生まれてまもなくから出始める乳児湿疹は、生後4~5ヶ月頃には落ち着いてくる場合が多いです。
ですが、1度落ち着いた乳児湿疹が生後5ヶ月になる頃に、特に顔を中心に出始めてびっくりするママもいるのではないでしょうか。
私の次女は1度落ち着いた乳児湿疹が、生後5ヶ月で再び悪化し、特に顔に多く湿疹が出来ていました。
よだれが多い赤ちゃんだったので、よだれが原因なのか、離乳食を始めたことが原因なのか、悩んでいました。
時期が丁度秋~冬になる頃だったので、乾燥も湿疹の原因になっていたのかもしれません。
乳児湿疹は出来る箇所や、種類によっても湿疹が出る理由や対処法が異なります。
今回は、生後5ヶ月の赤ちゃんの顔に出来る乳児湿疹の理由と対処法をまとめました。
- 生後5ヶ月くらいは乳児湿疹が出やすい?
- 赤ちゃんの乳児湿疹はなぜでるの?
- 赤ちゃんに湿疹が出てきたらどうしたらいいの?
- 乳児湿疹を防ぐ方法は?
生後5ヶ月くらいになるとなぜ顔に湿疹が出やすい?
乳児湿疹は新生児期から、生後6ヶ月頃までに多くの赤ちゃんが経験する肌トラブルの総称です。
- 脂漏性湿疹
- 新生児ニキビ
- アトピー性皮膚炎
などが乳児湿疹に含まれます。
赤ちゃんの肌は大人の10分の1ほどの薄さしかないため、皮脂バランスの乱れや外気の乾燥などが乳児湿疹の原因になる場合もあります。
この乳児湿疹の中で、アトピー性皮膚炎は生後5ヶ月頃に症状のピークを迎えると言われています。
- かゆみがある
- 顔に湿疹が出たのち、胴体や手足に移行する
- 頭皮にフケが出ることがある
- 皮膚がカサカサする
このような症状がアトピー性皮膚炎の特徴です。
赤ちゃんの顔の乳児湿疹の原因
乳児湿疹には、新生児ニキビのように顔中心に出やすいタイプのものもありますが、生後5ヶ月頃に顔に出る湿疹の原因は、
- よだれ
- 離乳食の食べこぼし
- 肌の乾燥
- 衣類など赤ちゃんの肌に触れるものが合わない
- アトピー性皮膚炎などアレルギー反応
などが挙げられます。
季節が関係する場合
秋~冬は空気も乾燥し、赤ちゃんの皮膚の水分も奪われやすくなります。特に1歳前の最初に冬を迎える時期は影響を受けやすくなります。
顔は普段から露出している部分で、乾燥した空気に晒されていることから乾燥による湿疹が出やすい傾向があります。
母乳が湿疹原因になる場合
母乳の割合が多い赤ちゃんは、お母さんが食べた物が影響して湿疹が出る場合があると言われています。
クリームなど脂質が多い食品を沢山食べたあとには、湿疹が出やすくなる赤ちゃんもいて、新生児ニキビの原因の1つとされています。
また、赤ちゃんにアレルギーがあり、ママが食べたものが母乳に移行し、赤ちゃんに影響が出ることもあります。
私の出産した産院では、「バランスの良い食事を食べていれば、ほとんど母乳に影響はない」と指導されていますが、脂の多い肉を沢山食べると大体長女の顔には翌日湿疹が増えていることがあり、気を付けていました。
顔の湿疹のお風呂での洗い方
赤ちゃんの顔に湿疹があると、どうやって洗っていいのか・洗っても大丈夫なのか、心配に思うママもいると思います。
湿疹の程度によりますが、ぐちゅぐちゅと化膿していたり、洗わないように指導されていたりしなければ、入浴時にしっかりと洗うようにします。
顔の洗い方のポイント
よく泡だてた石鹸を使うようにします。指先で洗うというより泡で洗うようなイメージで、優しく丁寧に洗いましょう。
最後に濡らしたガーゼでしっかり泡を流します。このとき、泡が残っていると肌荒れや湿疹の原因になります。
目元は濡らしたガーゼを使用して、目頭から目じりに向かって石鹸は使用せずに優しく拭きとります。
<上手な泡を作るコツ>
初めから泡で出てくるタイプのボディソープが便利ですが、ふわふわの泡は簡単に作ることが出来ます。
・丸めた食品用ラップを用意し、石鹸と一緒に手の平で泡だてる
・ペットボトルに水と石鹸を入れて、シャカシャカ振る
上記の方法で出来あがった泡は、洗い桶などに入れて使用すると便利です。
頭や頭皮に湿疹があるとき
赤ちゃんの頭は特に汗をかきやすい部分です。冬季は帽子を着用することもあり、蒸れて痒みが出る場合もあるので、優しく丁寧に洗うようにしましょう。
脂漏性湿疹でかさぶたがある場合は、無理にはがそうとせず、お湯でしっかりふやかして自然と洗い流せるものだけ洗うようにします。
赤ちゃんの汗とケアの方法は以下で確認してください。
入浴時に一工夫しよう
実は冬のひどい乾燥で、1番気を付けなければいけないのがお風呂です。
湯船に沐浴剤を少し入れてみたり、泡だてた石鹸にオイルを数滴垂らしたりするだけでも、お風呂上がりの乾燥を緩和させることが出来ます。
乳児湿疹やアトピーにも安心の無添加石鹸は以下が参考になります。
次からはお風呂上がりの保湿ケアの方法を紹介します。
お風呂上りにベビーローションやオイルでケアしよう
赤ちゃんの入浴後、5分を過ぎたあたりからどんどん体内の水分が蒸発していきます。入浴後の保湿は出来るだけ早く5分以内に行うことがポイントになります。
そして、1番乾燥しやすい顔から保湿剤を塗り、胴体や手足を順番に塗っていくようにします。
入浴後、まずは柔らかいタオルで押さえるように水分を拭き取ります。
ここで注意したいのは、水分をこすりとるようなタオルの使い方は赤ちゃんの肌に負担になります。柔軟剤が使用されたタオルは、赤ちゃんに問題ないと言われていますが、敏感に反応する赤ちゃんもいるので、出来れば乾燥が強い冬の時期は控えることをおすすめします。
しっかり水分が拭きとれたら、保湿剤を塗ります。
手早く塗るために、ローションタイプのものや、オイルがおすすめです。乾燥が強く出る季節や、乾燥がひどい部分にはクリームタイプを使用するなど、季節や部位によって使いわけることも効果的です。
赤ちゃんの顔の湿疹はひどくなりやすい?
顔は露出している部分で、外気にも1番触れる部分です。色々な要因を受けやすい部分なので、顔の湿疹はひどくなりやすい傾向があります。
よだれ
よだれが湿疹の原因になる場合があります。
特に生後5ヶ月頃は、よだれが増える時期でもあります。
<対策>
よだれはこまめに優しく拭くようにして、清潔を保ちましょう。スタイの使用もおすすめです。
離乳食
生後5ヶ月頃になると離乳食を始める赤ちゃんが増えてきます。
離乳食の食べこぼしが肌の刺激になることもあります。また、口元を拭くことも増え、ぬぐうことで起こる摩擦が湿疹の原因になったりすることもあります。
<対策>
顔についた汚れを拭く回数は出来るだけ少なくし、食事の最後にきれいに拭くようにします。離乳食を食べる前に、口元にワセリンを塗ると保護され、汚れもぬぐいやすくなります。
抱っこ紐の使用
抱っこ紐を使用して赤ちゃんを抱っこすると、赤ちゃんの顔がママの洋服にぴったりくっつきます。
ママの洋服の素材が、赤ちゃんの顔にあたることで、湿疹が出やすくなる場合があります。
特に、セーターなどのニット素材に多く含まれるウール、モヘヤなど繊維が細かい素材が赤ちゃんの顔に刺激になることがあります。
<対策>
出来ればママが着る洋服も、赤ちゃんの肌に優しい綿素材など柔らかい物を選ぶようにしましょう。
また、赤ちゃんの顔が当たる部分にガーゼを挟むことで対処出来る場合もあります。
冬に乾燥がひどい時のケアの方法
外出する機会も増え、赤ちゃんの顔は冬の乾燥をダイレクトに受ける部分です。
いつもの保湿にアイテムを1つ追加してみよう
普段の保湿がローションやクリームなら、オイルやワセリンを追加してみるのがおすすめです。
特に乾燥がひどい部分では、ローション(内部に浸透)→オイル(うるおいを保つ)→ワセリン(外気や刺激から守る)というように、重ね付けも効果的です。
クリームとオイルを使い分ける
何種類も付けるのが面倒だと感じたら、1日の中でアイテムを使い分ける方法がおすすめです。
夜間は寝るだけなので、ベタつきもあまり気にならないのでオイルを使用して、日中は赤ちゃんが触ったり動いたりするのでクリームを使用するなど、保湿アイテムを使い分けるだけでも肌の具合は変わってきます。
こまめに保湿する
出来るだけこまめに保湿することで、乾燥から肌を守ることが出来ます。
オムツを変えるタイミングでは、足や肌着から手を忍ばせておなかや背中も保湿剤を塗ることが出来ます。
外出時には小さな容器に移し替えた保湿剤を持ち歩くのもおすすめです。
赤ちゃん専用のスキンケア商品を使用してみる
赤ちゃんにも使えるスキンケア商品ってなかなかありませんよね。
私も探してみたけどなかなか見つからずワセリンを使おうかと思いはじめていました。
そんな時に見つけたのが潤静(うるしず)です。
赤ちゃんのスキンケア専用に作られた商品で安心して使用できます。
ワセリンに少し抵抗を感じる方も多いと思いますので、ワセリンの前に試してみてはどうでしょう?
詳しく知りたい方は潤静(うるしず)のサイトを確認してください。
カサカサのほっぺたをかゆがる時の対処法
ほっぺたのカサカサを痒がっているようなら、肌の乾燥・アトピー性皮膚炎も考えられます。
肌の乾燥の対策
保湿をこまめにするようにします。外出中も保湿剤を持ち歩くようにすると、乾燥対策に役立ちます。
肌がカサカサしているときは、赤ちゃんの肌に触れるものは柔らかい素材のものを使用するようにしましょう。
アトピー性皮膚炎の対策
気になる症状がある場合は、なるべく早めに病院を受診するようにしましょう。
過度に痒がる場合は、爪で皮膚を傷つけて、化膿することもあります。一時的にミトンを使用したり、気を反らせるおもちゃを使用したりすることもおすすめです。
顔の乳児湿疹がひどくなったら小児科?皮膚科?
乳児湿疹がひどくなると、何科を受診すればいいか悩んでしまう方もいるでしょう。
赤ちゃんの乳児湿疹がひどくなったとき、基本的には小児科を受診します。
赤ちゃんに使用出来る薬などは、配合が難しく、赤ちゃんの受診に慣れていないと強い薬が処方されることもあります。
私の場合は普段ロコイドを処方してもらっています。
また、乳児湿疹ではステロイドを処方される場合もありますが、ステロイドは強い作用を持つ薬です。顔や体など部位や程度によって薬の強さを調節することもあるので、やはり赤ちゃんの診察に慣れている小児科がおすすめです。
ただし、赤ちゃんの診察に慣れている皮膚科や小児皮膚科として診察を行っている皮膚科もあります。
まずは電話で確認してみましょう。
顔の湿疹は悪化しやすいので早めに対処しよう
顔は赤ちゃんの手が届く場所でもあり、普段から露出している部分で、様々な要因を受けやすい部分です。
湿疹が出来ると悪化しやすい場所なので、症状がひどくなる前から対策が重要になります。
赤ちゃんの状態を確認して、何が原因となっているのかを見極め、普段からのケアで悪化を防いで健やかな肌をキープしましょう。
顔以外の乳児湿疹については以下を確認してください。
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