育児も慣れてきて、赤ちゃんと共に生活が落ち着いてきた頃に、なんだか咳が出るようになってきてしまい、何日か続いて心配になった経験はありませんか?
2ヶ月の赤ちゃんはまだ泣く事しか意思表示が出来ないため、なぜ咳が続くのか、他にどこか辛いところがあるのか分からず、ママとしては心配になってしまいますよね。
今回は、2ヶ月ごろに起きる「止まらない咳」「続く咳」の原因と、その対処法を紹介します。
赤ちゃんの咳の原因
赤ちゃんの咳の原因は、様々な事が考えられます。
ウィルスや細菌
咳で一般的に考えられる原因は、ウィルスや細菌が原因の場合が多いです。ウィルスや細菌とは風邪をはじめとする病原菌です。
ウィルスや細菌が鼻や口から入り込み喉で炎症を起こし咳が出る事があります。
アレルギー
赤ちゃんは、床や布団などで寝転がって過ごすことが多いので、ダニによるアレルギーが原因で咳をする場合があります。
ダニの他には埃なども考えられます。
ハウスダストという言葉を聞いたことあるママもいるはずです。
こうしたアレルギーによる咳の可能性があります。
煙草の煙
赤ちゃんは、煙草の煙に敏感です。家族の方が、家の中で煙草を吸う事で、赤ちゃんは「受動喫煙」をしていることになります。
赤ちゃんが吸っている煙は、「副流煙」と言って、煙草から出される煙を吸っていることになります。
この副流煙は赤ちゃんの身体に悪い影響を与えます。
この副流煙により、赤ちゃんの喉は常に炎症を起こしている状態になってしまうため、咳が出てしまいます。
温度差
気温の差が激しい場合にも、咳が出る事があります。
具体的に言えば、冷たい空気や乾いた空気によって、その刺激で咳が出やすくなります。
赤ちゃんの咳の対策
赤ちゃんの身の回りを清潔にする
細菌やウィルスなどによる咳の予防として、赤ちゃんが口に入れやすい手やおもちゃを常に清潔に保ちましょう。
消毒が出来るウェットティッシュなどを使うと、効果的です。
また、アレルギーによる咳は、ダニが原因の場合が多いので、こまめに布団を干したり、毎日床の埃を掃除したりすることが大切です。
赤ちゃんの近くで煙草は吸わない
赤ちゃんがいる部屋はもちろん、同じ家の中では煙草は吸わないことが望ましいです。
煙は空気にのって部屋を巡りますので、たとえ離れている場所で吸ったとしても、赤ちゃんが害のある空気を吸う事になります。
出来れば煙草を吸わない事が最も望ましいですが、吸う場合には外で吸うことにし、さらに吸った後も着替えて煙草の煙がかかった洋服で赤ちゃんと触れ合うことは避けましょう。
部屋の湿度を高く保つ
空気の温度差による咳の対策として、部屋の湿度を高く保ちます。
湿度が高いと、身体に様々な良い影響を与えてくれます。湿度が高いと、喉が潤い、乾燥による刺激を受けなくなります。
また、ウィルスや細菌が繁殖しやすい環境は、乾燥している環境です。湿度を高く保つことは、ウィルスや細菌の繁殖を抑えて風邪予防になります。
赤ちゃんが生後6ヶ月以内は病気にならない?
赤ちゃんは、ママのおなかの中にいるときに、栄養だけではなくママの免疫も一緒にもらっています。
なので、生まれてくるときには、ある程度体に免疫をもって生まれてくるのです。
ママからもらった免疫は、約半年間は続くと言われています。
なので、生後6ヶ月までは、ママからもらった免疫に守られて、熱を出したり、風邪をひいたりする事が少ないのです。
ただし、ママからもらった免疫以外の細菌やウィルスが体に入ってきてしまうと、免疫がないため、症状が悪化する場合もあります。
年齢も小さいので、急激に悪化する恐れがあるため、注意深く見る必要があります。
赤ちゃんの咳が止まらない時に考えられる病気
赤ちゃんの咳から考えられる病気はいくつかあります。
もし咳が止まらず続くようなら、何らかの病気のサインかもしれないので、よく咳の様子とその他に身体に症状が出ていないかを確認することが大切です。
ここでは、咳の原因と考えられるいくつかの病気を紹介します。
風邪
大体は、「風邪」が原因と考えられます。風邪は、鼻水や鼻づまりを併発することが多く、“ゴホッ”といった咳をします。
また、2ヶ月の赤ちゃんは寝たきりなので、鼻水が喉の奥に落ちてきて、それが原因で咳込むこともあります。
熱もなく、食欲もあるようでしたら、ひとまずは病院に行かずに、自宅で安静にして様子を見る事をおすすめします。
なぜなら、免疫力が落ちていて、体力が弱ってしまっている時に病院に行くと、他のウィルスをもらってしまう確率が高いからです。
咳が2~3日続いて、良くなる様子が無かったり、熱が出てしまったり、普段と様子が違う場合には、病院へ連れていきましょう。
肺炎
大人も悪化すると大変危険な病気の「肺炎」。赤ちゃんでもかかることがあります。
痰がからむような激しい咳をしていて、高熱が出た場合は肺炎の可能性があります。
すぐに病院で受診することをおすすめします。
悪化すると呼吸困難になり、緊急を要する事態になります。
小児気管支喘息
赤ちゃんの喘息が原因の場合もあります。
風邪とは違って、発熱や鼻づまりは見られず、”コンコン“と乾いたような咳をしたり、呼吸時に”ゼイゼイ“、”ヒューヒュー“といった音が聞こえたり場合は、「小児気管喘息」が原因の可能性があります。
喘息の症状が見られる場合には、部屋を加湿し、湿度を高めに保ってください。
又、喘息の症状が見られる旨を医師に相談し、よく診てもらう事をおすすめします。
喘息はすぐに治る病気ではあえりません。
長期的な治療を要することがあるので、症状が見られたらなるべく早く医師に相談することが大切です。
クループ症候群
あまり聞き慣れない病名だと思います。
この「クループ症候群」とは、声帯やのどの周辺に炎症を起こす病気です。気道が狭く、組織自体が未熟な赤ちゃん程かかりやすく、”ケンケン“と、まるで犬が吠えるような声で咳をするのが特徴です。
悪化すると、呼吸困難を引き起こす危険がある、怖い病気です変な咳をしていると感じたらすぐに病院で診てもらう事をおすすめします。
症状が重くなると入院治療が必要になることもあるので、一刻も早い発見が大切になります。
百日咳
こちらの「百日咳」は、感染症のひとつで、名前の通り咳が長引くことが特徴です。
百日咳の怖さは、肺炎などと合併症を引き起こす確率が高いことです。
激しい咳が原因で呼吸が止まってしまうような症状が特徴です。
長引く咳に加え、呼吸をする事が苦しそうな様子が見られたら、医師に相談することをおすすめします。
止まらない咳は重症化する前に医師に相談を
赤ちゃんは、言葉で自分の意思を発することが出来ないので、ママが気づかないうちに急激に悪化するし、気づいたときには重症化している可能性もあります。
咳は、赤ちゃんの身体に想像以上に負担を与えます。
少しでも心配な様子が見られたらすぐに医師に相談することをおすすめします。
早期対応が、重症化を防ぐ事につながります。
普段からの予防で快適に過ごそう
ママの免疫を持っていて半年は風邪を引く確率が低いといっても、やはり体はまだ2ヶ月の未熟な赤ちゃんです。
どんなウィルスが体の中に入ってくるか分かりません。赤ちゃんは何でも口に入れたがります。
普段から赤ちゃんの周りにあるおもちゃや物は消毒して身の周りを清潔にしていつ口に入れてもいいようにしましょう。
また、加湿をして湿度を高めに保つことで空気中のウィルスの繁殖を防ぎましょう。
赤ちゃんはまだ一人では何もできません。
赤ちゃんの身体を守ってあげられるのはママだけです。
赤ちゃんの周りの環境を快適に過ごせるように整えて、赤ちゃんの少しの変化も見逃さないようにしましょう。
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