赤ちゃんの主といえばミルクですよね。まだまだ消化器官が十分に発達していない赤ちゃんにはお母さんの母乳や市販の粉ミルクで作られたミルクで栄養を蓄える必要があります。しかし、赤ちゃんにミルクを与えてもすぐに吐いてしまう、なかなか飲んでくれないという悩みを持つ方もいると思います。そこで今回は吐いてしまう理由や赤ちゃんのためにおいしいミルクの作り方を紹介します。
赤ちゃんが吐いてしまう理由
ミルクを飲んだ後に吐いてしまう赤ちゃんは多いです。初めてママ・パパとなる方は何度も吐いてしまう赤ちゃんにビックリしてしまうのではないでしょうか?それでも、心配することはありません。赤ちゃんは胃が十分に発達していないため、ミルクを飲んだ後に吐くことは日常茶飯事です。赤ちゃんがよく吐く透明なものの正体は直前に飲んだミルク、もしくはよだれや胃液なのです。これは特に問題がありません。
しかし、気を付けないといけない時もあります。それは勢いよく吐いた時、もしくは嘔吐物が黄色や緑黄色をしている時です。もしかすると腸閉塞や髄膜炎などの可能性があります。赤ちゃんがぐったりしていたり、熱があったりした場合には病院に行く必要があります。
赤ちゃんの月齢に合わせて適切なミルクを作る
赤ちゃんの月齢によってミルクを飲む量・食事のとり方も変わってきます。そのため赤ちゃんの月齢に合わせて適切なミルクを作ってあげることがとても大切です。基本的に赤ちゃんのミルクを作る時はパッケージに書いてある量が目安となります。
しかし、書いている量はあくまでも目安です。赤ちゃんも我々と同じ人間なので、たくさん飲みたい時もあれば、そうでない時もあります。飲みたがっている時には欲しがっている分だけ飲ませてください。肥満を心配する方もいると思いますが、ミルクの飲みすぎが将来の肥満につながることはありません。大切なのはしっかりと体重が増加しているかどうかです。
赤ちゃんが十分な量のミルクをとれているかのチェックポイントは体重増加以外では以下の2つです。
- 赤ちゃんの機嫌
赤ちゃんがぐずっているようだったらおなかが空いているからかもしれません。ミルクはとても消化がいいものなので、すぐにおなかが減る赤ちゃんもいます。
- 排便回数
前述したようにミルクはとても消化がいいです。そのため、赤ちゃん(特に離乳食が始まっていない赤ちゃん)は1日に何度も排便を行います。もし排便の回数が減っていると、それはミルクが足りていないからかもしれません。
月齢別の量
ここからは月齢別のミルクの摂取量を紹介いたします。
- 0~1ヶ月
新生児はまだまだ消化器官が未熟です。そのためにまだ1回のミルクで摂取できる量は多くありません。
80ml~120mlを1日に7回摂取します。
- 1~2ヶ月
新生児の時よりも少しだけ1回に飲める量が増えてきます。
120ml~160mlを1日に6回摂取します。
- 2~3ヶ月
基本的には1~2ヶ月の頃と飲む量は変わりません。
120ml~160mlを1日に6回摂取します。
- 3~4ヶ月
このころになると1回に飲む量が大きく増え、1日に飲む回数が減ってきます。
200mlを1日に5回摂取します。
- 4~5ヶ月
3~4ヶ月と同様の量を飲みます。
200mlを1日に5回飲みます。
- 5~7ヶ月
このころになると多くの赤ちゃんが離乳食を食べ始めます。しかしまだまだ消化器官が未熟なため基本的に離乳食は1食、不足した栄養をミルクで補う形です。
200mlのミルクを1日に5回と1食の離乳食です。
- 7~9ヶ月
次第に離乳食の回数が増えていく時期です。しかし胃袋も大きくなっていくのでミルクの量が減ることはありません。
200mlのミルクを1日に5回と2食の離乳食です。
- 9~12ヶ月
離乳食を3食食べ始める時期です。それでも消化がいい離乳食のためおなかが空いてしまいます。ミルクを欲しがっていたら飲ませます。赤ちゃんの食欲に驚く人も多い時期です。
200mlのミルクを1日に5回と3食の離乳食です。
適温
赤ちゃんのミルクを作る時は70℃以上の熱湯を使用してください。そして赤ちゃんにミルクを与えるときの温度は40℃弱まで冷ますことが大切です。
作っていたミルクを温める時には哺乳瓶ごと熱すぎないお湯の中に入れて温めます。注意したいのは温めるときに電子レンジを使わないことです。電子レンジでは均等にミルクを温めることができずに温度にムラが出てしまうからです。またミルクに含まれる栄養分を壊してしまう可能性があります。
水
基本的に赤ちゃんのミルクを作る時には水道水を使用しても大丈夫です。日本の水道水は厳しい基準をパスしたものなので安全です。
しかし中には念には念を入れてミネラルウォーターを使用したい方もいると思います。ミネラルウォーターを使用する時には軟水を選ぶことです。日本国内の水を使ったミネラルウォーターは軟水のものばかりなので大丈夫です。外国のミネラルウォーターを選ぶ際には注意が必要です。
美味しいミルクの作り方
赤ちゃんのミルクを作る時には、しっかりと自分の手を洗って清潔な状態にします。そして哺乳瓶は消毒しておく必要があります。
美味しいミルクを作るポイントは以下の通りです。
- スリきりで正確な量の粉をボトルに入れる
- 70℃以上のお湯を少しずつかき混ぜながら入れる
70℃以下のお湯では雑菌が残る可能性があります。また粉も溶けにくいので70℃~75℃くらいのお湯を使用します。
また一気に完成量分のお湯を入れると粉が完全には溶けないことがあります。そのため少しずつお湯を入れて粉を溶かすのを繰り返すのがおすすめです。粉を溶かす際には、哺乳瓶を振るのではなく哺乳瓶を優しく回すようにするのがポイントです。なるべく泡を立てないようにしてください。
- 水で冷やす
完成量までいれたら哺乳瓶の上から冷水を当てて冷まします。手首の内側にミルクを数滴たらして温かいなと感じるくらいが適温です。
またミルクを与えるときの赤ちゃんの角度にも気を付けてあげてください。45度くらいに体を起こしてあげるのがベストです。そうすることで赤ちゃんが空気を飲み込むのを防ぐことができます。
ミルクを作る時の注意点
- 自分の手だけではなくミルクを作る場所も清潔にする
- 70℃以上のお湯を使用する
前述したように雑菌の繁殖させないためです。
- 赤ちゃんの近くでは作らない
もしミルクを作っている際に哺乳瓶を倒してしまい赤ちゃんに熱湯がかかってしまったら大変です。赤ちゃんの近くでは作らないようにしましょう。
- 飲み残しは捨てる
たくさん飲み残したのがもったいないからと取り置きしてはだめです。飲み残した分は捨て、哺乳瓶は毎食後必ず消毒しましょう。
赤ちゃんの月齢別の授乳間隔
- 新生児 2~3時間おき
- 2~5ヶ月 3~4時間おき
- 6~9ヶ月 4時間おき
- 3食の離乳食開始後 食後の3回と寝る前、夜中に起きた時
上記の間隔はあくまでも目安です。
ミルクはいつまで飲ませればいい
1歳前後になると牛乳やヨーグルトが飲める時期になります。牛乳などが飲めるようになり、食べられるものも増えて来たらミルクを卒業することを考えてもいいかもしれません。その際にはいきなりミルクを止めるのではなく、少しずつ回数を減らしていくのがいいですね。
美味しいミルクを作ろう!
分量を守って作ればいつでも美味しいミルクが作れます。
赤ちゃんも味がわかるので味が変わると飲まなかったりします。ミルクをしっかり飲んでいれば体重が増えて成長を感じることができます。
安心して楽しい育児のためにも美味しいミルクを作りましょう。
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