赤ちゃんが生まれても、近くに両親や親戚など頼れる人がいない場合は、上の子の都合で生後1ヶ月未満の新生児を連れて外出しなければならない場合があります。
我が家の場合も、お互いの両親が遠方に住んでいることもあって、周りに頼れる人もいなかったため、退院後は上の子の幼稚園や通院で何度か新生児を連れて外出しなくてはならない機会があり、とても不安に思いました。
特に、二人目が生まれたのが夏だったため、真夏の暑い時期にどうしたら新生児をつれて外出せずに過ごせるか、日々試行錯誤しながら過ごしていました。
新生児はいつから外出できる?
日本では産後1ヶ月は外出を控えるように言われ、赤ちゃんの初めての外出は1ヶ月検診となる場合が多いです。
そのため、不安なく外出できるようになるのは生後1ヶ月以降からになります。
しかし、海外では出産した翌日から長距離を移動したり、仕事をしたりすることが当たり前となっていて、産後赤ちゃんもお母さんも外出を控えて安静に生活する日本は珍しいとされています。
ただ、新生児や産婦の死亡率が断トツ低いのも日本の特徴です。
日本ではなぜ、1ヶ月は外出を控えるように指導されるのでしょうか。
新生児が通常1ヶ月は外出を控える理由
- 体温調節がうまく出来ない
- 菌などに対して抵抗力が弱い
- お母さんの身体が回復していない
外の世界に出てきたばかりの赤ちゃんにとって、1ヶ月間は周りの環境に馴れるための期間です。おなかの中から出てきたばかりの赤ちゃんにとっては、ほこりや菌だけでなく、日の光やちょっとした寒暖の差、外の音など全てが刺激になります。
また、新生児が菌に感染した場合、生後1ヶ月を境に生存率がぐんと変わります。
そのためにも、1ヶ月間は出来るだけ環境の変化がないように外出を控えるよう言われているのです。
新生児の外出時の持ち物
オムツや着替え、ミルクなど通常の外出時の持ち物に加えて、新生児+上の子連れの外出は持ち物にも工夫が必要です。
上の子用のおやつや飽きないおもちゃ
下の子の授乳が必要な場面でとても役に立ちます。
鍵付きで完全個室の授乳室なら問題ないですが、カーテン仕切りの授乳室では上の子が退屈になり、出ていってしまうことも考えられます。どうしても手が離せない授乳中には、上の子を飽きさせない工夫が必要になります。
授乳ケープ
授乳ケープや胸元が隠れるストールなどがあれば、授乳室が見つからない際や、上の子の都合でしか動けない場面で重宝するアイテムです。赤ちゃんの防寒対策や、寝てしまった際に掛けることも出来ます。
寒さ、暑さ対策の羽織物やおくるみ、バスタオルなど
新生児にも簡単に着脱出来るカーディガンなど羽織ものがあると便利です。抱っこしていると暑くなりがちですが、抱っこで汗をかいた状態でいると風邪を引く原因にもなります。
私は薄いガーゼ生地のおくるみを持ち歩いて、授乳ケープとしても使用していました。子どもを二人連れての外出はどうしても荷物が増えてしまうので、少しでも持ち物が減るように工夫しています。
新生児がいるのにどうしても外出が必要な時
外出する時間帯を工夫しよう
出来るだけ混雑する時間帯は避けるようにします。
夏場は暑くなる日中の外出は控え、午前中や夕方に外出するようにしましょう。
出来るだけ短時間で済ませるようにします。
移動方法を工夫しよう
車やタクシーを利用する
自分で運転出来る場合は、マイカーでの移動が便利です。
授乳室やオムツ替えスペースが見つからない場合にも車内で行うことが出来たり、赤ちゃんが泣いて迷惑をかけたりする心配が減ります。
自分で運転しない場合や、新生児用のチャイルドシートがない場合は、移動にタクシーを使用してするなど、出来るだけ外の環境に触れさせない工夫が必要です。
抱っこ紐が便利
抱っこ紐を使用するか、ベビーカーを使用するか悩みますが、私は断然抱っこ紐のほうが便利でした。
特に上の子も連れて外出しなければならない場合は、両手が空く抱っこ紐が役立ちます。
新生児が外出しなくていい代替案を探そう
緊急時以外の病院受診は控える
自分自身の病院受診は、緊急時や絶対に行かなくてはいけない場合を除いて控えます。そのためにも、日頃から風邪対策をしっかり行いましょう。特に産後は免疫も落ちているため、体調を崩しやすいときです。
買い物は宅配を活用する
食材はネットスーパーや生協を利用し、日用品もネット注文でほとんど賄えます。また、コンビニでも宅配を行っていることもあるので、食品やお菓子が必要なときに便利です。
上の子の外出時には他の人を頼ろう
幼稚園や保育園の送り迎えは他の人にお願いする
地域のファミリーサポートなどでは、送り迎えのサービスを行っている場合があります。出産前に事前調査して、登録や面接がある場合は済ませておきます。
我が家では長女の幼稚園は普段徒歩でしたが、出産後は通園バスに切替え、バス停は自宅前になるように配慮してもらいました。幼稚園に相談してみるのも1つの手です。
ベビーシッターを頼む
ベビーシッターにお願いすると高額なイメージがありますが、上の子の送り迎えなど短時間の利用だと1000円前後でお願い出来る場合があります。
私の住んでいる地域では、登録制で地域の人たちがベビーシッターとして子供の面倒を見てくれるサービスがあります。事前に面談をする必要はありますが、1時間程度なら登録料のみで利用出来て、近所の人が見てくれることから顔見知りの場合もあり、安心してお願いすることができ重宝しました。
頼れる人がいない時の外出時の注意点
外出は手短に済ませる
新生児は大人と比べて疲れやすいため、出来るだけ短時間で済ませられるよう工夫します。
外出中の段取りを頭に入れておくだけでも、スムーズに外出することが出来ます。
人ごみは出来るだけ避ける
駅前や電車など人ごみが予想される場所にどうしても行かなくてはならないときは、出来るだけすいている時間帯に利用するようにします。
赤ちゃんの様子をこまめに確認する
抱っこ紐やベビーカーなど、どのような移動手段で外出するにしても、赤ちゃんの様子はこまめに確認しましょう。
特にお母さんと密着している抱っこ紐は暑くなりすぎてしまうことがあります。適宜休憩をはさみ、赤ちゃんに無理をさせないように工夫しましょう。
また、おむつ替えもこまめに行うように心がけます。
あらゆる手段を使って新生児の1ヶ月を乗り切ろう
次女が生まれたとき、近くに両親や親戚など頼れる人がいないことはこんなにも大変なのか、と改めて実感したのは、上の子の都合で新生児を連れて外出しなければいけないときでした。
ネットスーパーを利用したり、ファミリーサポートを利用したり、なるべく外出をしない方法で調整していましたが、そうはいかない場合もあり、生後1ヶ月未満での外出が何度かありました。
新生児を連れて外出することにも不安が沢山ありましたが、新生児を誰かに預けることにも抵抗があり、赤ちゃんにも申し訳ない気持ちでいました。
そんなとき、ファミリーサポートの担当に「子育てには“ちょっとお願い”と言えることが大切」と言われ、気持ちが楽になったことがあります。
新生児の1ヶ月は本当にあっという間です。新生児にも上の子にも無理をさせないサービスが地域には沢山あることを知りました。あらゆる手段を利用することが、新生児期を何事もなく乗り切るポイントになります。
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