天候も良く気温も暖かい日があると、赤ちゃんを連れてお散歩に行きたいと思うママも多いことでしょう。
春から秋までの過ごしやすい季節はお散歩するのも楽しいですが、冬は雪が降ったり寒かったりするため、なかなかお散歩には連れて行けませんよね。
でも、冬にお散歩することは赤ちゃんにとってもメリットがあります。
そこで、今回は赤ちゃんと冬の散歩について紹介していきたいと思います。
- 冬の散歩のメリットは何?
- 冬の散歩の準備を簡単にする方法は?
- 冬の散歩が楽しくなるグッズは?
- 冬の散歩のポイントは?
そもそも赤ちゃんにとって散歩は何がいい?
生後1ヶ月未満の赤ちゃんは基本的に室内で過ごしますが、生後1ヶ月を過ぎて健診で問題がなければ、少しずつ外の空気に触れる機会を作ります。
生後1ヶ月間は、赤ちゃんと一緒にママもほとんど家に閉じこもりきりになるため、慣れない育児に気が滅入ってしまう事も少なくありません。
お散歩は赤ちゃんにとってもメリットがありますが、ママの気分転換にもなる絶好の機会です。
赤ちゃん連れで散歩に行くメリット
- 外の空気に慣れる。
- 季節を肌で感じることができる。
- 免疫をつけることができる。
- 友達作りのきっかけになる。
- 昼夜の区別がつき、生活リズムが整う。
特に冬の散歩は、ほかの季節との寒暖の差を肌で感じることができ、冷たい空気を吸い込むことで赤ちゃんの呼吸器を鍛える事が出来ます。
春から秋にかけての散歩はメリットが多いですが、冬の散歩はデメリットも付きまといます。
冬に赤ちゃん連れで散歩に行くデメリット
- 足元が悪く転倒しやすい。
- 散歩できる時間が限られる。
- 空気が乾燥していて肌が荒れやすい。
- 防寒を意識しすぎると汗をかく。
- 病気にかかりやすい。
散歩は赤ちゃんの生活リズムを整えて呼吸器を鍛える反面、感染症が流行する時期なので人混みは避けた方が良いと言われています。
生後6ヶ月までは病気にならない?
よく「生後6ヶ月まではママの免疫があるから病気の心配はない」と言われていますが、ママがかかった事のない病気の免疫はママから貰えません。
そして、風邪やインフルエンザなどは流行の型がどんどん変わっていくため、ママの免疫の効果はほとんどありません。
私自身も赤ちゃんは生後6ヶ月の間は病気になりにくいと思っていましたが、次男は生後3ヶ月でRSウィルスに感染して入院をしました。
その時に病棟の看護師さんに「生後6ヶ月未満の赤ちゃんでも病気になるのですね」と聞いてみた事があります。
看護師さんからは、「それは迷信だよ」ときっぱり言われ、下記のような話をしてくれました。
- 生後6ヶ月までの間は確かに病気にかかりにくいけれど、全ての種類の風邪を引いた事があるママはいないので、赤ちゃんはよく風邪をひく。
- RSウィルスやマイコプラズマ肺炎、インフルエンザ、ノロウィルスなどのウィルスは強力だから、新生児でも感染する。
- 2人以上子どもがいる場合、1人っ子より感染症にかかるリスクが高く、2人目以降は1人目より更に感染のリスクが上がる。
病棟につくまでの間にいろいろと質問をして、生後1ヶ月未満の赤ちゃんでRSウィルスに罹患して入院している子もいる、と教えてくれました。
この時から「ママの免疫があるから大丈夫」ではなく、「ママの免疫があっても予防が肝心」と認識が変わりました。
冬の散歩は寒いし準備が大変で面倒と感じるママも多い
近所を軽く散策する程度であれば、それほど荷物もなく身軽ですが、冬に散歩に行くとなるとママも赤ちゃんも厚着をしなければならず、荷物も多くなりがちです。
また、冬は他の季節と比べると、寒さが厳しく足元も悪いため、散歩を面倒だと感じてしまうママも多くいます。
次からは、冬の散歩を少しでも楽になるようなポイントを見ていきます。
冬の散歩は夏より面倒かもしれませんが、夏にはないメリットもあります。
赤ちゃんの冬の散歩準備、時短テクニック
生後1ヶ月を過ぎたばかりの赤ちゃんと生後数ヶ月が過ぎている赤ちゃんでは、出かけられる時間も必要な荷物も変わってきます。
たくさんの荷物を持ち歩かなくても済むように、散歩に行く前に授乳とオムツ交換を済ませておきましょう。
赤ちゃんが満腹の状態で振動を与えてしまうと嘔吐の原因にもなるため、授乳後20分から30分が経過した頃が理想です。
日頃からママバッグに赤ちゃんの荷物を用意しておき、散歩に必要な道具も1ヶ所にまとめておくことで、面倒な準備もスムーズに済ませる事が出来ます。
赤ちゃんの散歩に必要な持ち物
- オムツ道具一式
- ビニール袋
- 着替え
- タオルやブランケット
- 哺乳瓶
- ミルク
- 月齢によっては離乳食
- お湯
- 授乳ケープ
- 母子手帳
- 保険証
- 抱っこ紐
生後数ヶ月が経てば2時間くらいは外出が可能になります。
授乳を済ませておいても、授乳が必要になったりオムツ交換の必要が出てきたりする事もあります。
散歩する場所や所要時間にもよりますが、場合によっては必要な物を全部持ち歩かなくてはいけない事もあります。
赤ちゃんと冬の散歩の場所選びのコツ
散歩と言うと、公園をイメージするママが多いと思いますが、必ずしも公園に行かなくても良いのです。
特に冬は、授乳を済ませてオムツも替えて、いざ散歩に行こうとしたら雪が降ってきた、という状況もよくあります。
最近の育児書では、積極的に散歩に行くよう推奨しているものが多いですが、だからといって寒いなかを無理に散歩に連れ出す必要はありません、ママの気分転換が必要な場合もあるでしょう。
冬の散歩におすすめの場所として、下記のような場所はいかがでしょうか?
- 近所を1周する。
我が家はよく、長男と次男を連れて町内を1周だけ散歩しています。
町内といっても10分もあれば帰って来るくらいの短い距離で、適度に外の空気に触れることが出来ます。
また、散歩代わりに長男の保育園送迎に次男を連れていきます。
- 公園に行く。
もちろん、地域によっては冬でも公園の利用が可能です。
雪が降らないようであれば、公園まで散歩するのも選択肢の1つです。
私の居住地は雪が多い地域ですが、屋内で遊べる場所と支援センターが併設されている公園があり、雪で屋外が利用できない時は屋内のスペースを利用します。
屋根付きの場所で滑り台や砂遊びが楽しめるので、冬に散歩で訪れるパパやママもいます。
- 屋内に休憩スペースやキッズスペースがある場所へ行く。
最近では、書店や家電量販店など色々なお店にキッズスペースが設けられるようになりました。
天候によっては車で移動する場合もあると思いますが、お店に行き来するだけでも良いと思います。
私は買い物の時に赤ちゃんをベビーカートに乗せて、時々話しかけながら店内を歩き回っています。
ベビーカートなら抱っこ紐や抱っこでは見えない景色も見えて、赤ちゃんも興味があるのか店内をキョロキョロと見ています。
買い物が終わって時間がある時は、店内の休憩スペースで無料のドリンクを飲んで少しゆっくりしてから帰宅しています。
- 支援センターへ行く。
センターで遊ばせなくても、赤ちゃんにほかの赤ちゃん達を見せたり、センター内を散策したりしても良いと思います。
- 図書館へ行く。
図書館によっては、公園や遊び場を併設している場合がありますので、キッズスペースがない図書館であれば屋外の遊び場を見てみても良いのではないでしょうか。
また、図書館で赤ちゃん向けのおはなし会や絵本の読み聞かせを開催している事もありますので、お散歩のついでに参加するのも良いかもしれません。
- 場所を決めず、赤ちゃんが興味を示した場所に行く。
散歩をする場所を特に決めずに日頃からいろいろな所を散策してみて、赤ちゃんが興味を示すものや場所が見つかれば、そこを重点的に散歩するようにする、という方法もあります。
- ベランダで外気浴をする。
気象状況によっては、出かけずにベランダで外気浴するだけでも赤ちゃんには刺激になります。
外気と室内の温度差を肌で感じることが出来ます。
冬は雪が降るか降らないかによっても、出かけられるか出かけられないかが変わってきます。
風が吹いても雪が降っても、太陽が出て暖かい時間であれば良いとは思いますが、雪の中をベビーカーで移動するのはとても大変ですし、抱っこ紐では足元が見えにくく滑りやすくなります。
「毎日散歩しなくては」「育児書には散歩しなさいと書いてあるし・・・」と思い詰めてしまっては、ママの息抜きになりません。
気象状況や赤ちゃんの機嫌などを見て、「ちょっと散歩してこようかな」くらいの気軽な気持ちで出かけてみましょう。
散歩に行かないからといって、赤ちゃんが昼夜の区別が全くつかなくなるとか、身体が極端に弱くなるとか、そういった事はありませんので安心して下さい。
育児書や先輩ママの体験談も、自分が辛くならない程度に受け止めておきましょう。
赤ちゃんの冬の散歩で気を付けること
ベビーカーの場合
冬であっても紫外線を浴びますので、ベビーカーの幌を広げて日差しや冷気が赤ちゃんに当たりすぎないように配慮しましょう。
赤ちゃんがフードのない上着を着用している場合は、帽子をかぶって冷えないようにします。
また、必要に応じて靴や手袋、ブランケットなどで防寒対策をしましょう。
風が強い時には、対面式のベビーカーであれば赤ちゃんがママの方を向くようにした方が安心です。
抱っこ紐の場合
赤ちゃんを抱っこしていると足元が見えにくく、歩道に雨や雪がある時は滑りやすいため注意が必要です。
ただ、赤ちゃんと常に密着しているためママも温かく、抱っこ紐に使用できる防寒具を使用すれば赤ちゃんも一緒に温まる事が出来ます。
帽子や手袋などの防寒対策はしっかりと行い、安全のために抱っこ紐に手を添えて赤ちゃんを支えるようにしましょう。
冬であっても、お出かけの時には紫外線対策をします。
赤ちゃんの肌に紫外線によるダメージが蓄積すると、将来肌トラブルに悩まされる可能性があります。
また、風が冷たい時や天候が悪い時には、無理して出かけないようにしましょう。
人混みに気を付けよう
冒頭で私の体験談を話しましたが、ママの免疫に関係なく冬は感染症の流行期でもあります。
しかも、冬に流行する感染症は飛沫感染でうつるものが多いため、人が集まる場所ほど感染のリスクは高くなります。
まだ月齢の低い赤ちゃんは、窒息の危険性があるためマスクを着用できません。
自分で身を守ることが出来ない赤ちゃんに代わって、ママやパパが病気に気を付けるようにしなくてはいけません。
人混みや人通りの多い場所、園児や小学生などの子供が多い場所にはあまり近づかないようにしましょう。
帰宅してからの対応
感染症の予防のために、散歩から帰ってきたらぬるま湯に浸けたタオルなどで赤ちゃんの手を拭き、水分を摂取するようにしましょう。
赤ちゃんの冬の散歩の便利グッズ
赤ちゃんと冬に散歩をする時に便利なおすすめグッズをいくつか紹介します。
カバーオール、ジャンプスーツ
赤ちゃんの防寒のためにカバーオールやジャンプスーツがあると便利です。
どちらかといえば、カバーオールの方が薄手で軽量なものが多く、ジャンプスーツの方が厚手の素材で出来ており保温性が高いものが多いようです。
雪が降る寒い地域などでは、ジャンプスーツをおすすめします。
どちらにも、手や足の裾を折り返すとポケットのようになるタイプがあります。
抱っこ紐
抱っこもおんぶも両方出来るものが望ましいです。
長時間の抱っこでも疲れないように、腰ベルトがあり肩ベルトが幅広の抱っこ紐がおすすめです。
私も愛用していますが、首座り前の新生児から使用できるタイプだとなお良いと思います。
使用してみて良かった物
アップリカ コランビギ (新生児から使用可能)(つかれにくい腰ベルトタイプ よだれパッド付)
フットマフ
対応機種は限られますが、ベビーカーのシートライナーとしても使用できます。
冬のお散歩では防寒具として活躍してくれそうです。
左右別々のファスナーで下から開くため、靴を脱いだり履かせたりも簡単に出来ます。
使用してみて良かった物
Aprica (アップリカ) 2WAYフットマフ ブラック 純正品 (シートライナーとしても使用可) 98893
マルチケープ
抱っこ紐にもベビーカーにも使用できるベビーケープです。
赤ちゃんが足を自由に動かせるように足出しポケットが付いており、ケープ前面にはママが手を入れられるようにボア生地のポケットが付いています。
高級感あふれるお洒落なデザインで、素材にも防水性にもこだわって作られています。
使用してみて良かった物
TODBI 2WAY 裏ボア 極暖 リバティ風プリント ベビーケープ(全ての抱っこひも、ヒップシート、ベビーカー装着可能)
シートクッション
ベビーカーやバギーに使用できるシートクッションがあると、寒い日のお出かけでも赤ちゃんが心地よくベビーカーに座れます。
パイル素材で手洗いでき、その日の気分によって柄を変える事が出来るリバーシブルタイプです。
使用してみて良かった物
アレックス・サンガ 気分で選べる リバーシブル クッション ベビーカー バギー チャイルドシート
レインカバー
バギーやハイシートタイプなど、ほとんどのベビーカーに使用できるレインカバーです。
低価格の汎用タイプです。
カバーを装着したままで赤ちゃんの乗り降りが可能で、メッシュ素材の窓付きで通気性にも配慮されています。
使用してみて良かった物
カンプトン フロントオープン ベビーカー用レインカバー スタンダード 両対面 汎用型
ベビーカー用フック
ミッキーのシルエットが可愛く、ベビーカーや車のヘッドレスト、自転車などさまざまなものに使用できます。
取り付けは面ファスナーで簡単にでき、滑り止めがついており360度回転するため、好きな角度で利用出来ます。
荷物が多くなりがちなお散歩に便利な商品です。
使用してみて良かった物
ナポレックス(NAPOLEX) ディズニーキャラクター・カーグッズコレクション ベビーカーフック BD
ベビーカー用クリップ
チャイルドシートやベビーカーに使用できるクリップです。
防寒に欠かせないブランケットのずり落ち防止に役立ちます。
ベビーカーに使用しない時は、車につけて小物クリップとして使用できます。
使用してみて良かった物
ナポレックス ディズニー ブランケットクリップ ベビーカーでも車でもOK ミッキー シルエット型 BD-114
赤ちゃんの冬の散歩は朝の時間帯がいい?
散歩に適した時間は季節によって若干異なります。
春や秋
寒暖差が激しい季節でもあるため、早朝や夕方は避け、昼間の明るく過ごしやすい気温の時を選びましょう。
夏
熱中症に気を付け、昼間の暑い時間帯は避けます。
早朝や夕方の涼しくなる時間帯がおすすめです。
冬
早朝や夕方は寒く、地面が凍っていることもあります。
日中の明るい時間帯で、9時から15時頃までで天候が良いタイミングを選びましょう。
一番気温が高くなる、午後の早い時間帯が特におすすめです。
散歩は回数が多い方がいい?それとも時間が長い方がいい?
育児書に「毎日20分散歩をする」と書いてあると必ず守ろうと頑張ってしまうママもいますが、これまでにも書いている通り、散歩は毎日しなければいけないものではなく、時間も長ければ良いというものではありません。
1日5分の散歩であっても、赤ちゃんにとってはちょっとした探検になります。
赤ちゃんの成長に合わせて無理のない範囲で散歩を楽しみましょう。
はじめは短時間から少しずつ慣らしていきますが、赤ちゃんの首が座るまでは長時間の散歩は避けましょう。
また、赤ちゃんの機嫌が悪くなったらすぐに帰宅できる程度の近い場所からはじめるようにすると良いと思います。
生後5ヶ月から6ヶ月頃になれば、2時間くらいをめどに外出する事が出来るようになります。
毎日欠かさず散歩をする必要はありませんし、外に出たからと言って必ず歩き回らなくてはいけない訳でもありません。
玄関から出て、外の空気を少し吸わせるだけでも良いのです。
ママが疲れていたり、赤ちゃんが不機嫌だったりしたら無理に外に出る必要はありません。
あまり気負いすぎず、ママの負担にならないやり方で散歩をするようにして下さい。
寒さに負けず気持ちよく元気に過ごそう
育児のために家に引きこもりがちなママにとっては、散歩は家族以外とも関われる貴重な機会です。
赤ちゃんと散歩に行くことで、面識のなかった近隣のママと話しができることもありますし、同じくらいの月齢の子をもつママと仲良くなれたりする事もあります。
ママのお気に入りの店に一緒に買い物に行くだけでも、散歩代わりになってママの気晴らしにもなります。
私も時々、近所のお気に入りのパン屋さんに赤ちゃんと一緒に行きます。
ママの好きな物に、赤ちゃんも興味津々な様子です。
寒い時期はどうしても気が滅入ってしまいますが、赤ちゃんと一緒に適度に散歩をして、寒さに負けずに楽しく元気に過ごしましょう。
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