乳児湿疹はいつから、いつまでケアが必要?原因と保湿ケアの方法

育児の悩み
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ずっと触っていたいくらい、赤ちゃんの肌は気持ちがいいですよね。特にほっぺなんて、つるつるもちもちで気持ちがよすぎます。

そんな赤ちゃんの肌に突然プツプツと湿疹が広がると、ママも不安になります。私も娘の乳児湿疹が酷く出たときは、「本当に治るのかな…」と心配になりました。

赤ちゃんの肌はデリケートで、色々な刺激に反応してしまうため、湿疹が広がることも珍しいことではありません。

乳児湿疹が出る原因には色々な理由がありますが、原因を知っているだけでも乳児湿疹対策が出来る場合があります。今回は乳児湿疹の原因と保湿ケアの方法をまとめました。

 

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乳児湿疹とは?

生後6ヶ月頃までの赤ちゃんの場合、肌トラブルの原因を突き止めることは難しいため、全てを総称して「乳児湿疹」と呼ばれます。

 

赤ちゃんの肌はとてもデリケートで、皮膚のバリア機能もまだまだ未熟です。

そのため、赤ちゃんのよだれ、食べこぼし、寒暖の差や乾燥など様々なものが赤ちゃんのお肌には刺激となります。

赤ちゃんは、出生後ホルモンの分泌が盛んに行われることで、様々な肌トラブルに見舞われることがあります。

色々なものに刺激されて出来る乳児湿疹には、水分の多いものや、ポツポツとニキビのようなもの、かさぶたのようにカサカサしたものなどがあり、それぞれの特徴を見極めて対処していく必要があります。

 

乳児湿疹と言われる赤ちゃんの湿疹の種類

新生児ニキビ

生まれて間もない赤ちゃんに出来やすい湿疹で、赤いポツポツとしたものや、中に白い芯があるポツポツとした湿疹が新生児ニキビと呼ばれます。

赤ちゃんは皮脂の分泌が盛んに行われます。未熟な赤ちゃんの肌は毛穴に皮脂が詰まりやすく、それが原因となり新生児ニキビは出来ます。思春期に出来るニキビと変わりありません。

顔を中心に出来る湿疹で、ほっぺたやおでこに特に出来やすいものですが、頭皮に出来る場合もあります。しかし痒がることはないため、赤ちゃんが気にして痒がっている様子があったら他の湿疹を疑います。

<対策>

顔を洗う際には、泡立てた石鹸でしっかりと洗うようにします。

洗顔で失った油分のバランスを整えてあげるために、ベビーローションやクリームなどで保湿を行うようにしますが、新生児ニキビの場合は油分を補い過ぎると悪化する場合もあります。

保湿は赤ちゃんの様子を見ながら行い、スタイや寝具などは汚れたらこまめに交換するようにします。

生後数ヶ月で落ち着きますが、長引く場合や赤みが酷い場合には早めに病院で受診しましょう。

 

脂漏性湿疹

新生児ニキビと同じで、皮脂の分泌が盛んに行われていることで出る湿疹です。

落としきれなかった皮脂や、特に分泌が盛んな場所で皮脂が固まることによって、カサカサしたり、フケのようになったりします。黄色っぽいかさぶたのような塊が出来ることもあります。

首より上にしか出来ないことが特徴です。

<対策>

清潔を保ってあげることが1番の対策となります。汗をかいたらこまめにガーゼで拭きとってあげたり、汚れたスタイはなるべく早く交換してあげたりすることが大切です。

洗う際には無理にカサカサとした塊を取ると皮膚がダメージを受けるため、お湯で洗い流してふやけた状態で拭きとるようにします。

 

あせも

あせもは乳児湿疹の代表的なもので、汗が毛穴に詰まることで出来る湿疹です。赤ちゃんは汗っかきなので、あせもは季節を問わず1年中起こることがあります。

全身どこでも出る特徴があり、特に汗がたまりやすい首元や手首足首の皮膚の溝なども出来やすい場所です。寝ていることが多い赤ちゃんは、汗をかいたまま洋服が蒸れて胸や背中などにも出来やすくなります。

<対策>

汗をかいたらこまめに拭きとり、着替えさせます。なるべく通気性の良い素材で、締めつけが少ないものを選ぶことで、防ぐことが出来る場合があります。

お風呂に入ったら優しくしっかりと洗い、水分は残さないように拭きとりましょう。

あせもを放っておくと、ひっかいて傷が出来た際などに化膿してとびひになることもあります。あせもがひどいようだったら、早めに病院で受診しましょう。

 

アトピー性皮膚炎

赤ちゃんは皮膚が弱く肌トラブルが多いので、新生児期~生後半年頃まではアトピー性皮膚炎と診断をすることは難しいと言われています。

アトピー性皮膚炎はよくなったり、悪くなったりを繰り返す湿疹で、痒みが強く出る特徴があり、主にアレルギーが原因となることが多い湿疹です。

全般的に生後半年を過ぎると乳児湿疹は落ち着いて来ることが多いですが、長引く場合や痒がる場合にはアトピー性皮膚炎を疑います。

<対策>

病院でアトピー性皮膚炎と診断を受けた場合は、病院で処方された薬を使用します。

家庭では、衣類や寝具などは清潔を保つようにして、お風呂ではしっかり洗うこととすすぎ残しがないようにします。

保湿が大切と言われていますが、赤ちゃんそれぞれのお肌に合った保湿を行いましょう。

私が娘のアトピー性皮膚炎を撃退した方法は、保湿の際に濃度1%の生理食塩水を海塩で作り、全身に吹きかけることを徹底していました。

 

乳児湿疹の原因

基本的には赤ちゃんの皮膚がなんらかの刺激を受けて反応することで湿疹になりますが、前述の乳児湿疹の種類や季節環境、赤ちゃんの成長によって原因が様々です。

赤ちゃんはお腹の中にいたときのママのホルモンの影響で、皮脂の分泌が盛んに行われます。

 

乳児湿疹が出やすい場所

乳児湿疹は湿疹の種類によって出る場所が異なり、全身に広がるものや、首から上にしか出ないものがあります。

乳児湿疹は汗や皮脂が原因となる場合が多いため、特に湿疹がひどくなるのは、汗や皮脂が出やすい場所(顔ではほっぺやおでこ、頭皮など)や汗がたまりやすい首や、手足の溝に出来やすい場合が多いです。

 

乳児湿疹はいつから出やすくなる?

乳児湿疹は生まれてすぐから出来ることもありますが、生後2週間頃から出始める事が多いと言われています。

乳児湿疹は季節に関係なく出ることがありますが、特に冬の時期は乾燥が原因となって出ることもあります。初めて迎える冬は特に肌の乾燥に注意しましょう

 

乳児湿疹はいつまで出やすい?

個人差がありますが、ホルモンの影響で盛んだった皮脂分泌が通常量になる生後6ヶ月頃には落ち着いて来る赤ちゃんが多いです。

 

誕生~生後3ヶ月頃

皮脂分泌が盛んに行われ、ポツポツと赤い湿疹(新生児ニキビ)が出来やすくなる時期です。

 

生後6ヶ月頃

皮脂の分泌が落ち着いてきて、新生児ニキビや脂漏性湿疹は落ち着いていきます。皮脂分泌が減ってくることで、今度は乾燥が原因で湿疹が出始めます。

 

生後12ヶ月頃

皮膚が強くなってくる頃です。

乳児湿疹は収まっていることが多く、この時期まで湿疹が目立つ場合はアトピーなどアレルギーが関係する場合があります。早めに病院を受診するようにしましょう。

 

乳児湿疹が出た時の保湿ケアの方法

乳児湿疹が出ると、初めは不安になるかもしれません。

しかし日常のちょっとした心がけで改善することが出来ます。

 

①湿疹が出ている場所も丁寧に洗います。

しっかりと泡立てた石鹸で優しく洗うようにしましょう。

脂漏性湿疹でかさぶたのようになっているところは、無理に取ろうとせずに入浴前にベビーオイルやワセリンなどを付けてふやかしておくと、入浴時に洗いやすくなります。

 

②すすぎ残しがないように、しっかりと洗い流しましょう。

すすぎ残しは湿疹の原因や、化膿の原因にもなります。

 

③水分を残さないように丁寧に拭きとります。

特に首周りや、手首の溝も綺麗に拭きとります。水分が残った状態で保湿するとかぶれの原因になることがあります。

 

④クリームやベビーオイルで保湿します。

ママの手のひらでクリームやオイルを少し温めると伸びがよくなり、塗り易くなります。塗り残しが無いようにしましょう。

 

保湿と合わせて、市販されている薬も乳児湿疹に使用出来るものがあります。

 

乳児湿疹に使える薬

市販薬の使用

赤ちゃん用として市販されている商品もありますが、乳児湿疹は湿疹の種類によって対処方法も異なる場合があり、自己判断での市販薬の使用は控えるようにします。

 

ステロイド薬の処方

乳児湿疹で病院を受診した際にステロイド薬を処方されることがあります。

副作用を気にして使用をためらうママもいるかもしれませんが、医師が赤ちゃんの肌の状態を確認した上で、ステロイド薬の強さも調整しています。使用は湿疹が出ている箇所のみになりますので、医師の指示に従って使用するようにしましょう。

 

乳児湿疹にならないための保湿ケアの方法

清潔な状態で保湿剤を使用する

保湿剤を塗るときは、肌が清潔な状態で使用するようにします。

汚れが残っている上から保湿剤を使用すると、汚れに膜を張ってしまい逆効果です。

 

赤ちゃん専用のスキンケア商品を使用してみる

赤ちゃんの肌は敏感で乾燥や汚れですぐに荒れてしまいます。
それなのに赤ちゃんに安心して使用できる商品ってなかなかありません。

赤ちゃんのスキンケア専用に作られた潤静(うるしず)は安心して使用できます。

下の潤静(うるしず)のサイトで詳しく確認できます。

 

保湿剤を使いわける

保湿に使用するものは、オイルやクリーム、ローションなどがありますが、赤ちゃんの乾燥具合など肌の調子を見て使い分けるようにしましょう。

乾燥する冬場はオイル、汗ばむ夏場はローションなど、季節で使い分けるのもいいですね。

 

私の子どもは乳児湿疹がひどく、乳児湿疹が落ち着いて来たときに次の乳児湿疹にならないように「保湿!保湿!」と保湿に神経質に成り過ぎて、クリームやオイルを塗りすぎていたことが悪化の原因にもなったようです。

 

そこで私が皮膚科でオススメされた方法は、塩スプレーを使って保湿することでした。

出来るだけ良質な海塩を使って、水に対して濃度1%の塩水(生理食塩水)を作って、スプレーボトルに入れて保湿ケアとして吹きかけて使用するというものです。

特にこの塩スプレーはアトピー性皮膚炎などアレルギーが原因となる乳児湿疹の場合に効果があるそうです。

私の娘はアトピー性皮膚炎だったのか診断が付く前でしたが、この塩スプレーを試してみると、出来ていた乳児湿疹が綺麗に治り、その後も乳児湿疹が出来ることはありませんでした。

 

保湿ケアをすることは、乳児湿疹にならないためにもちろん大切なことですが、クリームやオイルは油分が多いものが多いため、使用するときは赤ちゃんの肌質を見極めて適量を使用するように心がけましょう。

 

毎日保湿ケアで赤ちゃんの肌を守ろう!

生後3ヶ月を迎える次女は、生まれてから1度も「ふわっふわでもっちもち」という誰もがうらやむ赤ちゃんの肌、という時期がないのではと思うほど乳児湿疹が酷く悩まされていました。

特に乳児湿疹とは無縁だった長女を見ているので、なぜこんなに湿疹が広がるのか不思議でした。

 

皮膚科を受診した際に「もう少し保湿したほうがいいね」と言われて、そうか保湿か!と思ったのです。

長女のときと同じように育児をしていてもこまめに出来ていなかったこと、それが「保湿」でした。

朝起きればガーゼで顔を拭いて、それから保湿ケアのためにクリームを塗って、ということを毎朝の日課にしていた長女の乳児期は、お風呂上がりにはベビーマッサージをしながらしっかり保湿をしていて、常に潤っていたのが長女です。

ですが、次女が生まれてイヤイヤ期の長女を幼稚園に送り出すことに必死になる朝に次女を保湿する余裕もなく、お風呂上がりも2人を寒い思いをさせないように着替えさせることでいっぱいいっぱいになり、保湿のためにクリームを塗るというひと手間をかける余裕がなかったことに気付きました。

 

毎日同じルーティーンで保湿ケアをすることは難しいかもしれませんが、1日の中で気が付いたときにササっと塗るだけでも違います。

ついでにママの手も保湿することが出来て、一石二鳥です。しっかり保湿で赤ちゃんのお肌を守ってあげたいですね。

 

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の保湿や清潔な環境など3つの治し方!原因と症状
私の娘は乳児湿疹がひどく、「もしかしてアトピー性皮膚炎かも?」と思いました。アトピー性皮膚炎は対策をしっかりと継続することで症状を和らげたり、治ったりすることもあります。アトピー性皮膚炎のケアの方法をまとめました。

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