赤ちゃんのおもちゃは良いものを選んであげたいですよね。赤ちゃんのおもちゃの定番である「積み木」は、色付きや素材の種類など様々なものがあります。価格もお手ごろなものから、高価なものまで幅広く、どのようなものを選べばよいか迷ってしまうママも多いでしょう。
- 積み木を買ったらどうやって遊べばいい?
- 積み木以外にも沢山おもちゃの種類はあるので積み木はなくてもいい?
- どの積み木が安全で安心して遊べるのかわからない。
今回は、安全な積み木の選び方と、成長に合わせた遊び方などを紹介します。
赤ちゃんが積み木で遊ぶことでどんなことを学んでいる?
積み木は大人なら簡単に積めますが、1歳前後の赤ちゃんにとっては難しいことです。1歳前の頃は、積むよりも積まれたものを崩して遊ぶ感じです。
積み木を積む時は、指先の動きや力の加減、バランス感覚など色々な感覚を使っています。
3歳頃になると、積み木を電車や家に見立てて遊び始めます。四角や三角の積み木が、子どもの想像力や創造性で、色々なものに変化していきます。また、高く積み上げることもできるようになり、倒れないように注意しながら遊ぶことで集中力が育っていきます。
その他に、積み木を組み合わせて何かを作ることは空間把握の力がつき、無意識の内に算数や数学の土台を作っていることにもなるのです。
月齢による赤ちゃんの積み木の遊び方の変化の流れ
赤ちゃんと一緒に積み木遊びをしていると、少しずつ遊び方に変化が表れて、赤ちゃんの成長を感じます。赤ちゃんは階段を上るように一つ一つできることを増やしていきますよね。積み木も遊び方に段階があります。月齢による遊び方の変化を見ていきましょう。
生後6ヶ月~1歳くらい
生後6ヶ月頃から握力が付き、物を上手くつかめるようになります。次第に積み木を両手で持って、カチカチと打ち鳴らしたり、穴に積み木を落としたり、積んである積み木を崩したりするようになります。
1歳くらい~2歳くらい
1歳頃からは、積み木を積む様子がみられます。積める数も段々と増えていきます。
2歳くらい~3歳くらい
2歳くらいになると積み木を積んでできる形に注目して、象さんとか、電車とか、いろんなものをイメージするようになります。
また、色の区別ができるようになるので同じ色の積み木同士を積み分けたりするようになります。アンパンマンや動物が描かれていると言葉で伝えようとします。
3歳くらい~
見立て遊びを始めます。最初は平面で作っていたものが、次第に立体に変わり、サイズも大きなものへと変化していきます。
また、他のおもちゃも混ぜてプラレールの周りの家や森を積み木で作ったり、人形の家を積み木で作ったりします。
用意する積み木は60個以上がおすすめで、遊び方の変化に応じて増やしていきましょう。
かじるのはいつから?かじるようになった時に注意すること
歯が生え始めるころになると、痒いのを紛らわすために、かじる赤ちゃんが出てきます。
積み木をかじり歯型が付くくらいは良いのですが、塗装してある積み木の場合、塗装が剥がれて口に入る心配や、木の素材の場合、表面にささくれが出来て、口の中に傷ができる可能性があります。
赤ちゃんが積み木をかじるようになった時には、塗装の付いているものは避け、定期的にきれいに拭いて危険な積み木はないか点検するとよいでしょう。
崩すのはいつから?崩すようになった時の遊び方
積み木を崩すようになるのは、1歳前の赤ちゃんにみられます。大人が作ったものを、次々に壊していくのでどうしたのだろうと心配になるママもいるかもしれません。
積み木遊びで崩すことはとても大切なことで、積み木で何かを作っていく土台になります。積み木を触るとどうなるのか、崩すとどんな音がするのか、力をどれくらい入れると倒れるのかなどを学んでいきます。
大人は作ったものを何度も崩されると、疲れてしまうかもしれませんね。しかし、赤ちゃんにとって大切な段階ですので、できるだけ付き合ってあげましょう。積み木崩しを繰り返す時期が終わると、自分で積むことも増えていきます。
積むのはいつから?積むようになってからの声掛けの仕方
積み木を積むようになるのは、1歳を過ぎた頃から。2~3個の積み木を積むことから始まります。積み木で遊ぶことで、少しずつできることが増えていくものですが、最初はママの手助けも必要です。
ママも一緒に「こっちにも作ろうかな」「もっと高くしてみようかな」など、赤ちゃんのやっていることを広げてあげる声掛けがおすすめです。赤ちゃん自身が、ママのやっていることを「自分もやってみたい」という行動につながっていきますよ。
積み木でまったく遊ぼうとしない時の対処法
最初は上手く積めない積み木に、興味を持たない赤ちゃんもいるかもしれません。
今はいろんなおもちゃがあり、それぞれから学べることがあります。
積み木は長く遊べるものなので、最初は興味がなくても、ふとした時に遊び始めることもあります。いろんなおもちゃと一緒にいつでも遊べるようにしておいて、興味を持った時に始めるのが一番です。
興味を持ったら最初はママが積み木を積んで、赤ちゃんはとにかく崩すのを楽しんだらいいと思います。
モンテッソーリ教育でも、敏感期というある事やある物にとても興味を示す時があり、その時が子どもにとって一番のタイミングであり、集中して取り組むことで成長する時だと言っています。
安全な積み木を選ぶポイント
0歳児から長く遊ぶ積み木だからこそ、安全なものを選びたいものです。子どものおもちゃにマークがついているのをご存じですか?安全な基準に合格したおもちゃには「CEマーク」や「STマーク」が付いています。
CEマークはヨーロッパの基準で、大きさ・形態・強度・塗料などの厳しい基準をクリアした製品に付いているマークです。おもちゃだけでなく、電子機器、機械、医療用機器などに付けられています。ヨーロッパで作られたもの以外にも、ヨーロッパへ流通する製品にはCEマークを付ける必要があります。日本企業の製品でもCEマークが付けられたものは多いのですよ。
STマークは、「Safety Toy」の略で日本玩具協会が定める安全基準に合格した製品に付いています。形状・可燃性・有害物質の有無などをクリアしたものに付けられています。14歳までのおもちゃが対象です。
積み木は海外メーカーのものも多いので、選ぶ時にはCEマークやSTマークの製品を目安にすると安心です。
おすすめの安全な積み木
選ぶ積み木は、色付きでも無塗装でもどちらでも構いません。CEマークやSTマークの付いた、おすすめの積み木を紹介します。
「白木の積み木」アルビスブラン社(スイス)
無塗装のブナとカエデの木を使い、色の違いも楽しめる積み木です。50ピースが専用の箱にピッタリ収まります。CEマーク付き。
「12COLORS BLOCKS」株式会社ニチガン(日本)
12色環をもとに色を付けられた積み木です。STの基準に合格した塗料を使っています。色彩が美しく、色彩感覚も育みます。
「HABAブロックス スターターセット大」HABA社(ドイツ)
ブナをつかった白木の積み木です。四角や三角の基本的な積み木の他に、円錐形などのパーツも入っています。積み木で見立て遊びを始めた子にピッタリの積み木です。CEマーク付き。
変わった積み木
四角や三角の積み木だけでなく、面白い形をした積み木もあります。色やデザイン性の高さから、子どものおもちゃとしてだけでなく、アート性のあるオブジェとしても人気があります。CEマークやSTマークの付いたおすすめの積み木を紹介します。
「ネフスピール」naef社(スイス)
上から見ると四角、横からみるとリボン型の積み木です。積み方は色々で、溝にひっかかりやすいので、赤ちゃんでもコツをつかむと簡単に積めます。CEマーク付き。
「セラ」naef社(スイス)
立方体でグラデーションの色が美しいセラは、そのまま置いても美しいですが、パーツをバラバラにして色々な組み合わせができます。CEマーク付き。
「ミニ積み木 牧場」デュシマ社(ドイツ)
馬やうさぎ、牧場の柵など、ブナで作られたかわいい積み木です。ベーシックな積み木と組み合わせた見立て遊びにピッタリです。小さいパーツもありますので、3歳以上が対象としています。誤飲しないように近くで見守りながら遊びましょう。CEマーク付き。
積み木で沢山遊んでいろいろなことができるようになろう
今はいろんなおもちゃがあります。光るものや音が鳴るものといったおもちゃの方が好きな赤ちゃんも多いはずです。それぞれのおもちゃから赤ちゃんはいろんなことを学んでいきます。
積み木は昔からありますが、それだけ手先の発達や空間の把握、集中力などの大切なことを遊んでいる内に育むことができるおもちゃということです。
積み木も少しずつ工夫がされてよりよいおもちゃに進化しています。赤ちゃんのおもちゃの一つとして取り入れてみませんか。
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