夏が近づいてくると赤ちゃんもプールや海で水遊びができるので大喜びですよね。
自然と触れ合うことができる夏は赤ちゃんとアウトドアをして素敵な思い出を作ることができる季節です。
でもそんな季節に現れる厄介な敵と言えば「蚊」ですよね。
刺されるとかゆくなるし、寝室に入ってこられたら羽音で眠れなくなる厄介な敵です。
そんな蚊から赤ちゃんを守ってあげることは大切です。特に新生児は痒いところも上手にかくことができません。
今回は赤ちゃんが蚊に刺されたときの対処法と気にすべき症状について紹介します。
赤ちゃんは蚊に刺されやすい?
赤ちゃんは大人よりも蚊に刺されやすいです。その理由はとても単純です。
蚊にとっても赤ちゃんは容易に刺すことができる獲物であり、赤ちゃんは蚊の存在に気づかないからです。
夏になると蚊はどこにでもいますよね。
我々大人は気づくことができますが、赤ちゃんは気づくことができません。もし気づいたとしても、素早く手を動かして蚊を殺すことはほぼ不可能です。
赤ちゃんが蚊に刺される理由は、その存在に気づかないからだけというわけではありません。
蚊に刺される人とそうではない人っていますよね。その理由を不思議に思ったことはありませんか?実は蚊が好む人間というのもいるのです。
血液型がO型の人やお酒を飲んでいる人など様々な人間が蚊に好まれます。
実は赤ちゃんも蚊に好まれる条件を持っているのです。その条件とは赤ちゃんは体温が高い、ほどほどに汗をかいているということです。
蚊は体温が高い人のもとに集まるという傾向があります。赤ちゃんの基礎体温は大人よりも高いですよね。
さらに代謝がいい赤ちゃんは汗をかいて肌がじっとりしているという蚊に好まれる特徴を持ってもいます。
体温が高くて、肌がじっとりしていて、さらに蚊の存在に気づかない赤ちゃんのことを蚊が嫌いなわけありませんよね。
蚊の大好物です。そんな赤ちゃんを蚊から守ってあげるのはママ・パパの役目です。
虫よけ対策しても刺される?
残念ながら虫よけ対策しても刺されることがあります。
しかし正しい対策を行うと刺される可能性をぐっと下げることができます。
今からは赤ちゃんを蚊から守る対策法を紹介します。
袖のある服を着せる
暑い夏には赤ちゃんに服を着せずに過ごさすママも多いのではないでしょうか?
当たり前ですが肌の露出が多いほど、蚊に刺される確率はあがります。
なるべく通気性のいい袖付きの服を着せるのが大切です。
また夏には黒や紺などの暗い色の服を着せるのは避けた方が賢明です。
蚊は暗い色を好む傾向にあります。
紺のポロシャツなどは可愛いですが、できるだけ明るい色の服を着せましょう。
虫よけ剤を使用する
虫よけ剤を赤ちゃんの服につけるという手段もあります。
大人が使用する虫よけ剤は赤ちゃんに有害となる可能性があるので、絶対に赤ちゃんの肌につけないでください。
最近は、服にペタッと貼り付けられるシール状のものが売っています。
赤ちゃん用の虫よけ剤も販売されていますが、念のため使用する前に薬局の薬剤師や医師に相談すると確実に安心ですね。
虫よけ剤は生後2ヶ月未満の赤ちゃんに使用してはいけません。
虫よけ剤は正しい用法で使用しましょう。
蚊帳を使用する
今ではベビーカーや赤ちゃんのベッドにかけることができる蚊帳が販売されています。
特に赤ちゃんが眠っているときには蚊帳を使用するのが絶対におすすめです。
蚊取り線香を使用する
昔から大人気の蚊対策といえば蚊取り線香ですよね。
「赤ちゃんに煙がかからないかな?」、「赤ちゃんが触ってしまいそうで怖い」という方は電子タイプの蚊取り線香を使用しましょう。
もし煙が出るタイプの蚊取り線香を使用する際には赤ちゃんの手が絶対に届かないところに置きましょう。
汗は頻繁に拭く
汗を頻繁に拭くことで蚊を近づけないだけではなく、あせもの発生をも防ぐことができます。
汗をかいていたら定期的に拭きましょう。
蚊に刺されると何故かゆい?
皆さんはなぜ蚊に刺されると患部がかゆくなるのかご存知ですか?
蚊が大好物である人間の血を吸うときには、麻酔成分が入った唾液を注入するのです。
この麻酔成分のせいで、人間は蚊に刺されてもそのことに気づくことはないのですね。
実はこの注入された唾液こそがかゆみの原因なのです。
この唾液にアレルギー反応が起きるため赤くなってかゆみを感じるのですね。
実は初めての夏を迎える赤ちゃんはこのかゆみを感じないことがあります。
それはまだ蚊が注入する唾液を異物と体が認識していないからです。
しかし何度も噛まれていくうちにかゆみを感じるようになります。
蚊に刺された時の対処法はある
どんなに対策をしても、残念ながら赤ちゃんが蚊に刺されてしまうことはあります。
赤く腫れた赤ちゃんの肌を見るとどうにかしてあげたくなりますよね。
赤ちゃんが蚊に刺されたときの対処法はあります。
しっかりと対処することで症状を緩和し、回復も早めてくれます。
冷たい湿布を張る
赤ちゃんが蚊に刺されているところを見つけたら、優しく蚊を払い落としましょう。
蚊が血を吸っている最中に叩き潰すと、大量の唾液が体の中に入っていく可能性があります。
そして結果的に症状がひどくなるということも。
蚊を払い落としたら、冷たい湿布を張ってかゆみとはれを抑えましょう。
湿布の他にも塩化アルミニウムが入っている制汗剤や香水も有効です。
塩化アルミニウム自体を使用することによる肌への負担を気にする方は、塩化アルミニウムを主成分として使用していない制汗剤を使用するのがおすすめです。
塩化アルミニウムは不思議なことにかゆみやはれを緩和させ、刺された傷も小さくするという働きをします。
カラミンローション
蚊に刺されたときに起こるかゆみにはカラミンローションが抜群の効果を発揮します。
かくのを止めさせる
赤ちゃんに患部をかかせないようにするのは難しいですが、できるなら止めさせた方がいいです。
かくことで擦り傷となって細菌が体内に侵入する可能性が高まります。
もし赤ちゃんがかくのを止めさせるのが無理でも、常に赤ちゃんの爪を短くしておきましょう。
お酢を使う
実お酢を消毒剤として使うことができます。
もし虫刺されを発見したらすぐにお酢を塗ってみましょう。
たくさん虫刺されがあるならば、少量のお酢を入れたお風呂に入れるという方法をおすすめします。
一番のおすすめはアップルサイダービネガーです。
水もしくは重曹
ふんだんに水もしくは重曹を塗ることでかゆみを抑えます。
ほぼ即座にかゆみと痛みを緩和させます。
蚊から感染する可能性がある病気
蚊は多くの人間の血液を吸いまわります。
そのため病気の人の血液を不特定多数の人にばらまくということがあるのです。
今回は蚊を媒介として感染する可能性がある4つの病気を紹介します。
マラリア
マラリアにも様々な種類がありますが、主な症状は熱が出たりひいたりすることを繰り返す、貧血を起こすということです。
デング熱
デング熱の脅威は近年再び注目されていますね。
主な症状はひどい頭痛に加えて高熱が出ることです。
発熱は1週間以上続き、その後発心が全身に出てくる場合もあります。
最悪の場合は死に至るケースもあります。
日本脳炎
日本脳炎も最悪の場合死に至る可能性がある疾患です。
子供や老人に多く見られた症状なので注意が必要です。
ジカ熱
ジカ熱も近年注目が集まっている病気です。
デング熱と同じような症状を持ちますが、突然死亡することはありません。
しかし注意をするべきなのは妊婦さんです。
もし妊婦さんがジカ熱にかかると、胎児の発育に非常に悪い影響を与えることが明らかになっています。
このような病気から赤ちゃんを守るためには、しっかりと対策を行うことが大切です。
蚊取り線香をたいたり蚊帳をベビーカーに使用したりしてお出かけする等の小さなことが赤ちゃんの命を守ります。
できることは何でもして、大切な赤ちゃんを守りましょう。
蚊に刺されたら気にすべき症状
蚊に刺されてアレルギー反応を起こす赤ちゃんもいます。
最もよく見られるアレルギー反応は、噛まれた場所が炎症する、赤いぶつぶつが現れる、リンパ管炎になる等です。
また蚊に刺されることでアナフィラキシーになる場合があります。
その際には息づかいが荒くなったり、喉がはれたりします。
もしアナフィラキシー症状が見られたらすぐに病院に連れていきましょう。
もし以下のような症状が見られたら、直ちに赤ちゃんを病院に連れて行かなければいけません。
- 刺された部位以外にも反応が見られ、息づかいが荒くなってきた場合
- かゆみやはれが1日たっても治まるどころか、悪化している場合
- 噛まれた部位の痛みが全然治まらない場合
その他にも蚊に刺された後に何か異変が起きていたら病院に連れていきましょう。
正しい使用方法で虫よけ対策して赤ちゃんを守ろう
赤ちゃんは本当に蚊に刺されやすいです。
たくさん蚊に刺されると大人でも辛いですよね。
蚊から赤ちゃんを守るためにもしっかりと対策をしましょう。
まだ赤ちゃんが小さいときには蚊が多い森の中や川などに連れていくことはおすすめできません。
正しい使用方法で虫よけ対策をすることで、100%ではありませんが、赤ちゃんが蚊に刺される確率をぐんと下げることができます。
虫よけ対策をして、赤ちゃんと楽しい日々を過ごしてください。
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