
姿勢を保つ力がない
赤ちゃんがママのおなかにいる時は、背中が丸まった姿勢をしています。その姿勢で10ヶ月近くを過ごしてきた赤ちゃんには、体を真っすぐ保つ力が備わっていません。特に体に対して頭が大きいため体を伸ばそうとするときに、反り返ったようになってしまいます。
抱かれ心地が悪い
大人でも、自分の居心地が悪い姿勢になると、体のポジションを整えようと体を動かしますね。赤ちゃんも抱っこやおんぶの体勢がしっくりこない場合には、体のポジションを替えようとするのです。力の加減がうまくできるようになるまでは、その勢いで体が反り返ってしまいます。
空気を飲み込んでいる
ミルクや授乳のあとに反り返るときは、空気を飲み込んでいることが原因の場合があります。げっぷをさせることで収まります。
おなかがいっぱいになっている
ミルクや授乳のあとの反り返りは、ミルクやおっぱいを多く飲みすぎてしまったという場合もあります。大人も満腹のときに、飛び跳ねたりおなかをゆすったりする人がいますが、あかちゃんも満腹で苦しい時があるのです!
寝返りの練習をしている
寝ている赤ちゃんが頭頂部を布団につけるようにして反り返っていることがあります。
不自然な姿勢に驚いてしまいますが、寝返りをし出すころの赤ちゃんによくみられる行動です。寝返りをするためには、どこにどう力を入れればよいのか、本能的に探っているのでしょう。そういった行動がしばらく続いた後、寝返りができるようになったという赤ちゃんも多いです。
背中が不快
寝ている赤ちゃんの反り返りには、単に背中が不快という場合もあります。背中に汗をかいていたり、違和感を生じるものがあったりする場合には、環境を整えましょう。
赤ちゃんはいつから反り返りが増える?
生後1ヶ月ほどから1歳ごろまでは、頻繁に反り返りが起こります。
成長に伴って、体のバランスを上手にとれるようになったり、意思表示の手段が増えてきたりすると、反り返りの原因となる要素が取り除かれてきますから、反り返りは減ってきます。
抱っこしていて反る時の対処法
抱っこしていて突然反ると、赤ちゃんを落としてしまわないかとひやひやすることもありますね。
赤ちゃんはおなかにいたときのように、背中が丸まっている姿勢に安心感があります。背中のカーブを適切に保てるよう、ゆったりと抱っこをし、また、スリングを使うのもよいでしょう。
授乳していて反る時の対処法
授乳しているときに反る場合には、まずは授乳の姿勢を変えてみましょう。空気を飲んでしまって苦しい場合や、単に飲みたくないという場合もありますので、げっぷをさせたり、気分を変えたりするとよいです。
寝転んでいて反る時の対処法
寝転んでいるあかちゃんが反る場合には、まずは不愉快な要素がないか確認しましょう。不愉快になるものが見当たらない場合には、突然寝返りをする場合に備えて、ベッドから落ちたり、周りのものでけがをしたりしないように気を付けて、赤ちゃんを見守っていればよいでしょう。
よく反る赤ちゃんは脳性麻痺の可能性がある?
赤ちゃんの反り返りで、脳性麻痺を心配する場合があります。
脳性麻痺は、脳の障害によって運動機能に障害が起きます。その症状として反り返りが起こる場合がありますが、様々な症状が複合的に見られますので、反り返りがあるからと脳性麻痺を心配するのは尚早です。
他にも心配な症状が見られたり、ママが不安になったりするときには、迷わず医療機関に相談してください。
よく反る赤ちゃんは自閉症の可能性がある?
反り返りが多い時に心配される病気に自閉症もあります。
自閉症の赤ちゃんには、抱っこを嫌がる場合があることから、結び付けて心配されることがあるようですね。反り返り以外に、赤ちゃんの様子やママや周囲とのコミュニケーションで心配な要素があれば、医療機関に相談してみましょう。
しかし、強い反り返り=自閉症、ということはありません。反り返りは赤ちゃんの正常な反応のひとつです。
赤ちゃんの落ち着く体勢を見つけよう
赤ちゃんの反り返りは、大人になると見かけない動作なので、慣れないママは心配になりますね。しかし、どの赤ちゃんも反り返りをしますし、成長においてはいたって普通の行動です。
特に、体勢を保つ筋肉や体のバランスが成長しないうちは、ちょっとした動きが反り返りになってしまうこともあります。
また、感情を表現する方法が未熟な赤ちゃんにとっては、不快な感情を表現するための方法でもあります。大切なことは突然の反り返りで危険な目に合わないように気を付けること、そして、赤ちゃんが居心地のよい落ち着く体勢を心掛けることです。成長に伴い反り返りはなくなるので、おおらかに見守るのがよいですね。
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