初めてのお絵かきはいつから?保育士が教える準備や遊ばせ方

育児の悩み
この記事は約8分で読めます。
スポンサーリンク

こどもの定番の遊びと言えば、お絵かきですよね。紙と鉛筆やクレヨンなどの描くものがあれば、いつでもどこでも遊べるので、いつもバッグにお絵かきセットを用意しておくというママも多いです。

赤ちゃんのうちからクレヨンを握ったり、絵を描いたりすることに慣れていけば、芸術的なセンスも磨かれるかも、なんていう淡い期待もあるかもしれません!でも、実際に赤ちゃんがお絵かきに興味を持つのはいつごろからか、また赤ちゃんがクレヨンを口に入れる危険はないのか、など疑問に思うことも多々あります。

赤ちゃんのお絵かきについての疑問について説明します。

 

  • お絵かきはいつからできるようになる?
  • お絵かきをする時の準備はどうすればいい?
  • お絵かきをする時のクレヨンの選び方。
  • クレヨンで手が汚れた時の落とし方。
  • クレヨンを誤飲した時はどう対処したらいい?

 

スポンサーリンク

赤ちゃんがお絵かきするのはいつから?

赤ちゃんは4ヶ月ごろには自分でものをつかむことができるようになり、がらがらと音のするおもちゃを握ったり口に入れたりするようになります。ですがまだ、物を持ったり動かしたりがやっとできる程度なので、力を入れて紙に絵を描くということはできません。

段々と物を握れるようになっていき早い赤ちゃんだと9ヶ月過ぎには、クレヨンなどを握って紙に描くことができるようになります。1歳を過ぎると多くの赤ちゃんがクレヨンをぎゅっと握ってお絵かきをするようになります。

しかし赤ちゃんのお絵かきは、なにか目的を持って物を描くというより、クレヨンなどの手に持っているもので、紙に色がついて線が生まれるという行為そのものを楽しんでいると言えます。

 

  • 早い赤ちゃんだと9ヶ月くらいからお絵かきを始める。
  • 1歳になってから始めても問題ない。
  • 最初は紙に色がつく、線を描くくらい。

 

赤ちゃんのお絵かきの特徴

 

お絵かきというと、目の前にあるものやイメージしているものを紙に描き出すと大人は考えがちですが、赤ちゃんは、大人が考えるようなお絵かきではなく、手に持っているものを動かす、とか、それによって紙に色がつく、といったことを実体験として学んでいく過程であると言えます。

ただひたすら線を描いたりぐしゃぐしゃとしたなんだかわからないものを描いたりしますが、楽しく描いていることを尊重して見守りましょう。また、赤ちゃんのうちは紙に収まるように描くなんて気にしないので、はみ出したり周囲を汚したりするかもしれませんが、怒ると赤ちゃんはお絵かきが楽しめなくなるかもしれません。大きめの紙や、まわりが汚れても問題のない環境を用意して思い切り描くことができるようにするとよいですね。

 

  • 最初は線をぐしゃぐしゃに描く。
  • 紙をはみ出して描く。

 

赤ちゃんのお絵かき前の準備

赤ちゃんがお絵かきする時には事前の準備が重要です。

お絵かきと言えばクレヨンですが、クレヨンについては次で説明します。クレヨン以外のことを説明していきます。

 

先ほど、紙をはみ出す話をしましたが、机に汚れても大丈夫なテーブルクロスを敷き、端をセロテープやガムテープで止めてずれないように固定します。テーブルクロスは100円均一で売っているもので十分です。

紙は家にある広告の裏とか、コピー用紙とかでいいのですが、使うクレヨンの色がきれいに付いて滑らかに描ける紙があるとお絵かきがさらに楽しくなります。

紙もセロテープで固定します。

後は椅子やラックに座らせてお絵かきしやすい態勢にします。

それぞれ固定する理由は初めてのお絵かきをする9ヶ月の頃はおもちゃや物をつかんだり振ったりして遊ぶ頃です。紙を固定していないと紙をつかんで遊ぶ方に夢中になってしまいます。

 

次にクレヨンについてです。

 

  • テーブルが汚れないようにテーブルクロスを使う。
  • 紙はセロテープで固定する。

 

赤ちゃんのお絵かきにおすすめのクレヨンは?

実際に赤ちゃんが初めてお絵かきに挑戦する際に用意するクレヨンにはいくつかポイントがあります。

 

安全性

赤ちゃんは何でもすぐ口に入れてしまいます。それ自体は赤ちゃんにとっての確認行為の一つですので、止めることができません。口に入れても安全な原料でできている、という点が大切です。

 

持ちやすさ

赤ちゃんは持ったり握ったりがうまくできません。また、力のコントロールもできないので握りやすく、折れにくいものを用意すると集中してお絵かきができます。

 

汚れにくい

周りを汚さないようにお絵かきができる環境を用意したとしても、テーブルやカーペット、着ている服などいつ何にクレヨンの汚れがつくかわかりません。赤ちゃんが楽しんで描いて、汚れても簡単に落とせるものだと、ママの負担が減ります。

 

  • 口に入れても、飲み込んでも安全なクレヨン。
  • 持ちやすいクレヨン。
  • 手や服が汚れにくい、または汚れても汚れても落ちやすいクレヨン。

 

ファーストクレヨンにはベビーコロールがおすすめ

赤ちゃんのためのクレヨン選びのポイントを押さえているおすすめのクレヨンは、ベビーコロールです。普通のクレヨンと違って持ち手の部分が円くなっているのが特徴で、握りやすく折れにくい形状となっています。また安全性についても、アメリカで人体に無害である製品にだけつけることができるAPマークを取得していて安全性が保障されています。さらに汚しても水洗いができます。

さらにベビーコロールの特徴は、クレヨンの中が空洞になっていることです。そのため、万が一誤飲した場合にも空気の通り道ができ、詰まらせる可能性を減らすことができます。

ベビーコロールを買って気づいたおすすめポイントや特徴とダメなところ
可愛さにひかれて買った「ベビーコロール」。使ってみると後片付けが楽な子どもにもママにも優しいクレヨンでした。今回は、口コミでも話題の乳幼児用クレヨン「ベビーコロール」を実際に購入してみたので、おすすめしたいポイントとダメなところを紹介します。

お絵かきの遊ばせ方

 

初めてお絵かきする時は、道具をそろえて準備をしても赤ちゃんはどう遊んでいいかわかりません。

「さー遊んでね」だけでは、クレヨンを口に入れて食べようとしたり、紙をつかんで振ったりして終わってしまいます。

最初は、お絵かきがどんな遊びか見せてあげたり、手取り足取り教えたりしてどうやって遊んだらいいのか体験することから始めます。

赤ちゃんが好きなおもちゃやキャラクターの絵をママが書くところを見せるのもいいですね。

ママがお絵かきをしているところを見ていれば、どういう遊びか段々とわかってきます。

赤ちゃんがやりたそうになったらクレヨンを持たせてみましょう。ここでどういう反応を示すのかも楽しみです。

クレヨンをもって少しの間自由に観察できる時間をとります。クレヨンをよく観察したら赤ちゃんの手を取って紙に書いてみましょう。

うまくいけばそのまま紙に描くコツをつかんで勝手に遊びだします。

 

興味を持たなくても無理強いせずに、定期的に何度か試しながら興味を持つのを待ちます。安全なクレヨンなら紙に書かなくてもクレヨンにまず慣れるために遊ばせてもいいですね。

お絵かきは早ければ0歳でもできますが、2歳になって初めて遊ぶ子もそれなりにいるので焦って早くからする必要性はありません。

 

  • 最初はママがお絵かきしているところを見せる。
  • クレヨンで描くコツをつかむまで手を取って遊ぶ。
  • 興味を持たなくても無理強いしない。

 

よくあるクレヨンで服や床が汚れた時の落とし方

プレゼントでいただいたり、兄弟が使っているクレヨンがあったりすると、色々な素材のクレヨンを使うことになります。水洗いで取れないクレヨンで服や家具や汚れた時にはできるだけ早く対処しましょう。水洗いで落ちると書いているクレヨンでもなかなか汚れは落ちません。

 

汚れた場所によっても対応が異なりますが、意外なものが汚れ落としに使えます。材質や素材で反応は異なりますし、必ず汚れが取れると保証できる方法ではないので、いずれの方法も、いきなり広範囲で落とすのではなく、まずは目立たないところで試してくださいね。

 

クレンジングオイル

油性のクレヨンの場合には、クレンジングオイルが効果的です。服やガラス、プラスチックなどの汚れにクレンジングオイルを馴染ませると意外に綺麗に落ちます。

 

家庭用洗剤

クレンジングオイルと同じく、家庭用洗剤は油汚れに強いので油性のクレヨンを落とすことができます。

 

歯磨き粉

歯磨き粉には研磨剤が含まれていますので、細かい汚れには歯磨き粉を付けて古い歯ブラシなどでこすると汚れが落ちます。

 

汚れたら早めに対処する。

いきなり全体を落とそうとせずに端から試していく。

 

よくあるクレヨン誤飲した時の対処法

クレヨンはなめたりかじったりしても安全なものを与えるのが安心ですが、普通のクレヨンであっても少しくらいなめたり口にはいっても基本的には心配ありません。

口に違和感が残って赤ちゃんは不快な思いをするかもしれません。様子を見て、もしもおかしいと感じる症状がでた場合には各自治体に誤飲や中毒に関する相談窓口があるので、焦らず相談するとよいでしょう。

 

クレヨンの誤飲で心配なのは、大きなかたまりで飲み込んでのどに詰まらせる場合です。

飲み込んだものが詰まった時には、腕で抱えて赤ちゃんの頭を低くし、あごを固定した状態で背中を強くたたいて吐かせてください。詰まったものが出てこず、意識が薄くなるようでしたらすぐに救急車を呼びましょう。

 

  • 口に入っても安全なクレヨンを選ぼう。
  • 大きなかたまりで飲み込んだら吐かせるように背中を叩く。
  • 吐かない場合は様子を見て病院に連れて行く、意識が薄くなったら救急車を呼ぶ。

 

一緒にお絵かきを楽しもう

赤ちゃんにとって、お絵かきは自分の手の動きがクレヨンを通して紙に描かれていくという体験を学んでいく機会です。赤ちゃんも楽しいはずですが、ママも「何を書いているのかしら」と想像したりして楽しんでください。汚れが付いていないか、誤飲していないかなど気になるかもしれませんが、赤ちゃんの初めての体験を一緒に楽しむことができるとよいですね。

 

お絵かきした時の楽しみの1つが、何を描いているの?と質問することです。面白い答えが返ってきていつも笑顔になれます。

コメント