赤ちゃんの症状で救急車を呼ぶか迷ったときは「#8000」で相談

赤ちゃんの症状で救急車を呼ぶか迷ったら「#8000」で相談できる育児の悩み
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赤ちゃんの体調が悪くなると、とても心配ですよね。

赤ちゃんは症状を言葉で伝えられないので、周囲の大人が判断しなくてはいけません。初めての症状だと、対処に困ることもあるでしょう。そのような時は、救急車を呼ぶのか、すぐに病院へ受診するのか、翌日の受診でも大丈夫なのか迷いますよね。

今回は、赤ちゃんの症状で緊急を要する場合や、迷った際の相談窓口について紹介します。

 

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赤ちゃんの症状で救急車が必要な症状

赤ちゃんの症状で救急車が必要な症状

赤ちゃんの様子が明らかにおかしい場合すぐに救急車を!

赤ちゃんの症状で「意識がない」「けいれんが止まらない」「苦しそうな呼吸をしている」など、保護者の目から見て明らかにおかしい場合は、迷うことなく救急車を呼びましょう。

 

救急車利用マニュアルに目を通して判断しよう

症状が軽いのに救急車を利用する人がいて問題になっていると聞いたことはありませんか?消防庁は、そういった救急搬送の件数を減らす為に、救急車を呼ぶ目安となるガイドラインを作っています。その中で紹介されている15歳未満の症状がこちらです。

 

  • 頭:頭を痛がってけいれんしている
    • 頭を強くぶつけて、出血が止まらない、意識がない
  • 顔:くちびるの色が紫色で、呼吸が弱い
  • 胸:激しい咳やゼーゼーして呼吸が苦しく、顔色が悪い
  • 腹:激しい下痢やおう吐で水分が取れず食欲がなく意識がはっきりしない
    • 激しいお腹の痛みで苦しがり、おう吐が止まらない
    • ウンチに血がまじった
  • 手足:硬直している

 

救急車利用マニュアルは、とても分かりやすくまとめてあります。時間に余裕がある時に目を通しておきましょう。

 

消防庁マニュアル:救急車利用マニュアル(消防庁)

 

熱性けいれんを知っておこう

救急車を呼ぶ症状で判断に迷うのが「熱性けいれん」です。熱性けいれんは、生後6ヶ月~6歳未満の子どもが38度以上の熱をした時に起こる発作性疾患です。症状は顔色が悪くなり、白目をむいて、けいれんを起こします。1度目の発作では、保護者が驚いてパニックになってしまうことが多い症状です。熱性けいれんは6歳未満の7~8%に見られ、ほとんどが良性です。しかし、10分以上けいれんが続く場合は、良性ではない可能性があります。家庭でみている時は処置が遅れる心配があるので、5分を目安にして119番に連絡するとよいとされています。

 

熱性けいれんは、乳幼児に良くみられる症状です。知人のお子さんが2歳くらいの時に、初めて熱性けいれんを起こしました。いつもと違う子どもの様子に驚き、救急車を呼んだそうです。救急隊員から「1回目の熱性けいれんは保護者も冷静になれない。救急車を呼んでもらって構わない。」と言われたと聞きました。熱性けいれんは怖い症状ではありません。しかし、初めての場合は良性の熱性けいれんなのかわからないこともあるでしょう。判断に迷う時は、119番に連絡する方が安心かもしれません。

 

赤ちゃんの症状で救急車を呼ぶか迷ったら「#8000」で相談できる

赤ちゃんの症状で救急車を呼ぶか迷ったら「#8000」で相談できる

母子手帳や検診で「#8000」の記載をみたことはありませんか?赤ちゃんの症状が判断できない場合の、小児救急電話相談の番号です。休日や夜間に赤ちゃんの体調が悪くなり、救急車を呼ぶか迷った時に相談できます。「#8000」とダイヤルすると、住んでいる都道府県の相談窓口に自動で転送され、小児科の医師や看護師からアドバイスをもらえます。

 

相談時間は19時から開始されることが多いですが、都道府県によって時間帯が異なりますので注意してください。また、電話が混みあってつながらない場合も考えられます。そのような時は、消防庁の救急受診ガイドがおすすめです。消防庁の救急受診ガイドは質問形式で受診の目安を確認できます。症状別に記載されていて項目が多いので、あらかじめ全てに目を通しておくと安心です。

 

消防庁ガイド:救急受診ガイド2014年版(消防庁)

 

救急車を呼ぶときに聞かれること

救急車を呼ぶときに聞かれること

救急車を呼ぶ時、119番に電話します。焦っていると間違った番号に電話することもありますので、まずは冷静になり落ち着いてください。電話口で聞かれる質問を確認しておきましょう。

 

  1. 火事ですか?救急ですか?

「救急です」と伝えましょう。

119番の電話窓口は、火事と救急の2つを受け付けています。最初に「火事か救急か」聞かれますので、救急だと伝えます。

 

2.住所はどこですか?

救急車に来て欲しい住所を伝えます。必ず市町村から伝えてください。外出先で住所がわからない場合は、目印になる建物や交差点の名前を伝えます。何棟も建っているマンションにお住まいの方など、住所だけではわかりにくい場所の時は、入り口やエレベーターの位置など詳細を伝えます。

 

3.どうしましたか?

「誰が」「どのように」「どうなったか」を伝えます。

例えば「娘が階段から落ちました。頭を強く打ち、意識がありません。」など症状を簡潔に伝えます。

 

4.年齢はおいくつですか?

赤ちゃんの年齢を答えます。1歳3ヶ月など月齢まで答えられると良いでしょう。

 

5.あなたの名前と連絡先を教えてください。

到着の住所が不明な時に使う連絡先です。

 

聞かれる順番は前後することがあります。オペレーターが質問してくれますので、それに沿って端的に答えていきましょう。また、症状によって救急車が来るまでの対処法を教えてくれます。

 

救急車を呼んだら用意するもの

救急車を呼んだら用意するもの

普段病院へ行くときの持ち物を用意します。

  • 保険証、乳児医療証
  • 母子手帳、お薬手帳
  • お金
  • 子どもの靴
  • 紙おむつ
  • 着替え、タオル
  • 哺乳瓶
  • 普段飲んでいる薬

 

赤ちゃんの様子を記録しよう

赤ちゃんの様子を記録しよう

救急車が到着するまで平均すると8分ほどかかります。その間赤ちゃんの様子をみながら、起こった症状について記録しておきましょう。救急隊員が到着した時、適切な対処がしやすくなります。

 

<熱性けいれんの場合>

  • 何時からけいれんが起こったか、けいれんが続いている時間
  • 体温
  • おう吐の有無
  • いつから熱がでているか

 

<おう吐の場合>

  • おう吐した回数
  • 体温
  • 下痢症状の有無
  • 吐いたものに何か混ざっていないか

 

その他、気になる症状を記録しておきます。

 

救急で病院に行った時は料金がかかる?

救急で病院に行った時は料金がかかる?

救急車の利用は無料です。搬送先で処置されると、診療報酬が発生します。その後は、いつもの病院受診の流れと同じです。

赤ちゃんの場合、乳児医療証を自治体から受け取っていると思います。自治体により診療報酬が無料であったり減額されたりしますよね。県外で救急搬送された場合は、乳児医療証が使えませんので、お金は忘れずにもっていきましょう。その時に支払った診療報酬は、後日お住まいの自治体で手続きをすると返ってくることがほとんどです。

 

また、小児科を受診して症状が重い場合は、救急車を使って大きな病院へ転院することがあります。その際、症状によって救急車に医師が同車することがあり、医師が救急車内で診療行為を行った場合は診療報酬が発生します。これは健康保険の対象ですので、乳児医療証により無料になったり減額されたりします。

 

注意が必要なのは、搬送先が200床以上の大きな病院の場合です。初診時に健康保険外の特定療養費がかかり、乳児医療証は適用されません。病院によって料金が異なります。

 

本当に必要だと感じたら躊躇せずに呼ぼう

本当に必要だと感じたら躊躇せずに呼ぼう

救急車の利用法が問題になることもあり、119番に電話してよいのか迷ってしまいますね。

赤ちゃんを普段みている保護者が違和感を覚えた時は、躊躇せずに救急車を呼びましょう。ためらっている内に症状が悪化し、命に係わる事態になる可能性もあります。緊急時に冷静に判断する為に、消防庁が出している「救急車利用マニュアル」や「救急受診ガイド」は、時間がある時に目を通しておくと安心です。

また、休日の医療機関や自治体の相談窓口などは、あらかじめ書き出しておきましょう。赤ちゃんの体調はいつ悪くなるかわかりません。いろいろな情報を持っていると落ち着いて行動できますよ。

 

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