離乳食の進め方を考えて不安になっていませんか。最初はお粥から始めて、次は何を食べさせようかとあれこれ悩むこともあるでしょう。そんな時はブロッコリーをおすすめします。離乳食初期から使える食材で、他の食材と組み合わせても相性が良いので、いろいろなアレンジ離乳食ができますよ。今回は、ブロッコリーを離乳食で使う時のポイントを紹介します。
ブロッコリーを使った離乳食はいつから食べられる?
離乳食は、食材によって食べ始められる時期が異なりますよね。ブロッコリーは、離乳食初期の生後5~6ヶ月から食べられます。離乳食初期は、ブロッコリーの花蕾(カライ)だけを使います。花蕾は、ブロッコリー上部のツブツブした部分です。ブロッコリーを小房に分けて柔らかく茹でたら、花蕾をそぎ落としてすり鉢で潰ぶしましょう。潰したブロッコリーは、とろみを付けると食べやすくなります。
ブレンダーならブロッコリーの茎も活用できる
赤ちゃんがブロッコリーの茎を食べられるようになるのは、1歳に近づいた頃です。それまでは、花蕾の部分になります。しかし、ブロッコリーは茎も美味しく食べられるので、離乳食にも活用したくなります。そんな時はブレンダーを使うと、滑らかなペースト状になって茎も利用できますよ。枝分かれした茎はそのまま茹で、太い茎は皮を厚く剥いてから茹でて、ブレンダーで潰しましょう。ブレンダーが無い場合は、すりおろしたリ、裏ごししたりする方法もありますよ。
ブロッコリーペーストを冷凍すると便利
ブロッコリーは美味しいだけでなく、100g中にビタミンCを120mg含んでいます。1日に推奨されている成人のビタミンC量は100mg、1歳までは40mgですので、成人の場合ブロッコリー約1/2株、1歳までは小房約3個で1日のビタミンCが取れます。
ビタミンCを多く含むと分かれば、離乳食へ積極的に取り入れたいですよね。離乳食の度にブロッコリーを茹でるのは手間がかかるので、まとめて茹でてペーストにした後、冷凍すると便利ですよ。ペーストにしたブロッコリーを製氷皿やジッパー袋で冷凍して、使いたい分を解凍しましょう。1歳頃になると、ブロッコリーの小房を食べられるようになりますので、成長に合わせて小房を茹でてそのまま冷凍してもいいですね。
参照:第6次改訂日本人の栄養所要量について
日本食品標準成分表(野菜類)
ブロッコリーアレルギーはある?
最近は、食物アレルギーを持つ子どもをよく見かけます。卵・乳・小麦などを始めとしたアレルギーが出やすい食品の中に、ブロッコリーは含まれていません。しかし、アレルギーが出る食材には個人差があるので、まれにブロッコリーでアレルギー症状が出る子もいます。アレルギーが出にくいとされる食材でも、離乳食の基本である「初めての食材はスプーン1杯から」を守りましょう。アレルギーが発症すると、体にどのような反応が出るかを確認しておくと安心です。
<アレルギー症状>
皮膚:赤くなる、かゆみ、むくむ、じんましん、湿疹
目:充血、かゆみ、腫れる
お腹:腹痛、下痢、嘔吐
鼻・喉:くしゃみ、咳、呼吸が苦しいなど
ブロッコリーを与えて、これらの症状がある場合は速やかに医療機関で受診しましょう。
ブロッコリーを嫌がる時の対処法
赤ちゃんには好き嫌いなく食べて欲しいものですが、食べ物の好みは個人差があります。匂いに敏感だったり、食感が苦手だったり、食べない理由は様々です。
ブロッコリーを嫌がる理由で多いのは、匂い、ツブツブの食感です。ブロッコリーを水で茹でただけだと、青臭さがありますので、ダシを使って含め煮や、牛乳でクリーム煮にするのもおすすめです。ツブツブを嫌がる場合は、柔らかく煮てよくすり潰し、片栗粉などでとろみを付けると食べやすくなりますよ。
いろいろな方法を試しても嫌がる場合は、無理に食べさせる必要はありません。保育園や幼稚園でお友達の影響を受けて食べるなど、赤ちゃんのときに嫌がった食材を食べられるようになるきっかけは様々あります。他の食べられる食材から栄養を摂取しましょう。
離乳食初期のブロッコリー活用法
離乳食初期の生後5~6ヶ月は、食べ物を飲み込む練習をする時期です。少しでも塊があると飲み込めません。ブロッコリーの花蕾を柔らかく煮て、しっかりとすり潰します。湯やダシ汁などを加えると、飲み込みやすくなりますよ。ブロッコリーに慣れてきたら、お粥や他の食材と組み合わせてみましょう。鮮やかな緑色なので、彩りがプラスされます。
離乳食中期のブロッコリーレシピ
離乳食中期の生後7~8ヶ月は、舌で食べ物を潰せるようになる時期です。生後8ヶ月以降はブロッコリーを細かく刻んだものを使えるようになります。離乳食中期のレシピを紹介します。
「ブロッコリーのポタージュ」
<材料>
- ブロッコリー 100g
- ジャガイモ 20g
- 水 40ml
- 塩 少々
<作り方>
- ブロッコリーを柔らかく茹でて、花蕾を細かく刻みます。
- ジャガイモを柔らかく茹でて潰します。
- 鍋に潰したブロッコリーとジャガイモ、水を入れて煮込み、塩で味を整えます。
食物繊維が多い野菜は、便にそのまま出てくる場合があります。ブロッコリーも食物繊維が多い食材です。便へ出てきても下痢をしていなければ問題ありませんが、さらに細かく刻むなど大きさを調整しましょう。
離乳食後期のブロッコリーレシピ
離乳食後期の生後9~11ヶ月は、歯茎で潰せる固さのものが食べられるようになります。また、手づかみ食べを始める時期です。ブロッコリーの小房を1/2~1/4にして、赤ちゃんが自由に食べられるようにするのもおすすめです。離乳食後期のレシピを紹介します。
「ブロッコリー入り卵焼き」
<材料>
- 卵 1個
- ブロッコリー 小房2個
- ダシ汁 大さじ1
<作り方>
- ブロッコリーを柔らかく煮て細かく刻みます。
- ボウルへ卵、ブロッコリー、ダシ汁を入れて混ぜ合わせます。
- 卵焼き器へ油を敷き、卵焼きを焼いていきます。
卵焼きにブロッコリーを入れると、彩りもきれいです。卵焼きを一口大に切って、手づかみ食べをすすめるのもいいですよ。
ブロッコリーを離乳食で使う時の注意点
ブロッコリーは離乳食初期から使える食材ですが、離乳食初期はブロッコリーのツブツブが残っていると、のどへ引っかかることがあります。しっかりとすり鉢やブレンダーでペースト状にしましょう。
また、ブロッコリーには虫が付きやすく、小さな青虫がいる場合があります。ブロッコリーを小房に分けてから、水へ浸けて虫や汚れを落としましょう。ブロッコリーを水へ浸けると、浮かんできますので網やお皿で押さえてしっかりと水に浸けるのがおすすめです。
ブロッコリーは彩としても使える万能野菜
離乳食は、食事を食べる練習だけでなく、食事に興味を持ち楽しんで食べることも教えてくれます。彩りがきれいだと、食べることにより興味を持ってくれるかもしれません。ブロッコリーの緑色は鮮やかで、白い食材に生えます。お粥や白身魚との組み合わせや、クリーム煮にして彩りを楽しみたいですね。ブロッコリーは、他の食材と合わせても美味しく、ビタミンCが多く、離乳食に彩りを添えてくれるお得な野菜です。離乳食で悩んだらぜひ活用してみてください。
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