ぷにぷにと太くて柔らかい赤ちゃんの太ももと、輪ゴムが食い込んでしまっているような溝が出来た腕は、なんともいえない愛らしさがあります。
4,000gを超えて生まれてきた私の次女も、どこへ出かけても「大きい赤ちゃんねー」と言われたり、「ほっぺたが落ちちゃいそうだね」と言われたりしていました。
母親としても確かに大きい赤ちゃんだなと思っていましたし、乳児健診や支援センターなどのイベントで体重を測る機会があると、医師や保健士さんから「大きいね」と太鼓判を押されることが定番となっていました。
抱き心地は抜群でしたが、ママ友が「赤ちゃんの体重を減らしたほうがいいと言われた」という話も聞き、赤ちゃんの体重が増えすぎても大丈夫なの?ダイエットさせたほうがいいの?と不安に思うことがあります。
今回は、赤ちゃんの体重が平均よりも重たいことを指摘されたときの対処法や、影響についてまとめました。
- 赤ちゃんの体重が思った以上に増えた理由は何?
- 体重が増えすぎると何か影響がある?
- 体重を無理なく徐々に落ち着かせるにはどうすればいい?
- 体重が増えすぎて今後どうなっていく怖い。
赤ちゃんの体重が増えすぎる理由
赤ちゃんの体重は、1歳頃までに出生体重の約3倍になると言われています。
- 母乳をあげる回数が多い。
- 粉ミルクの量やあげる頻度が多い。
- 離乳食を開始しても、母乳や粉ミルクの回数が変わらない(または多い)。
- 離乳食の量やおやつの回数が多い。
- エネルギーを消費する活動が少ない。
体重が増えすぎる理由には、上記のようなちょっと食べすぎていることが考えられます。
では、赤ちゃんの体重が重すぎるとどのような影響があるのか確認していきましょう。
- 赤ちゃんも大人と同じように摂取カロリーが消費カロリーを想定以上に上回ることで体重が増えすぎている。上記項目に該当する項目がないか確認しよう。
赤ちゃんの体重が重すぎる時の影響
1歳頃までの赤ちゃんの場合、体重が重すぎることで成長や発達に影響が出ることはほとんどありません。
しかし、体重が重すぎる場合に寝返りやズリバイ、ハイハイなどの動作を開始するのが遅い傾向があります。
私の娘も身体が重いせいか、同じ月齢の赤ちゃんと比べると寝返りなどの動作を始めるのが遅いことがありました。
このような動作が遅くても気にすることではなく、赤ちゃんは毎日の練習の積み重ねで出来るようになりますので、もし大きめの赤ちゃんが出来る動作が周りと比べて遅くても、気長に待ってあげましょう。
また、赤ちゃんに対しての影響だけでなく、大きい赤ちゃんを持つママは身体に負担がかかる場合があります。
赤ちゃんと過ごす日常には、赤ちゃんを抱っこしたり、床から抱き上げたりする動作が不可欠です。自然と腰や肩を痛める原因になることもあります。
赤ちゃんはどんどん成長します、ママが自分自身の身体をいたわるのはとても大切です。
- 体重が重いことで寝返りやズリバイ、ハイハイ等の開始が遅いことがある。
- 抱っこするママの負担が増えて腰や肩を痛める可能性がある。
赤ちゃんの成長は食事、睡眠、運動のバランスが大切
大人でも食事・睡眠・運動のバランスは大切と言われていますが、発達が著しい乳児期には特に食事・睡眠・運動のバランスは大切になります。
運動をするとお腹がすく→ご飯を食べる→お腹いっぱいで眠る、という流れが出来ることもあり、赤ちゃんにとってこの3つは生活リズムを整える重要なポイントになるのです。
- 食事・睡眠・運動のバランスが大切。
- 生活リズムを見直してみよう。
赤ちゃんの体重の増加を無理なく抑える方法
赤ちゃんに無理な減量をさせるわけにはいきません。赤ちゃんに負担をかけないように、体重管理をする方法を考えていきましょう。
粉ミルクの補足量や授乳を見直す
離乳食を開始し、2回食・3回食と回数も増え量がしっかりと食べられているなら、少しずつ粉ミルクの量を減らしてもいい時期になっていきます。
とはいえ、粉ミルクも赤ちゃんにとって大切なエネルギー減に変わりありません。判断が難しいときは、地域の保健師や助産師など専門家に相談して粉ミルクの量を考えてみましょう。
また、離乳食の回数や量が安定してくると、授乳回数も減っていきます。離乳食もしっかりと食べて、それでも授乳回数も飲んでいる量も変わらない赤ちゃんの体重は増えやすい傾向があります。
体重が増えているからといっていきなり断乳をするのではなく、「泣いたらおっぱい」を辞めたり、決められた時間に授乳をしたり、1回の授乳時間を見たりして体重増加の様子を見てみましょう。
離乳食やおやつの内容を工夫する
大人の体重を管理するとき、炭水化物を抜くことがありますが、赤ちゃんの食事で炭水化物を抜くことは出来ません。
きちんとバランスが取れた食事を作ることを前提に、体重の増え方が気になる赤ちゃんの場合は主食を少しだけ少なくして、おかずの量を増やして様子を見てみましょう。
また、おやつは体重増加に繋がるイメージがありますが、1度に沢山食べることが出来ない赤ちゃんにとって、おやつは1日に必要なエネルギーや栄養素を確保する大切なものです。
身体を使った遊びを取り入れる
まだ動きの少ない赤ちゃんでも、プレイジムで手足を動かすだけでも運動になります。
寝返りやズリバイやハイハイが出来るようになったら、積極的に赤ちゃんが動ける環境を作ってあげると、自然と運動量も増えていきます。
ねんねが多い時期の赤ちゃんでも、ママが積極的に赤ちゃんに触れながら手遊びをしたり、ベビーマッサージをしたりすることも、赤ちゃんのエネルギー消費に繋がります。
赤ちゃんの体重を無理なく抑える方法をご紹介しました。次は増えすぎた赤ちゃんの体重は減らさないほうがいい理由を見ていきましょう。
- ・授乳回数を見直してみよう。粉ミルクの場合は量の見直しも。
- ・離乳食やおやつは栄養バランスやカロリーを確認する。
- ・赤ちゃんの動きは小さいようでも身体を動かせばエネルギー消費になる。
赤ちゃんの体重は減らさない方がいい?
赤ちゃんでもダイエットをして体重を減らしたほうがいいのかと疑問に思うママもいるかもしれませんが、赤ちゃんの体重を減らそうとダイエットすることはやめましょう。
赤ちゃんが健康かどうか、発育は順調かを見る上で体重の増え方はとても重要です。
新生児の頃は上手におっぱいが飲めているかを細かく体重を測ってみていたママもいるのではないでしょうか。
体重の増え方が重要なのは新生児の頃だけでなく、1歳くらいまでは発育具合を見る上で重要なポイントの1つです。
大きい赤ちゃんは体重を減らすことよりも、赤ちゃんの発育曲線を参考にして、曲線に反った増加具合を辿れるように調整する方法を考えていきましょう。
- 赤ちゃんの体重を減らすことはない。増加する速度を調整すること。
- 赤ちゃんの体重増加は成長と密接に関係しており、減らすことは健康や発育への影響が心配。
赤ちゃんの背が伸びだすと体重はあまり増えない?
赤ちゃんは、体重が増える時期と身長が伸びる時期が交互にやってきます。
体重の増え方が緩やかになったり、あまり増えなくなくなったりすると、身長がぐっと一気に伸び、逆に身長の伸び方が落ち着くと、今後は体重が増える時期がやっていきます。
「体重が増えなくなったな」と感じたときは、身長の伸び方に注目してみましょう。
赤ちゃんが歩けるようになると体重はあまり増えない?
「歩き始めたら細くなるよ」という話を耳にしますが、決して歩き始めたら痩せるわけではなく、赤ちゃんが1人で歩けるようになると、今まで以上に運動量が増えるので、体重の増加も緩やかになっていきます。
新生児の頃は平均して1日30gの体重増加が目安だったのに対して、歩き始める1歳前後の赤ちゃんは1ヶ月で500g程度の増加に落ち着いていきます。
歩くことを覚えると、自分で思いのまま好きなところに行ける喜びを見つけ、自然と運動量も増えていくので、赤ちゃんと一緒にお散歩や公園遊びを楽しみましょう。
赤ちゃんの頃の体重は成長すると影響ない?
大きい赤ちゃんは将来そのまま大きい子になってしまうのかと心配するママも多いと思いますが、乳児期の体重は将来に影響することはほとんどありません。
私のママ友の中にも、小柄で小さな人が生まれたときは4,000gを超える大きな赤ちゃんだったという話を聞くこともありました。
ただ、1歳を過ぎたら体重の増え方も気にするようにしましょう。
人は脂肪細胞が増える時期が3度あります。
- 妊娠後期(胎児の頃)
- 1歳までの乳児期
- 思春期を迎える中学生の頃
脂肪細胞は1度増えると減ることはなく、脂肪細胞が大きくなると脂肪を吸収しやすくなり、太り易い体質になります。
この脂肪が増えやすい3つの時期のうちの、胎児の頃や乳児期の食事管理や生活習慣の基礎はママの影響を受けやすい時期です。
もちろん、離乳食やママが摂ったものが母乳に影響することも考えなくてはいけないですが、規則正しい生活を赤ちゃんと一緒に送るように心がけるようにしましょう。
- 赤ちゃんの頃にぷくぷくとして体が大きく、将来は相撲取りだと言われていたのに大人になると標準体型になったという話は結婚式でもよく聞く話。
赤ちゃんの体重が急激に増えた時の注意点
赤ちゃんの体重が急激に増えた場合、まずは体重だけを見るのではなく、身長が伸びているかどうか見ます。
身長もたとえ緩やかでも伸びているのなら問題はありません。
体重の増加具合を成長曲線と照らし合わせて、カーブに添って増えているようであれば様子を見るようにしますが、急激な増え方をしている場合は減量をするのではなく、適切な体重になるようにキープすることを心がけるようにしましょう。
また、体重だけが急激に増えているときの注意点を確認していきましょう。
・離乳食の内容を見直す
ご飯やパン、麺類などの炭水化物中心のメニューは少なくして、バランスが取れた食事を心がける。
・授乳は適切か
離乳食が始まっている赤ちゃんなら、粉ミルクの量を少しずつ減らしてみましょう。母乳の赤ちゃんは、遊び飲みをしていないか注意して、1回の授乳時間を決めて授乳を行うようにします。
・身体を使った遊びを取り入れる
自宅で遊んだり、公園で遊んだりすることも出来ますが、支援センターなど赤ちゃんが集まる場所に出かけることも、ママにとっても赤ちゃんにとってもいい気分転換になります。
同じくらいの月齢の赤ちゃんが集まる場所だと、赤ちゃんも刺激を受けて動きが増えること、普段と遊ぶおもちゃが違うことによって自然といつも以上にエネルギー消費します。
- 体重が急激に増えたら身長も伸びていないか確認する。
- 体重だけが急増したら授乳や離乳食を見直してみる。
- 食事に問題がなければ運動を増やすことを考える。
食事、睡眠、運動のバランスを見直して無理のなく改善していこう
以前テレビで、外国の生後5ヶ月の男の子が体重22kg以上あり、ダイエットをするように言われているニュースがありました。
この男の子は出生体重が4,000gを超えた大きめの赤ちゃんでありましたが、それが問題だったわけではなく、ママが泣いたりぐずったりしたときにすぐに食事や粉ミルクを与えていたようです。
他にも、1歳前後で20kg以上ある赤ちゃんの特徴として、食事量が多かったり、運動する機会が少なかったりということが挙げられていました。
ここまで大きい赤ちゃんはなかなかいないと思いますが、赤ちゃんにとってダイエットは大変なストレスとなる可能性もあります。ぷにぷにと太くて可愛いといわれる乳児期のうちに、少しずつ食事・睡眠・運動のバランスを見直して、生活習慣を整えていきましょう。
赤ちゃんの体重が増えすぎてもそれほど心配する必要はないが、食事・睡眠・運動のバランスのよい生活を心掛けることが大切。
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